体調不良が続き会社を退職したい時はどう伝えるとわかってもらえるのでしょうか。
今まで頑張ってきた場所ですからなるべく円満に退職したいですよね。
どのように退職理由を伝えるといいか、診断書は用意した方がいいかなどについてご紹介します。
体調不良で会社をやめたい時
本人には辛い状況であってもケガのように見た目にはわかりにくいため、周囲の人には理解してもらえずに「体調が悪かったとは気が付かなかった」という場合も少なくありません。
少し休んでいいからなどと退職しないように説得されてしまう事も多く、理解を得るにはどうしたらいいでしょうか。
数日前まで元気だったのに体調不良で退職したいと言われても信じてもらいませんから、体調が悪い事は前もって伝えておいた方がいいでしょう。
通院している場合もあると思うのでその際にどこがどのような症状がなどについてきちんと報告しておくといいですね。
診断書を提出しなければならない決まりはありませんが、診断書を用意しておくと話し合いもスムーズに運びます。
「業務を全う出来ずにもうしわけない」という気持ちも忘れずに伝えると円満退職につながるでしょう。
会社の激務が原因でうつ病になった場合
体調不良が続き病院で検査をしても異常がない時はうつ病を発症している事もあります。
検査で異常がなくても本人はとても辛い体調不良を感じているので、早めに病院へ行き診断書を貰って休職しましょう。
うつ病の場合は判断力を失っている場合が多いので、まず休職し体調不良を回復させるようにします。
診断書があると簡単に休職する事が出来ますし、休職中は傷病手当金を貰えます。
傷病手当金とは、病気やケガで会社を休んだ時に貰える手当金で、休みの期間が連続する3日間を含む4日以上にわたる場合で、診断書が必要になります。
いきなり辞めてしまうと傷病手当金をもらう事は出来ないので、休職中も「仕事を辞めたい」と思うようであれば退職するといいと思います。
うつ病での休職では特に休職後に出社するのが辛い時もありますが、電話やメール、郵送などで退職の手続きを取ることも出来ますから無理ををして出社する事はありません。
その際には「体調が戻らず出社できずに申し訳ありません」と伝えましょう。
傷病手当については健康保険協会のホームページに詳しい説明があります。
退職を申し出るタイミング
一般的に退職を申し出るのは1.5ヶ月~3ヶ月前程度にとなっています。
就業規則に期間が指定されている場合もあるので確認してみて下さい。
体調不良が原因の場合は出社したくても出来ない場合もあるので上司に相談してみましょう。
まずは直属の上司に伝えましょう
退職したい事を会社側に伝える時には直属の上司に伝えます。
事前に上司にメールでアポイントを取るのがおすすめです。
その際には「お話ししたい事があるので、時間を取っていただけますか」とお願いして、他の社員がいない所で話せる環境で伝えます。
「退職の話しは就業時間以外に」と考えている上司も多いのでメールで都合の良い時間を指定してもらうといいと思います。
退職願や退職届は後日でいい
最初は口頭で退職したい意志を伝えるだけにして、退職願は持っていかない方がいいようです。
それは、いきなり退職願を渡される事について不快感を持つ人もいるからです。
退職願や退職届は上司と相談して退職日が決まってから用意します。
ただ、これは一般の会社の例でブラック企業だった場合はこのようにすんなりと事は運びません。
上司に相談しても強引に引き止められたり退職を認めて貰えない場合が多く、なかなか辞められなくなってしまった時には退職届を内容証明で郵送するという方法もあります。
転職に不利になる?
体調不良で退職した場合に不安になるのが転職する時に不利になってしまうのではないかという事だと思います。
体調不良は仕方のない事ですから、しっかり治して次のステップに進むために転職する時の面接で退職理由を聞かれた時にどう答えたら良いでしょうか。
嘘はつかないで
体調不良が退職の原因だった場合は退職理由を話す事に抵抗があったり不安に思う方も多いですが、嘘はいつかバレてしまうので本当の事を話しましょう。
病名を聞かれる事もありますが、誠意を持ってそのまま伝えましょう。
そして、今は回復している事や、体調管理もしっかりとしていく事を伝えて下さい。
前職の不満はほどほどに
ひとくちに体調不良といっても原因はさまざまで、持病が原因の場合もあれば前職での激務が原因の場合もあると思います。
過度な残業のような激務が原因だった場合でも、前職への不満ばかりでは「この会社でも少しの事ですぐに不満を持つのではないか」と思われてしまいます。
残業がとても多かった場合は「月平均100時間残業をしていた」と数字を入れるのも大変さが伝わるのでいいと思います。
受け答えはハキハキと
どんなに今は元気で体調管理もしっかりやっていると言っても、小さな声でボソボソとした受け答えでは信じて貰えません。
元気のよいハキハキとした返事はそれだけで好印象になります。
まとめ
体調不良が続くと精神的にも辛くなるので、なるべくすんなりと退職したいですよね。
診断書があると話し合いはスムーズに運びますから用意しておきましょう。
会社の繁忙期もなるべく避けて退職するといいのですが、退職理由が体調不良の場合にはそうも行かない時もあるので無理はしない方がいいでしょう。
退職の話し合いの時は会社や上司、同僚などにお世話になった感謝の気持ちを伝えるのを忘れずにいると円満退職につながりますよ。