結婚式に招待されるときにスピーチをお願いされることがありますよね。
お祝いの席での祝辞になるので、依頼されたら二つ返事で引き受けることが多いと思いますが、それから結婚式までの間は挨拶文を考えることが多くなります。
結婚式では使ってはいけない言葉や新婦に関する思い出やエピソードなどの話しを聞いたりして印象深いスピーチにしてお祝いの言葉を述べる必要があります。
新婦の父の知人で、新婦と親しくないときの結婚式のスピーチ・挨拶例文を紹介します。
簡単に独自性を出すためのスピーチ方法
結婚式の挨拶文を考えるときの構成としては「起承転結」で文章を作成するので基本ですが、必ずしも「起承転結」にしないといけないということではありません。
話の流れや組み立て方、伝えたいことの順番を考えると「起承転結」の順番を入れ替えたほうが良いときもありますし、新郎新婦や列席者の印象に残るスピーチにするならオリジナリティのある挨拶にするのも方法です。
スピーチを聞いている新郎新婦や列席者は、ある程度の時間が過ぎると、どうしても飽きてきてしまうものです。
その飽きてきたと感じたときに、少し笑いを誘うようなことを言ってみたり、新郎新婦や列席者に話しを振ってみたりするのも方法ですし、ビジネスの報告のように結果を先に述べてしまってから本題に入るというのも印象的なスピーチになります。
新婦の父の知人で新婦と親しくときの主賓挨拶の基本構成
結婚式での主賓スピーチを考えるとき、話の組み立て方や挨拶する順番を知っておくと組み立てやすくなります。
基本的なスピーチの構成なので、アレンジするのもいいですが、持ち時間が決まっているので式の進行を妨げないように話が長くならないようにしましょう。
スピーチ時間が長くても短くても下記に紹介する5つに分けて話しをするとまとまりやすいです。
・祝辞と挨拶
・新婦の父との関係
・結婚についての感想
・はなむけの言葉
・結びの言葉
新婦の父の知人で新婦と親しくないときの主賓挨拶の例文・文例
(祝辞と挨拶)
ただ今、ご紹介いただきました山田でございます。僭越ながら、一言お祝いの言葉を述べさせていただきます。また、本日はこのような素晴らしい結婚式にお招き頂いたことを、新郎新婦と両家の皆さまに厚く御礼申し上げます。
高橋太郎さん、花子さん、本日はご結婚おめでとうございます。
皆さま、どうぞ、お掛けになって下さい。
(新婦の父との関係)
さて、私は新婦である花子さんのお父さんとは学生の頃からの付き合いで20数年にと言いたいところですが、実はまだ出会って5年足らずです。主賓挨拶ということでお付き合いの期間が短いため当初はお断りしていましたが是非ということで今回は引き受けさせて頂きました。
5年前、農園を借りて行なう家庭菜園にはまっていたとき、隣の畑を借りて、これから家庭菜園を始めるという家族だったのが花子さん一家でした。隣ということで一緒になったときには、色々と野菜の育て方や農作業を手伝うようになり、私ども夫婦共々、仲良くさせていただくようになりました。
農作業のあとのランチやお茶をしながら話しをするようになり、お互いのことを知り、私とお父さんは飲みにいくことも増え、知り合って5年ではありますが、お会いする回数も多くて本当に20数年のお付き合いだったかのような仲になりました。
(結婚についての感想)
花子さんのご両親の出会いの話しを以前、聞いたことがあります。同じ会社での遠距離恋愛だったそうです。お父さんは東京勤務で、お母さんは福岡勤務で、お父さんが福岡に出張で来たときに一目惚れして、東京と福岡を往復しながらお母さんの気持ちを射止めて、東京の会社を辞めて福岡に来たそうです。
実は、私たち夫婦も同じように遠距離恋愛だったこともあり、その当時の恋愛経験が似ているなぁと思っていました。
