同じ会社に勤めている社員同士の結婚、同じ部署だったり、同じ課だったりすると新郎新婦ともに同じ上司になります。
新郎新婦のことを知っているため主賓挨拶を頼みやすいですが、主賓挨拶は新郎側と新婦側で一人ずつ挨拶するため、課長と部長に挨拶をお願いしたり、片方は教授や先生などの恩師に頼むこともできます。
今回は新婦新婦ともに同じ会社で同じ部所に勤めていて、結婚することになったときの結婚式の挨拶の例文・文例を紹介します。
差別表現・宗教・思想の話はしない
結婚式・披露宴での挨拶では身体的なこと、人種、性など差別するような表現は一切使わないようにします。
とくに宗教や思想については、絶対に言わないように気を付けましょう。
挨拶文を作成するときは冷静に書いてリハーサルをして大丈夫だと思っても、結婚式当日は大勢の前でスピーチするため緊張したり、お酒が入って気が大きくなったりして準備した文章とは違うことが言ってしまうこともありますので注意が必要です。
「所詮、女だから」とか「ハネムーンベイビーを期待しています」とか「不細工なくせにこんな美人な嫁を」とか言ってしまいそうですが、控えるようにしましょう。
「当社は◯◯にも商品を卸させてもらっています」と政党や宗教団体の名前を出すことも控え、名前を伏せて某会社と言うようにします。
新郎新婦が所属する部所の会社上司による主賓挨拶の基本構成
結婚式での主賓スピーチを考えるとき、話の組み立て方や挨拶する順番を知っておくと組み立てやすくなります。
基本的なスピーチの構成なので、アレンジするのもいいですが、持ち時間があるので式の進行を妨げないように話が長くならないようにしましょう。
挨拶時間が長くても短くても下記に紹介する6つに分けて話しをするとまとまりやすいです。
・祝辞と挨拶
・新郎の人柄紹介
・新婦の人柄紹介
・結婚についての感想
・はなむけの言葉
・結びの言葉
新郎新婦が所属する部所の会社上司による主賓挨拶の例文・文例
(祝辞と挨拶)
高橋君・鈴木さん、本日はご結婚本当におめでとうございます。ご両家の皆さまにも心よりお慶び申し上げます。
私は、子育てママ情報株式会社の山田と申します。
本日は、このような華やかな席にお招き頂きましてありがとうございます。お二人から主賓挨拶をどうしてもとお願いされましたので僭越ながら、一言ご挨拶させて頂きたいと思います。
私は新郎の高橋君の主賓挨拶ですが、新婦の鈴木さんも同じ部所で働く仲間なので少しだけ鈴木さんのことも一緒に紹介させて頂きます。
(新郎の人柄紹介)
私は、新郎新婦のお二人と営業部で一緒に働いています。お二人とも新入社員のときから営業部に配属され、高橋君は5年目になります。仕事をしているときの高橋君は、口数が少なく、一人で黙々と仕事を進めるタイプで、とても真面目な性格です。営業なので一緒に行動することも多く、高橋君にスケジュール作成をお願いすると5分単位でのスケジュール表が出てきます。
アポイントを取るとき、先方との時間調整でどうしても時間が空いてしまうことがありますが、私はその時間はカフェなどに入って資料をまとめたりする時間にしていますが、高橋君はしっかりと1日中、休むことなく行動するスケジュールを作成します。二人で行動するときは、ゆっくりとコミュニケーションを取る時間も欲しいと思っている私ですが、スケジュール調整にも高橋君の性格が出ています。
そして、今の言葉で言えば「女子力が高い」という表現が合っているのでしょうか。月に一回程度、手作りしたお菓子やケーキなどを持ってきてくれて、昼休みに皆で食べています。これが、とても美味しくて社員の間では好評で、楽しみにしている女子社員も多くいます。
(新婦の人柄紹介)
新婦の鈴木さんは入社8年目で、営業部では係長として部下をマネジメントする立場にあります。考え方がしっかりしていること、人を見る目が確かなこと、アドバイスが適切にできることと人間を見る力が優れているのが鈴木さんです。
人を見る力が優れている鈴木さんが結婚相手に選んだのが、高橋君だと聞いたときには正直ビックリしました。
