主賓挨拶では、新婦の会社・職場の社長にお願いすることがあります。
社員人数が少ない中小企業では、採用面接を社長が行なうこともありますし、職場でも社員と社長が近い場所や仕事振りを見れる環境にあるときは新婦の紹介もしやすくなります。
披露宴でのスピーチは新婦の人柄がわかるエピソードを盛り込んで結婚式の奮起を盛り上げることも大切です。
結婚式という雰囲気と、格式ある挨拶内容にしながらも、笑いと感動・涙がある社長の挨拶にするといいです。
内容を一つ・二つ・三つと分けて話す
披露宴での主賓挨拶で、新郎新婦に伝えたいことがいくつかあるときは内容を明確に分けて話すといいです。
「まず一つ目は・・・、二つ目は・・・、三つ目は・・・」というように伝えたい内容を分けて、一つずつ説明すると分かりやすくなりますよね。
最初に、何について、何個の話しをするのかを伝えます。
「結婚生活を円満にするための三つの秘訣」みたいな感じで伝えることで、聞き手のも聞く態勢ができますし、秘訣ってなんだろうとなります。
皆が想定できる話だけにすると、しらけてしまうので、内容を練って話すことが必要になります。
新婦の会社の社長による主賓挨拶の基本構成
結婚式での主賓スピーチを考えるとき、話の組み立て方や挨拶する順番を知っておくと組み立てやすくなります。
基本的なスピーチの構成なので、アレンジするのもいいですが、持ち時間があるので式の進行を妨げないように話が長くならないようにしましょう。
挨拶時間が長くても短くても下記に紹介する4つに分けて話しをするとまとまりやすいです。
・祝辞と挨拶
・新婦との出会い
・新婦の人柄紹介
・はなむけと結びの言葉
新婦の会社の社長による主賓挨拶の例文・文例
(祝辞と挨拶)
ただ今、ご紹介に預かりました山田といいます。新婦の花子さんが働いている子育てママ株式会社で社長をしております。
本日は高橋様、鈴木様、ご両家のご婚儀にお招き頂きまして、誠にありがとうございます。
(新婦との出会い)
当社は、社員10人と小さな会社です。そのため、人の採用を毎年している訳ではありませんし、大きな会社のように知られていませんので募集を出しても応募いてくる人は少なく、当社に応募してくれた数少ない一人でした。
新婦の花子さんとの出会いは今から四年前の三月、当社に応募して頂き採用試験を受けたときの最終面接を私のほうでさせて頂きました。
表情がとても明るくて、とても綺麗な人だなぁというのが第一印象でした。話しをしていても、自分の考えをしっかりと分かりやすくまとめて話すことができ、そして、面接という緊張する中でも相手に対する気遣いができる、人間力の高い人だと感じました。社内の人事とも満場一致で花子さんに入社して欲しい旨を伝えました。
人との出会いというのは、偶然ではなく必然だと私は思っています。私と花子さんの出会いは、四年前のその日に出会うことになっていたのだと思います。出会うべくして出会うのです。
(新婦の人柄紹介)
花子さんが入社して総務部で勤務して頂いておりますが、当社が運営している会社のホームページの更新もお願いしています。商品紹介だけでなく、毎月のランチミーティングや社員同士で集まってバーベキューをしたり、お花見をしたりと会社の外でも皆で色々なイベントを行っており、ホームページを見て頂いた人に会社の雰囲気も知って頂こうとずっと更新しています。
それまでは、私や他の役員などで持ち回りで行っていた作業ですが一日に記事を見てくれる人というのは数人しかいませんでした。
花子さんが担当するようになり、写真が増えたり、文章が女性らしくなったり、分かりやすくなったことでホームページに訪問して下さる人も増えて、更新を楽しみにしているという人から励ましのメールまでもらうようになりました。
今では、社内の他の社員も一目置く存在になっていますし、ホームページを見て商品を購入する人も増えてきて花子さんとの出会いは本当に必然だったと思います。
是非、列席者の皆さまも花子さんが書いた当社のホームページを見て頂ければと思います。
ホームページの運営に関しては、何かしないといけないとは考えていましたが後回しになっていたところ、少し知識があるとのことで担当して頂き、会社として次のステップにいけるようなものに気付かせてもらいました。
これも、私は必然だと思うのです。
と、私と花子さんがあたかも結婚するような挨拶になってしまいました。新郎の太郎さんに申し訳ないです。
花子さんが新郎の太郎さんと出会ったのも、結婚されるのも、するべくしてすることになったのです。
そして、これから二人で新しい生活をはじめていくことになりますが、何かあったときにきっと助けてくれる人や協力してくれる人が必然的に現れてくれるはずです。
(はなむけと結びの言葉)
二人の周りには、たくさんの人が集まってくると思いますが、これからの結婚生活を送る上で大切な五つの袋がありますので覚えておいてほしいと思います。
一つ目は、給料袋です。太郎さんはしっかりと仕事をして、上に上に昇進昇格してもらい家にお金を入れて花子さんを安心させて下さい。花子さんは無駄遣いすることなく管理することで円満な家族が続くと思います。
二つ目は、胃袋です。男性の胃袋を掴むことは寄り道して帰ることなく真っ直ぐに家に帰ろうと考えさせるほど大切なことです。料理はあまり得意ではないと言っていた花子さんですが、これから料理の修行をして頂き、太郎さんの胃袋をがっしりと掴むようにして下さい。そうすれば無駄なお金を外で使うことも減ります。
三つ目は、お袋です。新婦新婦のお母さんのことです。今まで育ててもらったご両親に対する恩を忘れずに感謝の気持ちを持って信頼関係を築いてほしいです。もちろん、お父さんのことも忘れずに。
四つ目は、堪忍袋です。夫婦は他人同士が一緒になるのは、考え方が違う、意見が食い違うなど喧嘩の原因になることがあります。お二人ともを見ていると大丈夫だと思いますが、イラッとしたときは、少し考える時間を作ると冷静に判断することができます。
五つ目は、笑い袋です。笑いが絶えない明るい家庭を築いて下さい。笑うことで雰囲気が良くなり困難なことも乗り越えていけるはずです。
実はもう一つ、重要な袋があります。それは子供です。子供ができることで、より家族の絆が深まります。苦労も増えますが、二人ならそんな苦労も楽しくできると思います。
合わせて六つの袋を紹介しましたが、これをお祝いの言葉とさせて頂きます。
本日は、本当にご結婚おめでとうございます。
新婦の会社の社長による主賓挨拶のポイント
社長が新婦の働いている姿や入社試験などに携わっていることは中小企業であれば多いと思います。
社員が結婚するときに社長が主賓挨拶をすることは多いと思います。
新婦と出会ったときの話や、会社での働き振り・活躍ぶりを紹介しつつ、結婚することについてのアドバイス・教訓を贈って締めくくってあげるといいです。
まとめ
社長という立場だと、社員の結婚式に呼ばれて主賓挨拶をすることが多くなります。
列席者の中には、会社の人も多く、主賓挨拶を毎回同じ内容にしていると「また同じ」とか思われてしまうので、毎回違う挨拶文にするといいです。
他にも主賓挨拶の例文・文例を紹介していますので、何か参考になる文章があれば嬉しく思います。
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