大学、短大、専門学校などの卒業式では袴姿の卒業生をたくさん見かけますね。

でも振袖を着ている方はかなりの少数派。

成人式で着た振袖お気に入りだし、もう一度着たいと思っている方もいるはず!

袴と振袖、どちらを着たらよいか迷っているあなたへ、マナーやルールについて調べてみました。

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結論はどちらも良い!

振袖は未婚女性の第一礼装ですから、着物の格で言えば振袖の方が上です。

卒業式は式典ですから第一礼装の振袖は出席するのにふさわしい衣装といえます。

袴は学校の先生にでもならない限り、自分の卒業式くらいにしか着る機会は無く一度は着てみたいと思う女性が多いのでしょう。

今では大学の卒業式の定番は袴!というくらい増えてますね。

袴姿には独特の風情と可愛らしさがありますよね。

振袖より着付けも簡単なので時間が短くてすみ、着崩れもしにくいので普段、着物を着慣れていない若い女性がチャレンジしやすいのも袴が選ばれている理由でしょう。

振袖は第一礼装というだけあって柄付けがとても豪華です。

背中には変わり結びをした帯がありますから後ろ姿も華やかですね。

成人式に誂えた振袖があるのなら振袖を選ぶのをおすすめします。

「親が喜ぶから」という理由で振袖を着た方もいましたよ。

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袴に振袖を合わせる!

一昔前なら袴には色無地(柄のない黒以外の無地の着物)を合わせるのが主流でした。

今はより華やかに小振袖など華やかな着物を合わせている方がほとんどです。

ですから袴と振袖の両方を着るというのもアリなんですよ。

卒業式で袴を着ている方で一番多いのは小振袖と呼ばれる袖が2尺程度(約80センチ)の着物を合わせている方ですが、小振袖を誂える方はかなり少ないので袴とセットでレンタルされているのでしょう。

成人式に着た振袖があるのなら袴に振袖を合わせても良いのですよ。

この場合なら袴だけをレンタルするだけで良いので費用も抑える事が出来ますね。

着る時に気をつけておきたい点

着崩れや汚れを防ぐ為に次の事に気をつけると良いでしょう。

歩く時

・内またですり足気味に歩きましょう。階段では右手で上前(上側にくる身頃のこと)を抑え、裾がはだけたり地面につかないように気をつけます。

座る時

・椅子には浅く腰掛け帯結が崩れないように背もたれには寄りかからないようにしましょう。席を立つ時にはお友達同士でチェックし合うと良いですよ。

袖に注意

・袖から長襦袢が出てしまっている方をたまに見かけます。だらしない印象を与えてしまいますから、たまにチェックすると良いでしょう。

トイレの入り方

・袖を前に持ってきて着物の裾で両袖を包むようにひとまとめにして持つようにして、トイレの床や壁に触れないようにします。使用後は全身が映る鏡でチェックするのを忘れずに。

車の乗り降り

・座席の真横に立ちお尻から先に乗り込むように浅く腰掛けます。次に前の座席の背もたれに掴まりながらくるっとお尻を回すように足を前へ向け車にのせます。

袴は女学校の制服だった!

本来男性用だった袴を女性が着るようになったのは明治の初め頃といわれています。

西欧文化が入ってきて椅子とテーブルの生活が増えてくると着物の裾の乱れを気にして袴を着る女性が増えてきます。

当時は男袴しかなく一時は女が男袴を履くとは何事か!と禁止されてしまいます。

明治の教育士、下田歌子氏が女学生の為に考案したのがスカート状の現在のような女袴と言われています。

明治の中頃には女学生の制服になって人気が全国に浸透していったそうです。

袴に合わせる着物の定番の模様として矢羽根(やばね)模様がありますね。戻らないこと、まっすぐに突き進むことから縁起の良い柄と言われています。

よく聞く矢絣(やがすり)とは矢羽根模様を絣織りで表したものです。

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まとめ

振袖と袴、どちらを選んでも卒業式にふさわしい礼服です。

満足のいく服装で自身を持って卒業式に参加して下さいね。

背筋を伸ばし姿勢良くしているだけで優雅な着物姿に見えますよ。

あなたの大切な卒業式がいい思い出となりますように!

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