会社の部下の結婚式に呼ばれ、披露宴での主賓の挨拶を依頼されることがあります。部長や社長も出席するのであれば役職が上の人が主賓挨拶をすることが多いですが、直属の課長が主賓挨拶を依頼されることもあります。
披露宴が始まり、新郎のことを知ってもらうための重要なスピーチになりますし、これから盛り上がっていく披露宴の雰囲気を盛り上げるのにも大切な役どころになります。
自分のことばで、新郎のエピソードを盛り込みながらはなむけの言葉を贈ってあげましょう。
主賓挨拶を考える上で大切な挨拶文の基本構成と例文・文例をお伝えします。
会社や仕事・自分のことを自慢しない
主賓挨拶で、会社の上司が挨拶するのと聞いていると新郎のことよりも、会社が一部上場企業だとか、大きなプロジェクトを一緒に頑張った仲だけど自分がリーダーシップを取ったとか、自社商品をアピールしたりと何の講演会なんだと思うことがあります。
結婚式の主役は「新郎新婦」です。
新郎新婦のことを知ってもらうこと、スポットを当てるようなスピーチにしないといけませんし、上司としての知性や品格が疑われる結果になるかも知れません。
例え、仕事でのミスや失敗が多くても、それを言う必要はありませんよね。
場の雰囲気を壊すようなことは言わないで、主役を持ち上げるようにしましょう。
ただ、あまりにも褒め過ぎて嘘っぽく聞こえるといけませんので、話し方や言葉遣いなどには気を付けましょう。
新郎の会社の上司【課長】による主賓挨拶の基本構成
結婚式での主賓スピーチを考えるとき、話の組み立て方や挨拶する順番を知っておくと組み立てやすくなります。
基本的なスピーチの構成なので、アレンジするのもいいですが、持ち時間があるので式の進行を妨げないように話が長くならないようにしましょう。
挨拶時間が長くても短くても下記に紹介する4つに分けて話しをするとまとまりやすいです。
・祝辞挨拶と新郎との関係
・新郎の人柄紹介
・はなむけの言葉
・結びの言葉
新郎の会社の上司【課長】による主賓挨拶の例文・文例
(祝辞挨拶と新郎との関係)
ただ今、ご紹介に預かりました新郎・太郎君の勤務先の上司にあたります山田と申します。
太郎君、花子さん、本日はご結婚おめでとうございます。そしてご両家のご親族の皆さま、心よりお祝いを申し上げます。このようなおめでたい席にお招き頂いたこと、大変嬉しく思っております。
新郎の高橋太郎君とか7年間の付き合いになります。新入社員として当社に入社した当初は営業部で2年間一緒に働き、2年前からは商品開発部門で一緒になりました。同じ部所で働いている期間が4年間もありますので、仕事での苦労を共に味わい、そして成功したときの喜びを分かち合う仲でございます。
貴重なお時間を頂戴しましたので、この場を借りて、少しだけ高橋君の職場での活躍ぶりについてお話をさせて頂きたいと思います。
(新郎の人柄紹介)
高橋君は実はスポーツマンだということを列席者の中でご存知の方はいらっしゃいますか。
見て分かるように線が細いので学生時代はスポーツよりもインドア派だと思っていましたが、学生時代は水泳をしていて全国大会にも出場していたほどの努力家です。入社した頃に水泳をしていたという話しを聞いたときには驚きましたが、腹筋がシックスパックに割れていて納得しました。今は、ちょっとポッコリお腹になっていて、その腹筋は影を潜めているようですが。
仕事では、同じ部所の人達とコミュニケーションを取るだけではなく、他部所まで足を運び、直接担当者や役職者に話しを聞きに行き、社内での横のパイプと縦のパイプを自分で築いており、行動力と情報網に驚かされます。
現在、高橋君は商品開発部では主任として新商品を開発するプロジェクトに携わってもらっています。行動力と情報網だけでなく、失敗してもめげない、要望や改善点などは妥協せずに努力し続ける姿が他のメンバーにも心打つものがあり、良い影響を与えてくれています。
