学校のクラブやスポーツクラブに通っているときに、お世話になった教師・顧問・インストラクターなど、その後も相談に乗ってもらったり、通い続けているときには学生時代の恩師に主賓挨拶をお願いすることがあります。
教え子から、結婚式の案内状が届くのは嬉しく、お祝いしてあげたいと出席するとき、主賓挨拶も一緒にお願いされることがあり、その主賓挨拶のスピーチ例文・文例を作るための基本構成とサンプルの挨拶文を作成していますので参考までにご活用下さい。
原稿を必ず書くこと
結婚式・披露宴での挨拶を頼まれて話す文章を考えるとき、感動する話しや笑いが取れる話しなど、聞いている人の記憶に残るスピーチをしようと考えます。
人前で話しをすることが多い人は、ある程度の話しを頭の中でストーリー考えておいて結婚式当日、マイクの前に立ったときに会場の雰囲気を見ながら話そうという人がいますが、当日に上手く話せなくなったり、話が飛んでしまったりすることがあります。
何が起こるか分からないということです。
原稿を書くときにはまず、話す内容・題材を明確にしてから、主賓挨拶であれば結婚生活に対するアドバイスを、友人挨拶であれば新郎・新婦のエピソードを実際にあった出来事にもとづいてスピーチをしていきます。
原稿を書くことで、挨拶の流れや言い回しなどを訂正することもできますし、ポイントを抑えておけば緊張で話す内容が思い出せないときでも伝えるべきことだけはきちんと言うこともでき、原稿を持っていれば見ることもできます。
新婦の恩師による主賓挨拶の基本構成
結婚式での主賓スピーチを考えるとき、話の組み立て方や挨拶する順番を知っておくと組み立てやすくなります。
基本的なスピーチの構成なので、アレンジするのもいいですが、持ち時間があるので式の進行を妨げないように話が長くならないようにしましょう。
挨拶時間が長くても短くても下記に紹介する5つに分けて話しをするとまとまりやすいです。
・祝辞と挨拶
・新婦との思い出
・新婦の人柄紹介
・はなむけの言葉
・結びの言葉
新婦の恩師による主賓挨拶の例文・文例
(祝辞と挨拶)
新郎の太郎さん、新婦の花子さん、今日は本当にご結婚おめでとうございます。ご両親およびご親族の皆さまにも心からお祝い申し上げます。
私は新婦・花子さんが小さい頃から通っていたスイミングスクールでコーチをしております山田と申します。
(新婦との思い出)
私が勤めているスイミングスクールに花子さんが通い始めたのは幼稚園の頃からです。練習を重ねて小学校2年生の頃に選手コースにあがってきて私が担当することになりました。選手コースに入るためには4泳法、クロール・平泳ぎ・背泳ぎ・バタフライを25m以上泳げないといけなく当スクールでは選手コースの前に20級から1級までに分けて泳ぎをマスターできるようになっています。
多くの人が1級を一つの目安として退会することが多く花子さんも1級を取得した時点で退会したいとのことでしたが私達コーチが、選手コースで頑張ってみないかと話しをして来るようになりました。
その頃の花子さんの印象は、泳ぎが特別に速いということはなく普通でしたが体の柔軟性がありました。体が柔らかいということです。そのしなやかな体を上手に使えば選手として花を咲かせるのではと期待していましたし、笑顔が素敵でムードメーカーにもなっていたので雰囲気を盛り上げるのにも是非、選手で活躍して欲しいと思っていました。
当確を表してきたのは小学校4年生の頃からです。あまり勝ち負けに拘らない性格でマイペースという印象が強かったですが、その頃の同世代は日本一になるスイマーもいて、周りが感化されてタイムが伸び、全国大会に出場する選手を多く育てることができ花子さんもその一人となり、背泳ぎで小学6年生の頃には全中で3位になり、中学校でもあらゆる大会で入賞していました。
