退職日が近づくと朝礼や終業時、送別会などで一言スピーチしなくてはいけなくて、人前に話すのは緊張するし、どんな事を言ったらいいのかわからなくて悩んでしまいますね。
お世話になった方々にする最後の挨拶ですから「ちゃんとした事を言いたい!」と思っているのに思い浮かばない、という時もあると思います。
前もって考えて置くと、しっかり退職の挨拶が出来ると思うので退職する時の挨拶、一言スピーチの例文をご紹介します。
退職日当日の流れを把握しておく
いつスピーチをするのかがわからないと不安になると思うので、退職日の一日の流れを掴んでおくのもおすすめです。
朝はいつもよりは少し早めに出社して身の回りの片づけと掃除を済ませます。
上司が出社してきたらすぐに挨拶に行きましょう。
「本日退職致します。最後まで頑張りますのでよろしくお願いします」
と簡単に挨拶をした時に、「皆さんには終礼での挨拶でいいでしょうか」と聞いてみるといいと思います。
一般的には終業時刻に挨拶をする場合が多いですが、外回りの社員が多く、終業時には人がいないから等の理由で始業時に挨拶をする会社もあります。
昼休みには挨拶回りをしよう
お世話になった方々には一人一人直接挨拶に行きましょう。
皆さんの休み時間を奪うといけないので「ありがとうございました」「お世話になりました」等一言でいいと思います。
退職理由について聞かれたり、転職先について聞かれたりすると思いますが、立つ鳥跡を濁さずのように会社の不満や上司の悪口などは言わないようにして下さい。
次の職場で取引先として一緒に仕事する事もあるかもしれません。
事務手続きなども忘れずに済ませましょう
会社によっては事務手続きを午前中にするところもありますが、午後に事務手続きをする事が多いようです。
社員証・健康保険被保険者証・名刺や会社の経費で購入したパソコンなどは返却しなくてはいけません。
逆に受け取らなければならないものは、雇用被保険者証や年金手帳、離職票、源泉徴収票などで受け取りを忘れると転職先や失業保険を受ける時などに困りますから注意しましょう。
社内の退職の挨拶メールを送信
社内向けの退職挨拶メールは退職の報告ではなく最後の挨拶という形になりますから退職日の終業1時間位前に送るのがいいでしょう。
件名は「退職のご挨拶 〇〇課 名前」というようにして件名で内容がわかるようにします。
「お世話になりました」や「ありがとうございました」では迷惑メール・ウイルスメールと思われてしまい開封されなという事もあります。
スピーチする時のポイント
ゆっくり・はっきり話す
人前で話すのは誰もが緊張します。
小さな声になったり早口になりがちなのでゆっくり・はっきりと注意するだけでも落ち着いて話せます。
退職理由は言わなくてもいい
定年退職や結婚が退職理由の時は言ってもいいですが、今の会社の待遇や人間関係に不満があって退職する場合もあると思います。
最後だからと退職のスピーチで会社の不満を言って後味悪く辞めるのはよくありません。
「一身上の都合」で退職、とした方がいいですよ。
簡潔に短くまとめる
話している側は短く思っても聞いている側は長く感じるものですから、スピーチが長くならないようにしましょう。
送別会などで退職日じゃない時にスピーチする時は退職日と退職を報告する言葉、今までの感謝の気持ち、最後は会社の発展を祈る言葉で締めるといいと思いますが、全体で1分位になるようにまとめるといいでしょう。
送別会でのスピーチの例文
転職が決まっている時の例文
本日は私のために貴重な時間を割いて頂きましてありがとうございます。
この度3月31日をもって一身上の都合により退職することになりました。
ここで学んだ事、経験した事は私にとって貴重な財産です。
この経験を今後に活かし次の職場でも頑張って行きたいと思っています。
またどこかでお会いする事もあるかもしれませんが、その折にはどうぞよろしくお願いします。
最後になりましたが皆様のご健康とご活躍を心よりお祈り申し上げます。
大変お世話になりありがとうございました。
定年退職する時の例文
本日は私のためにこのような送別会を開いて頂きありがとうございます。
この度の退職にあたり、ここ数日はこれまでの◯年間を振り返っておりました。
嬉しかった事、悲しかった事たくさんの思い出がありますが、このようなあたたかい皆さんに囲まれた職場で仕事が出来た事は本当に幸せだったと感じています。
これからは趣味を作って第二の人生を楽しもうと思っていますので何かおすすめの趣味がありましたら、どうぞ声を掛けて下さい。
(趣味がある場合:これからは趣味で楽しんでいた〇〇を本格的にやっていこうと思っていますので、興味がある方は声を掛けて下さい。)
最後になりましたが、皆様のご健康とご活躍を、そして〇〇株式会社のご発展をお祈り申し上げます。
朝礼でのスピーチの例文
朝礼は朝の忙しい時間に行われるので簡潔に話すのがポイントです。
時間も30秒~1分を目処にするといいと思います。
皆様おはようございます。
本日を持ちまして退職することになりました。
入社当時は失敗ばかりでたくさんの方にご迷惑をかけていましたが、ここまでやって来られたのも皆さんの助けがあってこそと思っております。
大変お世話になり、ありがとうございました。
今後の業務については〇〇さんに引き継いでおります。
本日の退社時刻まで最後の仕事をさせていただきますので、どうぞよろしくお願いします。
終業時でのスピーチの例文
本日をもって一身上の都合により退職する事になりました。
皆様にはこれまでたくさんご迷惑をかけてしまいましたが丁寧なご指導をいただけた事、感謝しております。
入社してから今日までの◯年間はあっという間だったような気がしますが、充実した毎日でした。
最後になりましたが、皆さんのご活躍と〇〇会社のご発展を心よりお祈りしております。
大変お世話になりました。
ありがとうございました。
挨拶用にお菓子は必要?
一人ひとりにプチギフトを用意したり、菓子折りを持っていったりと職場によって暗黙のルールがあるものです。
前に退職した人の時を思い出したり事前にリサーチしておくといいでしょう。
お菓子を配らないのはマナー違反というわけではありませんので無くても構わないのですが、挨拶周りをする時には話しのきっかけにもなるので用意するといいと思います。
人ひとりに配る時は昼休みを利用して挨拶周りをする時に配るといいでし、全員用に一つの菓子折りを持参した時は休憩室などに置いておくといいと思います。
お菓子を選ぶ時は日持ちがして要冷蔵ではなく、個包装してある物がいいですよ。
まとめ
退職する時は引き継ぎや転職する方はその準備などもあって、忙しくなりますが社会人としてのマナーとして挨拶はきちんとしたいですね。
ゆっくり・はっきり・笑顔で今までのお礼と感謝の気持ちを心を込めて伝えようとすると上手じゃなくても相手の方には伝わると思います。
最後の退職の挨拶まで頑張って下さいね!