大学を卒業後、結婚式を挙げるときの主賓挨拶として大学でゼミを受けていた教授や大学に行くきっかけになった教授、新婦と出会うキッカケになった教授などお世話になったまたはきっかけになった教授に主賓挨拶をお願いすることがあります。
教え子から、結婚式の案内状が届くのは嬉しく、お祝いしてあげたいと出席するとき、主賓挨拶も一緒にお願いされたときのスピーチ例文・文例を作るための基本構成とサンプルの挨拶文を作成しています。
過去の恋話をして笑いを取ろうとするのは止めよう
過去の恋人の話しをスピーチの中に入れて笑いを取ろうとする人がいますが、その話しを知っている人は笑える話かも知れません。
でも、過去に付き合っていた人の話を聞く新郎新婦にとっては、また親族や列席者の中には快く思わない人もいると考えて、結婚式での挨拶で恋愛話をするのは止めたほうがいいです。
例えば、幼稚園の頃とか小学生の頃の初恋の話など淡い思い出を話すのはいいかも知れませんが、聞く側の受け取り方によって良いスピーチが台無しになることもありますので、過去の恋愛について挨拶の中に入れないことが無難です。
新郎の恩師による主賓挨拶の基本構成
結婚式での主賓スピーチを考えるとき、話の組み立て方や挨拶する順番を知っておくと組み立てやすくなります。
基本的なスピーチの構成なので、アレンジするのもいいですが、持ち時間があるので式の進行を妨げないように話が長くならないようにしましょう。
挨拶時間が長くても短くても下記に紹介する5つに分けて話しをするとまとまりやすいです。
・祝辞と挨拶
・学生の頃の新郎の結婚感
・新郎の人柄紹介
・はなむけの言葉
・結びの言葉
新郎の恩師による主賓挨拶の例文・文例
(祝辞と挨拶)
ただ今、ご紹介頂きました子育てママ大学で機械工学を教えている山田と申します。高橋家、鈴木家、ご両家の皆さま、本日は誠におめでとうございます。
新郎の高橋君が大学で学んでいた頃は、1年生からソーラーカーを作成する私のゼミに参加して卒業までの4年間を一緒にソーラーカーを作っては走行距離や耐久性を試すために様々な大会に出ていました。
その頃は20名前後の学生で活動しており、皆で意見をぶつけ合い、他のソーラーカーに負けないものを作ろうと頑張っていました。
(学生の頃の新郎の結婚感)
大学生の頃は、授業の単位も取らないといけないし、ゼミにも参加しないといけないし、ソーラーカーも作らないといけないしと忙しい日々を高橋君も過ごしていました。
高橋くんはソーラーカーで集めた太陽光エネルギーを効率よくエンジンに供給するための仕組みを、今日も来ていますが佐藤君と二人で作っていました。学生の頃は、一人で黙々と作業を進めて、集中力が高いと言えばそうですが、人見知りするのでゼミの皆と仲良く話すまでに1年以上掛かっていました。
自分の意見を率先して言うのではなく、口数少なく、ぼそっと話す印象が強い学生でした。高橋君が大学4年生のときにはソーラーカーの大会で上位入賞できるようなものができ、楽しくなり、ソーラーカーを作る会社の研究員として就職して今に至っています。
ゼミの仲間にも人見知りする高橋君を少し気にかけていました。技術力や知識は高いのに、自分の意見を言わない、コミュニケーションをとるのに少し難があると思っていたので就職してからのことや女性と話すときは大丈夫だろうかと。
(新郎の人柄紹介)
二十歳を過ぎてから、少しずつお酒を嗜(たしな)むようになってから何回か一緒に飲みに行ったことがあります。お酒が入ると人格が変わる人がいますが、高橋君はまさにそのタイプでした。どうかわるのかというと、饒舌になり、普段思っていることや考えを酒の席では他の誰にも話しをさせないほど、マシンガントークを始めるのです。
そのとき、私は少しホッとしました。なぜなら、意見をきちんと言えるのだと思ったからです。この頃は、お酒の力を借りないと言えていませんでしたが、ゼミの先輩が同じ研究所で働いていて高橋君の話は耳に入ってきていました。
色々と苦労はあったようですが、しっかりと自分の意見を言い、コミュニケーションも取れるようになっていると。だから、今日会うのがとても楽しみだったのです。結婚式の挨拶状が届いてから指折り数えておりました。
どんな風に変わったのだろうかと。人は思わぬところで大きな成長を成し遂げることがあります。きっと高橋君もそれを経験して変わったのだと思ったので、ワクワクしながら今日は家を出て式場に向かいました。
控え室で会ったのは卒業以来になり6年振りですが、自信に満ちた満面の笑みで話し掛けてくれ、変わったなぁと実感しました。
よくよく話しを聞くと、変わったキッカケとなったのは同じ研究所で働き、本日の新婦の花子さんの存在が大きかったようです。口下手でコミュニケーションが上手くなかった高橋君を気に掛け、色々とアドバイスをしてくれていたようです。それがキッカケでお付き合いするようになり、本日も迎えたようです。
(はなむけの言葉)
ところで、二人はこれから夫婦となって一緒に60年近くを過ごしていく訳ですが、会社のようにマニュアルがあり、夫婦でのあるべき姿や子育ての方法を教えてくれるものはありません。と今の学生に言ったら、「ネットで調べたり、本でありますよ」と言われました。
確かに、その夫婦間でのあるべき姿や教育理論はありますがそれはマニュアルではありません。性格や環境・資金面など、それぞれの家庭で違うわけですし、理想を求めてもその通りになることは少ないです。
高橋君は、そういう意味では一から作ることをしてきて自分自身で創意工夫してきました。今の研究所でもきっとそうでしょう。これからお二人で家庭という社会生活を経験し、お二人の生活にあったルールを作り、時には柔軟性を持って対応できるようにして下さい。
私も中高年と呼ばれる年齢になり柔軟性が乏しいのかもと思うことが多くなりました。男子学生の中には料理やお菓子作りをする学生も多く、女性以上に持ってきてくれます。私は結婚してから数回しかキッチンには立っていませんし、妻に任せっきりです。
(結びの言葉)
昔は奥さんが家庭を守り、夫が働いて稼ぐというのが当たり前でしたが、今は違います。夫婦二人で一緒に家庭を築き上げていくことが必要です。新婦の花子さんも結婚後も働きたいと言っていますし、赤ちゃんが出来ても今の職場に復職したいと思っているとのことなので、二人の価値観を大切にして人生を歩んで欲しいと思います。
改めて、高橋君、花子さん、今日は本当におめでとうございます。お二人の幸せを心からお祈りし、私からのお祝いの言葉とさせて頂きます。
新郎の恩師による主賓挨拶のポイント
今回は新郎の学生時代と今の性格の違い、ギャップについてい紹介して、これからの夫婦生活を過ごすための大切な経験を積んできたことや変われること、柔軟性を結婚生活に活かすことができるとはなむけの言葉で紹介するといいです。
今までの経験を活かしながら、これからの夫婦生活に活かすこと、またこれからの人生のほうが長く二人が一緒にいる時間のほうが長いので、あらゆる壁を乗り越えていくための方法を柔軟に見つけていき、乗り越えていけることを伝えてみました。
まとめ
社会人になってから結婚する人が多く、大学教授に主賓挨拶をするのは少ないかも知れません。
でも、大学院や研究所などに就職したあとでもつながりを持っているときには教授に主賓挨拶を依頼することもあります。
もちろん、会社や研究所の上司の方にお願いするときでも内容は使える文章だと思いますので、参考までに。
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