そしたら、何と太郎さんと花子さんも遠距離恋愛だったと聞き、ビックリしました。両親の血筋はしっかりと引き継がれているんですね。それも、太郎さんは東京で勤務していて、花子さんは福岡と全く同じ。太郎さんはしばらくは東京勤務で福岡転勤を出しているということで次の人事異動で福岡異動になる予定とのことでした。
太郎さん、花子さんのお父さん見たく、会社を辞めて福岡で身一つになるような馬鹿なことはしない人で安心しました。とても堅実な方だと思いますので、花子さんも安心して、これからの結婚生活を送れるのでは無いでしょうか。
少し冒険をしたいときは、お父さんに相談してみるといいと思いますよ。色々な冒険を今までにされているので参考になり踏みとどまることができると思います。
(はなむけの言葉)
太郎さんも花子さんも堅実的な面があるので、余計なお世話かも知れませんが、42年という人生を送り、結婚生活20年になる私から少しアドバイスをさせて頂ければと思います。
家庭菜園をするとき、同じ場所に同じ作物を育ててしまうと土がやせるといい、育ちが良くなくなったり、病気になりやすくなります。決して広くない畑の中でも、数種類の作物を育てながら、違う場所、位置を変えて育てることで生育状況が大きく違ってきます。
私は人も同じだと思っています。趣味・思考・嗜好・性格・出会い・好きなこと・楽しいこと・イラッと来るポイントなどが異なる人同士が、日本の人口約1億2千万人の中から二人が出会い、愛を育み、結婚に至ることは奇跡的なことです。
そして、これからは二人で家庭を築き、きっと家族も増えていくことでしょう。そのとき、育児のやり方、教育での意見の違い、夫婦での意見の違いは必ずあります。そのときは、より良い方向に向かうことができるように位置を変えたり、見方を変えたりして見て下さい。一方から見ていると見えなかった世界が必ず見えるはずです。
色々な情報を調べたり、聞いたりして、今の自分たちに何がよりベストな選択なのかをお互いに納得した上で決めていくことが大切ですし、ずっとお互いの愛を育むことになると思います。
家庭菜園と同じです。相手のことを思いやる気持ちをいつまでも持ち続けること、何か見返りを求めるのではなく、してあげたいと思う気持ちを忘れないで下さい。
(結びの言葉)
今日は外は雨模様ですが、雨が降ると土は水分を含み栄養分を蓄えて肥えてきて作物が良く育つようになります。そして、晴れたときには太陽の光をいっぱいに浴びで大きく・大きく成長していき、次の生命をつなぐための準備をしていきます。
是非、太郎さんと花子さんもお互いの愛を育み、これからも成長し続けて、幸せな家庭を築いていって欲しいと願っています。
話が長くなってしまいましたが、太郎さん、花子さん、そして列席者の皆さまのご多幸を心からお祈りし、私からのご挨拶とさせて頂きます。本日は誠におめでとうございます。
新婦側の主賓挨拶のポイント
新婦のことをあまり知らないときに、新婦の人柄を紹介することは難しいです。
事前に話しを聞いたとしても、上辺だけの情報になってしまい話が薄く感じてしまうことがあります。
新婦の両親の出会いと新郎新婦の出会いで重なる部分があれば、そこをポイントに挨拶文を考えてみるといいです。
また、趣味を用いて、結婚とは・人生とはに置き換えて具体的な話しをすることで何が言いたいかが伝わりやすくなります。
まとめ
趣味などで大切なことや取り組みの中で人生に置き換えられるものがあるときは、例文のように紹介してあげると具体的になり分かりやすくなります。
話がかたいかなと思うときは、表現を変えたり、自分の言葉でアドリブを加えてみたりするといいです。
披露宴での挨拶文を考えているときと、実際にみんなの前でスピーチしているときは違い、会場の雰囲気を見ながら話しをすることができますので、新郎側と新婦側の列席者の反応を見ながら、話しをすることができるといいです。
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