会社の部下の結婚式への案内状が届き、披露宴での主賓の挨拶を依頼されることがあります。社長や取締役も出席するのであれば役職が上の人が主賓挨拶をすることが多いですが、所属部長が主賓挨拶を依頼されることもあります。

披露宴が始まり、新郎のことを知ってもらうための重要なスピーチになりますし、これから盛り上がっていく披露宴の雰囲気を盛り上げるのにも大切な役どころになります。

自分のことばで、新郎のエピソードを盛り込みながらはなむけの言葉を贈ってあげましょう。

主賓挨拶を考える上で大切な挨拶文の基本構成と例文・文例をお伝えします。

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話す題材は1つにに絞り話すと良い

結婚式や披露宴でのスピーチを考えるときに、こんな特技がある、がんばり屋さんだ、真面目に取り組む、前向きな考え方、大人しいなどと良いところや褒め称えるところをたくさん挨拶文や文面に盛り込んでしまうと何が言いたいのか分からなくなってしまいます。

起承転結で言えば、新郎新婦の人柄などを紹介する部分が「承」で、紹介した部分を今後の結婚生活や二人がうまくいくためにどうしていくかという目的に展開させるのが「転」の部分になります。

「承」の部分で「他部所との調整が上手くコミュニケーション力が高い」と紹介したら、「転」の部分では「新婦とのコミュニケーションも上手くいき喧嘩などもなく周りの夫婦が羨む仲になるのではと思います」とつなげることで分かりやすくなります。

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新郎の会社の上司【部長】による主賓挨拶の基本構成

結婚式での主賓スピーチを考えるとき、話の組み立て方や挨拶する順番を知っておくと組み立てやすくなります。

基本的なスピーチの構成なので、アレンジするのもいいですが、持ち時間があるので式の進行を妨げないように話が長くならないようにしましょう。

挨拶時間が長くても短くても下記に紹介する5つに分けて話しをするとまとまりやすいです。

・祝辞と挨拶
・新郎の人柄紹介
・結婚感について
・はなむけの言葉
・結びの言葉

新郎の会社の上司【部長】による主賓挨拶の例文・文例

(祝辞と挨拶)

ただ今、ご紹介頂きました山田でございます。本日は朝から雨模様で式場に来るまでも傘が欠かせませんでした。

でも、結婚式は外が雨だったことを忘れるぐらい晴れやかな席に私のような物が諸先輩方の前で誠に恐縮ではございますが、新郎の高橋君の上司として一言、挨拶をさせて頂きたいと思います。

(新郎の人柄紹介)

さて、新郎の高橋君は私が部長を務めております総務部で仕事をしています。総務部には、総務課・人事課・経理課・財務課・給与計算課の5つの課があり、総務課で仕事を担当しています。総務課とは、会社の裏方の仕事になりますが営業や開発部門・生産部門が仕事をしやすいように社内書類を作成したり、手続きを進めたりしますが、それに加えて総務課としての存在意義、付加価値を高めるために様々な取り組みを行っております。

総務部として業務改善や作業効率、法令遵守・周知などアイデアを出し合って取り組みを行っていますが、その中でもアイデアの提出・提案件数が一番多いのが高橋君です。部内でも色々なものに気付き、すぐに行動したり、改善方法を探し出したりすることに長けています。

(結婚について)

新婦の花子さんは、当社の取引先の方で結婚することを聞くまで私は知りませんでした。でも、このような素敵な女性と知り合い、愛を育み、今日この日を迎えることができたことは嬉しいことです。

どこで、どんな出会いがあるか分かりませんので、その出会いを大切にして、こうして結婚を迎えることができたことに感謝することを今だけではなくお互いに年を重ねても忘れないようにして欲しいと思います。

(はなむけの言葉)

私は25歳で今の妻と結婚して25年経ちます。25年の結婚生活をしてきた一人の先輩として助言を言わせて下さい。

夫婦は他人同士です。家庭という社会生活を送る上で一番小さい単位の構成員でありながら、ずっと他人である関係が続きます。子供が生まれたら子供はお互いのDNAを引き継ぐため親子の関係ですが、それでも夫婦は他人のままなのです。

子供は親子関係があるので本能的に愛情を持って接することができますが、夫婦関係は月日が流れていくと自分たちが意識して愛情を確かめ合ったり、育んでいく必要があります。その育みを怠ると夫婦間の会話が少なくなったり、家にいても邪魔者扱いされてしまう結果になると感じています。

夫婦生活を25年間続けて来れたのは、お互いに枯れ木にも水を与え続けてきたことがあったからだと思います。

よく結婚は「ゴール」だと言う人もいますが、私は結婚は「スタート」以外の何物でもないと思います。結婚することで夫婦関係が完成する訳ではなく、結婚によって夫婦関係を築いていくことを始める準備ができたということです。

(結びの言葉)

今日から夫婦になり、新しい生活が始まります。これから夫婦になり、そして家族になっていくんだという心持ちでいてくれるといいと思います。

高橋君は、人に話しをすることが上手ですし、問題を解決する能力も高く、お互いが困ったときでもそれを解決するためのアイデアを出して、素晴らしい夫婦になっていってくれると思います。

本日は、高橋君、花子さん、本当に結婚おめでとうございます。

新郎の会社の上司【部長】による主賓挨拶のポイント

仕事を通じて知り合うことは多いと思います。

仕事ということから、新郎の仕事振りや活躍振りを踏まえて、そこに惹かれたのではないかというように話しを展開することができます。

ただ、仕事内容などを詳しく言う必要はありませんし、難しく言う必要もありません。

仕事をする様子や仕事振りを紹介して、新郎の仕事振りをこれからの夫婦生活に活かすための術を伝えて締めてあげるといいです。

少し笑いが欲しいというときには、表現を変えたり、新郎に話しを振ってみるといいです。

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まとめ

結婚はゴールではなく、スタートだというのは結婚式でよく使われる文章です。

他の人の結婚式のスピーチでも話していたり、他の誰かが話しをしているようなら別の表現に言い換える必要がありますね。

それか、先程も話があったように私も結婚はゴールではなくスタートだと思っています。という感じで話しを繋げてもいいです。

誰かが言いそうなときは別の挨拶文に言い換えたバージョンも作っておくといいかも知れません。

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