何かと慌ただしい年末、パソコンで年賀状を作成したり、お店に大量注文したりする方も多いと思います。年賀状の文面と宛先を印刷したらそのまま投函される方もいらっしゃるかと思いますが、出来ることなら一言手書きのメッセージを添えて送りましょう。手書きの一言があるのと無いのとでは、印象が全然違います!手書きの一言があるだけで、丁寧で温かい印象になり、何より心遣いが感じられて嬉しいものです。しかし、いざ書くとなると、友人には書きやすいけど、職場の上司や目上の方には何と書いたら良いのか意外と悩むものですよね。
上司に送る年賀状の失礼のない書き方、送り方を文例を添えてお伝えします。年賀状を書くときの参考にして下さいね。
年賀状を上司に送る際に注意することは?
日頃からお世話になっている社長やご指導下さる上司、目上の方には「いつもありがとうございます」「今年もよろしくお願いします」という思いを込めて年賀状を送りましょう。年賀状を送る際は、気の利いた手書きの一言を添えると印象も良いですよ。失礼のないようにマナーを守って送りましょう。年賀状を送る際に注意することは下記の通りです。
1.元旦に到着するように投函する
年賀状は元旦に着くように送りましょう。
1月2日、3日に届くのはマナー違反になるので、毎年、郵便局が指定する日までに投函しましょう(12月23日頃までに出すと元旦に届く)
12月は何かと慌ただしくあっという間に過ぎるので、年賀状の作成は早めに取りかかりましょう。
2.新年の挨拶に略語は使わない
新年になると「賀正」や「迎春」などの文字をよく見かけますが、二文字の挨拶は略語になります。上司や目上の方に出す場合は二文字の賀詞は避けましょう。
賀詞を使う場合は「謹賀新年」「恭賀新年」など四文字賀詞に挨拶文を添えて送ると良いでしょう。
(例)謹賀新年 旧年中は大変お世話になり心より御礼申し上げます
3.肩書と敬称の書き方に注意する
住所は都道府県から、会社名や部署名、肩書なども略さずに正しく書きましょう。
(例)「〇〇株式会社 代表取締役 鈴木次郎様」「株式会社〇〇 経理部長 山田太郎様」
会社に送る場合は「〇〇株式会社 御中」「株式会社〇〇 御中」と書きましょう。
山田課長様など、役職に様を付けるのは二重敬語になりNGです。
4.家族写真はビジネスには使用しない
家族ぐるみのお付き合いをされている間柄でしたら特に問題はありませんが、一般的に家族写真の入った年賀状は家族用に使用し、ビジネスには使わないのがマナーです。
5.言葉は正確に丁寧に
新年の始まりは、おめでたい言葉、希望あふれる表現をしましょう。
「去る」「病む」「絶える」「倒れる」など縁起の悪い言葉は使わないようにしましょう。
「去年」も「去る」という意味ですので、避けた方がいいです。「旧年」「昨年」を使うようにしましょう。上司には「昨年」「今年」よりも「旧年」「本年」を使った方がより丁寧です。
上司への挨拶文例
ビジネスの年賀状は枚数も多いし、忙しいし大変…という方も多いと思いますが、賀詞や挨拶文は既に印刷されているものやパソコンの定型文を使えば大変便利ですよ。印刷文は自由にアレンジすることも出来るので、お世話になっている感謝の思いと新年の抱負を盛り込みましょう。そこに手書きの一言を添えるのがポイントです。丁寧で温かい手書きの一言があるだけで、受け取り側も嬉しく、新年を気持ちよくスタートさせることが出来ます。それでは、上司への年賀状はどのように書いたらいいのか、文例を紹介します。
賀詞や挨拶を使用した文例
謹んで新年のお慶びを申し上げます
旧年中は公私共に大変お世話になり心より御礼申し上げます
新しき年が皆様にとって素晴らしい年でありますようにお祈りいたします
本年も変わらぬご指導の程何卒宜しくお願い申し上げます
平成三十年 元旦
新春のお慶びを申し上げます
旧年中はご親身なご指導ご鞭撻を頂き誠に有難うございました
新しき年の皆様のご健勝とご多幸をお祈り申し上げます
本年も宜しくお願い申し上げます
平成三十年 元旦
謹賀新年
旧年はプロジェクトの件で大変お世話になり 深く感謝申し上げます
昨年の経験を生かしご期待に添えるように精進して参ります
本年も変わらぬご指導を宜しくお願い申し上げます
平成三十年 元旦
謹賀新年
旧年中は大変お世話になり誠に有難うございました
本年はさらなる飛躍の年となるよう精進していく所存でございます
本年もご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます
平成三十年 元旦
年賀状に添える手書きの一言は?
・本年もご期待に添えるように精進したいと思います
・いつも親身なご指導を頂き有難うございます
・旧年中は温かいお心遣いを頂き誠に有難うございました
・〇〇の件ではアドバイスを頂きまして有難うございました
・いつも温かく見守って下さり感謝いたしております
・昨年は多大なるお力添えを頂き誠にありがとうございました 本年も何卒宜しくお願い申し上げます
・昨年の経験を生かし ご期待に添えるように精進いたしますので 本年もご指導の程宜しくお願いいたします
・プロジェクトが成功出来たのも山田部長のお力添えあってこそです 本当にありがとうございました
・〇〇プロジェクトを成功出来るように精一杯努めてまいりますので ご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い致します
・今年は入社5年目 後輩の良い見本となるように努力したいと思います
・旧年中はゴルフに連れて行って下さり有難うございました またご一緒させて下さい
・昨年は仕事を覚えることに精一杯でしたが 本年は少しでもご期待に添えるように精進いたします
・まだまだ未熟ではありますが 先輩方を見習い少しずつ成長できるように努力して参ります
・昨年のご指導を活かせるように努めてまいります
・ご家族の皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます
・新しい年が良き年となりますようにお祈りいたします
・厳しい寒さが続きますのでご自愛ください
まとめ
お世話になったことや、感謝の言葉、新年の抱負など、一言手書きの文章を添えるだけで印象がグンと良くなりますよ。手書きの一言があると、送る側の気遣いが感じることが出来て受け取り側に喜んでもらえます。年賀状で大切なことは、受け取り側にもらって「嬉しい」と感じてもらえることです。
送る相手との関係性によって、言葉や文章の表現を柔らかくしても大丈夫です。公私共に親しくしている目上の方なら、堅すぎず砕けすぎない表現でもOKです!
最近では、会社内で年賀状を送るのを禁止している企業もありますので、特に新入社員の方は会社のルールを事前に確認しておきましょう。