高校・大学と水泳を続けていくものだと思っていましたが高校入学後に花子さんから直接私に「辞めたい」という話がありました。花子さんは高校に入学してチアリーディング部に入り、そこで頑張りたいということでした。私としては水泳の才能も開花してこれからという時期に大切な選手を手放すのはどうだろうとも思っていましたが、やりたいことをやらないと後で後悔すると思って別れる悲しさを抑えながら承諾したことを今でも忘れません。
高校・大学に入ってからもたまに足を運んでくれて顔を合わせたり、話しをしたりしました。チアリーディングを大学でも行っていて大会で優勝するなど活躍していたことは陰ながら調べて、花子さんも頑張っているから私も頑張らなくてはと思っていました。
就職はせずに個人のスポーツインストラクターになった花子さんは当スイミングスクールでアルバイトとして水泳を教えたり、他のスポーツジムでインストラクターをしたり、個人教室を開いて活動し、そこで新郎の太郎さんと出会ったと聞きます。
(新婦の人柄紹介)
花子さんがスイミングスクールに通い始め、退会するまでの約13年間のうち選手コースで約10年間一緒に水泳に没頭していた頃の笑顔は今も変わらず、女性らしくなりました。
この笑顔を見ていると何事もなく順風満帆に今まで歩んできたかのように感じますが、苦労したり、悩んだりと苦しいことを乗り越えてきているはずです。でも、そのことを表に出さずに頑張ってきた今までの人生だったのではないかと思います。
小さい頃からそうだったので、変わっていないと思います。
(はなむけの言葉)
でも、それを誰よりも理解し、知っているのは私ではなく新郎の太郎くんでしょう。お二人は仕事を通じて知り合い、花子さんの考えを理解し共感したからこそ今日、この日を迎えることができたのだと思います。
花子さんのことを理解してくれる伴侶に出会えたことは、本当に幸せなことです。
(結びの言葉)
お二人は、これからも個人でのインストラクター活動を続けていくとのことで時間のすれ違いも多くあると思います。私も同じインストラクターを大学卒業後25年以上していますので、その大変さは分かります。
でも、お互いの時間を大切にしてコミュニケーションを心掛ければ大丈夫です。
私は体力的・精神的にキツイときに妻に八つ当たりしたりして喧嘩が絶えませんでしたが、太郎さんの心の深さはと花子さんの笑顔で乗り越えていけることと確信しました。
どうか末永くお幸せに、いつまでも素敵なご夫婦であられますように。
そして、またスイミングスクールにも夫婦で顔を出して息抜きしに来てください。もちろん、また通い初めてもらってもいいし、子供を通わせてもらってもいいです。実際に花子さんの同期の女の子は子供を通わせていて活躍していますし、昔の懐かしい話に花が咲くと思います。
取り留めのない話になってきてしまったので、お二人の今後の幸せをお祈りして、私からのお祝いの言葉とさせて頂きます。
長い間のご清聴、ありがとうございました。
新婦の恩師による主賓挨拶のポイント
部活・スポーツクラブなどに小さい頃から通っていて、進路相談や社会人になってからも顔を出して交流があるときなどは顧問や教師、インストラクターやコーチに主賓挨拶をお願いすることがあります。
そのときは、活動していたころの頑張りや大会などの成績、小さい頃の印象を使えて小さい頃と今との違いや変わらないところをポイントに話しを組み立てるといいです。
恩師だからこそ知っていることもあるはずです。
思春期の頃の話しを現在の姿に絡めて話しをすることで挨拶文面を作りやすくなります。
まとめ
私も実際に小さい頃から習い事をしていて、恩師と呼べる人と幼稚園の頃から今でもずっとつながっています。
人生の悩みや家庭のことなどを相談させてもらうことがあり、結婚式にも来て頂きましたし、主賓挨拶もしてもらいました。
ちょっと小さい頃のことを話されると新郎新婦としては恥ずかしさもありますが、良い思い出であり、懐かしく思い、お願いして良かったと感じています。
もし、同じような立場の方が主賓挨拶をお願いされたときの参考になればと思います。
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