小学校の卒業式の挨拶、PTA会長をしていると必ず挨拶をする機会があります。
スピーチ内容を考えるときに注意しないといけないことがあります。
自分がどういう立場で挨拶をするのか、役割を自覚して挨拶の内容を考えていく必要があります。
PTA会長としての卒業式の挨拶文面・スピーチの構成や例文・雛形をまとめています。
文例は一例なので、参考にして文章をアレンジして挨拶文を作るといいと思います。
PTA会長としての立場と役割
PTAの活動をしていると、卒業式だけでなく入学式や運動会・体育祭などのイベントでの挨拶は必ずあります。
在校生の前でスピーチをすることもあれば、先生方の前でスピーチすることもあります。
人前で話すのが苦手で断りたいという人もいますが、断るという訳にはいきません。
話すのが苦手という理由でスピーチをしないことは出来ませんので、勇気を出して引き受け、準備をはじめていくといいです。
PTA会長ということだけで、在校生や先生、または保護者にも誰がPTA会長なのか氏名や顔を知られていますので、恥ずかしい立ち居振る舞いはできません。
PTA会長のスピーチの基本構成
卒業式の挨拶を考えるときの構成としては、
・スピーチの導入部分
・本論(テーマ)
・スピーチの結び
で構成していきます。「導入」「テーマ」「結び」それぞれについて、どのようなことを書いたらいいのか簡単にまとめました。
【導入】
挨拶をはじめて本題のテーマに入るまでの文章のことです。
導入では、挨拶・祝辞・お礼の言葉⇒卒業生への呼び掛け⇒自己紹介⇒テーマの紹介という流れで本題のテーマにつなげていきます。
【本論(テーマ)】
卒業生に何を伝えるのかをエピソードを交えて話します。
エピソードは長いと聞いているほうが飽きてしまいますので、何を言いたいのかをしっかりと考えて、伝えたいことに繋げられるような卒業生全員が分かることで伝えます。
【結び】
最後に締めくくりをします。
エピソードのあとに自分なりの考え方や感想などを入れるといいです。
卒業式のPTA会長挨拶の例文・文例
PTA会長の卒業式挨拶文です。
「導入」「テーマ」「結び」を意識して書きました。
青字で誰に何を伝えているのかを分かりやすくしました。
(卒業生への祝辞)
6年生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。PTA会長の山田太郎です。
(父母への祝辞)
また、本日まで立派にご子息を育ててこられた保護者の皆様にも、心よりお祝いを申し上げます。6年間の学校生活を無事に終えて、今日この日、150名全員が元気に卒業の日を迎えられたことを、大変光栄に思います。
(自己紹介)
実は、私も新宿小学校の卒業生で2000年に卒業しました。今は新しい校舎も建っていますが、この講堂や隣りにある本校校舎は昔のままで、教室を眺めていると私が通っていた頃の思い出が蘇ってきます。
(6年間を振り返って成長ぶりをほめる)
先ほど、渋谷校長から卒業生一人ひとりに卒業証書が手渡されているとき皆さんの顔を見ていたら、本当に堂々として立派で晴れ晴れとした表情が印象的でした。
思え返すと6年前の入学式の日も、こうして皆さんが講堂に座って話を聞いていたときの気持ちを覚えていますか。あの頃はまだ、身体よりも大きなランドセルを背負って登校し、教科書が入ったランドセルを重いと感じていたのではないでしょうか。
あれから6年が経ちました。身体が大きく成長し、考え方や精神的にも大きく成長してきましたよね。
歓迎遠足では、6年生と手を繋いで新宿公園まで行き、アスレチックなど遊んだり、6年生と一緒にお弁当を食べたりしました。皆さんが6年生になって1年生の手を取り、率先して世話をしている姿を見たとき、お兄さん・お姉さんになったんだなぁと改めて思いました。運動会や学芸会・音楽コンクールなど小学校での6年間の中には忘れられない行事がありました。そして今日が、君たちの旅立ちの日です。
(卒業生へのはなむけの言葉)
学んだこと、失敗したこと、楽しかったこと、辛かったことなど様々なことがあったと思います。様々なことを新宿小学校で経験してきたので、中学生になってもここで培った「頑張る心」「思いやる心」をバネにして、勉強に、部活動に、自分がやりたいことにどんどん挑戦して下さい。
中学生になったら、疑問に思ったことや分からないことは、すぐに調べたり、行動に移したりしてみて下さい。これは、勉強だけでなく、皆さんが大人になるために必要なことを教えてくれ、生活を楽しいものにしてくれます。まずは、「自分から動くこと」を実践してみて下さい。中学生や高校生・大学だけではなく、社会人と働くようになってからも必要になるものです。私から皆さんに贈る言葉です。
(先生方へのお願い)
校長先生をはじめ、教職員の皆様、6年間本当にお世話になりました。まだまだ未熟な子供たちですので、引き続きご指導のほど、よろしくお願いいたします。
卒業式のPTA会長挨拶の例文・文例のポイント
卒業式は、別れの寂しさと、中学校に進学するという新しい未来への希望が入り交じっています。
大人もそうですが、新しいことにチャレンジするときには多少なりとも不安を覚えるものです。
子供たちの不安を希望に変えていくためのメッセージを伝えてあげるといいです。
小学校を卒業した生徒たちは、小学校とはもう関係がないという訳ではありませんので、卒業後も先生方が応援していることを伝えるようにします。
また、卒業生には6年間お世話になった先生方への感謝の気持ちを伝える大切さを伝えます。
保護者やご家族の人には、PTA活動に協力してくれたことへの感謝の気持ちを伝えるといいです。
あとがき
PTA会長になると、学校の行事での挨拶・スピーチをする機会がとても多いです。
そして、小学校の校長先生を始めとする教職員の人たちや子供たちとの接点もあります。
そのため、伝えたいことがたくさんあり、話が長くなることがありますが、卒業生に伝えたいことを1つに絞って挨拶文を考えるといいです。
ここで紹介した例文・文例は一例に過ぎません。
言い回しや伝えたいことは、あなたの言葉に変えて話をしてあげてくださいね。
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