そのため、時間を忘れて夜遅くまで皆で話し合いをすることが多く、終電間際に会社を出ることも多いです。
会社の仕事ももちろん大切なことですが、プライベートの時間も重要です。商品開発では、世に送り出す商品を考えるとき、個人の今までの経験、つまりはこんなことが出来たら便利だとか、こんな機能があると良いなど、商品にプラスされるものが売れる商品になっていきます。
この閃きは、会社で考えているだけでは思いつかないことが多く、居酒屋で他の人の愚痴を聞いているときに閃いたり、買い物をしているときに閃いたりと日常生活の中でふと思いつくことが多いものです。だからこそ、プライベートの時間も有意義に過ごして欲しいと思っています。
(はなむけの言葉)
会社の仕事も頑張ってくれている高橋君には、これからは時間管理をして欲しいと思っています。今までは、独身で一人の時間のほうが多かったと思いますが、これからは家に新婦の花子さんが待っています。花子さんを守るため、生活するために仕事を頑張ることはもちろんですが、花子さんを悲しませたり、あたらしい家族が増えたときに家のこともできるようにして欲しいと思います。
ここにいる奥様方も経験があるかもしれません。男性にとっては耳が痛いことかも知れませんが、家庭は夫婦二人で築き、守っていくべきものです。どちらか一方が苦労するのではなく、その苦労を分かち合うことができるのが夫婦です。
高橋君の行動力は会社だけではなく家庭でも発揮してもらうことが夫婦円満な家庭になるのではないでしょうか。
話しを聞くと、新婦の花子さんは子供ができても働きたいという気持ちが強いとのことで、共働きするとのことで家庭での高橋君の活躍も必要になると思っていますので、これからは会社でも家庭でも男としての力量を見せて頑張って欲しいと思います。
(結びの言葉)
共働きをする夫婦は多いと思います。当社の社員でも共働きは多くいますが、大変な面もあり、解決しないといけない問題が壁のように立ちはだかるとと思いますが、この二人なら乗り越えてくれるものと信じています。
どうか皆さまも二人を温かい目で見守ってくださるようにお願いして、私の挨拶に代えさせて頂きます。
新郎の会社の上司【課長】による主賓挨拶のポイント
新郎の直属の上司、さらには課長となると仕事振りを目の前で見ているので人柄や性格などをよく知っている一人と言えます。
同じ部所で働いている期間が長ければ、仕事以外のプライベートの話しもしているはずなので、表面的なことだけではなく、深いところや考え方などを挨拶を考えるときの文章・文面に入れておくといいです。
主賓挨拶をすることが決まったときには、新婦の情報も少し聞いておくと二人の門出を祝う言葉に使うことができます。
まとめ
新郎の直属の上司の課長が主賓挨拶をするときのスピーチです。
基本的な構成を抑えることと、どのような挨拶文を話したほうが良いのかの参考に例文・文例を紹介しています。
実際の新郎のエピソードに変えて挨拶文を考えやすくするためのものですので、参考にして頂ければと思います。
結婚式披露宴の主賓・来賓挨拶に関連する記事一覧
新郎側の主賓挨拶 | |
会社の社長1 | 会社の社長2 |
所長部長1 | 所長部長2 |
直属の課長1 | 直属の課長2 |
親しい知人 | 親しくない知人 |
大学教授の恩師 | |
新婦側の主賓挨拶 | |
営業所の所長 | 直属の課長 |
新婦を知らない社長 | 新婦を知っている社長 |
親しい知人 | 親しくない知人 |
教師・顧問など恩師 | |
新郎側の来賓挨拶 | |
仲の良い先輩へ | IT系業界 |
営業職の同僚 | 総務部の先輩 |
同じ部所の先輩 | 部活動の先輩 |
幼馴染み | |
新婦側の来賓挨拶 | |
新卒同期入社 | 転職同期入社 |
新婦新婦共通の主賓挨拶 | |
社内結婚 | 職場結婚 |
学生時代の友人 |