(結婚についての感想)
二人がお付き合いをしていることは以前より鈴木さんから聞いていたので知っていましたが、結婚するとまでは思っていませんでした。結婚報告を受けてから二人に話しを聞いて納得しましたが、私には考えられないことでも、今はそんな夫婦生活をする人も多いのだと聞きます。
鈴木さんはキャリアウーマンで、社内ではトップクラスの営業マンです。高橋君も営業マンとして頑張っていますが成績という面では真ん中と言ったところです。鈴木さんは結婚しても、赤ちゃんを産んでも働きたいと思っているため、家庭を支えてくれる男性のほうが良いという考えの持ち主です。
先程も紹介しましたが高橋君は女子力が高く、料理や掃除なども得意ということで理想的な男性だったようです。
しばらくは共働きで、子供が出来たら高橋君のほうが家庭に入るため、一時的な休みや時短勤務を希望したいということ考えていることを相談されました。これからは多種多様な働き方が増えてきますし、ワーク・ライフ・バランスへの取り組みも社会全体で大きな問題になってくると考えていますので二人と一緒に社内環境を整えていく活動もしていくことになりました。
お二人のなれそめや結婚を決めた理由を聞くと、二人共が理想的な考えの持ち主だったようです。真面目でしっかり者の高橋君が家計をコントロールしてくれるのであれば鈴木さんは仕事に専念することができますし、私は社内で初めての女性役員・社長になって欲しいと思っている人なので、そこに向かって頑張ってほしいと願っています。
新しい夫婦生活の形だと思いますが、この二人であれば、楽しみながら家庭を築き上げてくれることと確信しております。
(はなむけの言葉)
女性が社会進出することによってお二人のような家庭も増えることと思います。いえ、確実に増えてきます。仕事と生活を上手に調和させて両立していくことが大切です。昔は男性が外で働いてお金を稼いできて、女性は家庭を守るものという考えが強かったですが、男女ともに家庭を守り、仕事をする新しい夫婦生活には様々な困難があるかも知れません。
でも、二人ならアイデアを出し合って、その壁を乗り越えて行ってくれるはずです。そして、後に続く人達の見本となってくれることでしょう。
(結びの言葉)
新しいことに挑戦するのは難しいものがありますが、二人ならやり遂げてくれるはずです。でも、一人でまたは二人で考えても解決できないことがあれば私でも周りの人にでも相談してみてください。
問題を解決するための答えは幾通りもあるはずです。一人よりも二人、二人よりも三人でアイデアを出すことでより最善の答えが出てくるはずです。二人共何でも一人で解決しようとする傾向があるので周りの人を頼るともっと楽になると感じます。
主婦ならぬ主夫になるという新しい選択肢、私だけではなく課員をはじめ、会社としても応援し働きやすい環境を整備していきますので、会社・周りの人達も巻き込んで幸せな家庭を築いて欲しいと願い、私からのお祝いの言葉とさせて頂きます。
新郎新婦が所属する部所の会社上司による主賓挨拶のポイント
同じ部所・同じ課で働く人同士の結婚式であれば、新郎新婦ともに紹介することができます。
でも、新郎側の主賓挨拶なのに新婦側の紹介を多くしてしまうと、誰の主賓という風に思われますし、新婦側の主賓挨拶の人が話にくくなることもあります。
スピーチをする上で話の流れで紹介して、軽く触れる程度でいいと思います。
まとめ
社内結婚・職場結婚であれば、新郎側と新婦側の主賓挨拶は同じ会社の中の人になることが多いです。
例えば、新郎側は課長が、新婦側は部長がというときは紹介する内容を予めすり合わせておくことで、スピーチ内容がかぶらないようにしておくといいです。
同じ話しをすると、仲が悪いのか、どんなことを話すのか同じ会社の人なのに調整できないのと思われるかも知れません。
新郎新婦や列席者の記憶に残る挨拶にするためにも、挨拶文の内容調整ができるときはしておいたほうがいいと思います。
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