エクセルを使いこなすことができると便利です。エクセルでカレンダーを作って印刷して使うのもいいですし、エクセルデータのまま使ってもいいですよね。ただ、毎回、日付を入力しているのでは時間が掛かります。カレンダーを作るためには、月々の日付の表示を間違いなく一発で表示できるようにしたいですし、作成したカレンダーはずっと使いたいと思います。デザインや形を変えるのも簡単にできるエクセルカレンダーを作りたいと思います。
どんなエクセルカレンダーが欲しい?
エクセルでカレンダーを作ったことがありますが、毎月、1日の日付を確認して1日を入力し、1日を基準に1日足したり、引いたりすることで日付を計算して、対象月以外の日付の色付けをしたりと大変な作業です。
そこで、次のようなことを自動化することで、ずっと使えるカレンダーを作ります。
・年月を入力するだけで日付が表示される
・当月以外の日付の色を変える
ずっと使えるカレンダーの作り方
カレンダーの表を作成する
カレンダーの表を作成します。
・B1に「年」、E1に「月」を入力
・2行目に曜日を入力
・日付欄は2行にして上の段に日付を表示する
カレンダーのベースとなる表の一例です。好きなカレンダーの表を作成しましょう。日曜始まりでも月曜始まりでも対応できます。
年の入力規則を設定する
A1をクリックして(①)、
データタブを選び(②)、
データツールグループにある「データの入力規則」をクリックします(③)。
データの入力規則画面が表示されますので、
入力値の種類で「整数」を選び(①)、
データで「次の値の間」を選び(②)、
最小値で「1000」を選び(③)、
最大値で「3000」を選んだら(④)、
「OK」をクリックします(⑤)。
月の入力規則を設定する
D1をクリックして(①)、
データタブを選び(②)、
データツールグループにある「データの入力規則」をクリックします(③)。
データの入力規則画面が表示されますので、
入力値の種類で「リスト」を選び(①)、
元の値で「1,2,3,4,5,6,7,8,910,11,12」を選び(②)、
「OK」をクリックします(③)。
年と月の設定が完了したら、A1セルに年を入力し、D1セルで月を選択します。
関数で日付を表示する
A3セルをクリックして(①)、「=DATE($A$1,$D$1,2)-WEEKDAY(DATE($A$1,$D$1,1))」を入力します(②)。
B3セルをクリックして(①)、「=A3+1」を入力します(②)。
B3に入力したセル内容をコピーして、C3~G3セルに数式を貼り付けます。
次の週の日曜日のA5セルに「=A3+7」を入力します。
B5セルをクリックして「=A5+1」を入力します。
B5に入力したセル内容をコピーして、C5~G5セルに数式を貼り付けます。
これを6週分作成します。
日付の表示を変更する
セルA3~G14を範囲選択します。
範囲選択したら、「ホーム」タブをクリックし(①)、数値グループの「表示形式」をクリックします(②)。
セルの書式設定画面が表示されますので、分類の中の「ユーザー定義」をクリックして(①)、種類欄に「d」を入力しますして(②)、「OK」をクリックします(③)。
当月以外の日付の文字の色を変更する
セルA3~G14を範囲選択したら(①)、「ホーム」タブをクリックして(②)、スタイルグループの「条件付き書式」をクリックして(③)、新しいルールをクリックします(④)。
新しい書式ルール画面が表示されますので、「数式を使用して、書式設定するセルを決定」をクリックして(①)、次の数式を満たす場合に値を書式設定欄に「=month(A3)<>$D$1」を入力して(②)、「書式」をクリックします(③)。
セルの書式設定画面が表示されますので、「フォント」タブをクリックして(①)、色欄の「▼」をクリックして(②)、色をクリックして(③)、「OK」をクリックします(④)。
設定が反映されると画像のようになります。
日付を左寄せにする
日付部分を範囲指定します。「ctrl」ボタンを押しながら日付部分をクリックすると複数行を範囲指定することができます。1行ずつ作業してもいいです(①)。
日付部分を範囲指定したら、「ホーム」タブをクリックして(②)、配置グループの「左寄せ」をクリックします(③)。
ずっと使えるカレンダーの出来上がり
このような感じでカレンダーができました。
まとめ
これで、年と月を変えるだけでカレンダー部分の日付が自動で変更されます。これ1つを作っておけば、いくらでも月間カレンダーを量産することができますし、いつでも過去も未来の日付も確認できます。
これを基本的なテンプレートにして、オリジナルのフォーマットを作成することも可能です。
日付を縦一列に並べたカレンダーや横一列に並べたカレンダー、月間カレンダーではなく一週間カレンダーにも使えます。