会社の総務部で働く後輩の結婚式に呼ばれ、披露宴での来賓の挨拶を依頼されることがあります。
結婚する後輩と仲が良かったり、指導してくれていたり、教育係をしていたりする人に結婚する人も来賓挨拶をお願いすることが多いです。
仕事でもプライベートでも付き合いがあり、年齢的も近いことから何でも言えるような関係の人にお願いしやすいですからね。
でも、人前で話すことを考えると文章がかた過ぎない表現で新郎新婦をお祝いしてあげましょう。。
来賓挨拶を考える上で大切な挨拶文の基本構成と例文・文例をお伝えします。
挨拶文を書くポイント
結婚式披露宴での挨拶をするとき、時間指定が無ければスピーチ時間は3分から5分程度でまとめるのが長過ぎず、短すぎないスピーチになります。
3分から5分の挨拶をするのに文面にすると原稿用紙800文字~1000文字程度になり、原稿用紙2枚で800文字、3枚で1200文字、4枚で1600文字となるので目安にして書くといいです。
働き始めてから原稿なんて書いたことがないという人も多く、何を書いたら良いのか分からないことがあります。
自分しか見ない文章なので気軽にまずは書いてみましょう。
頭の中で考えているだけでは、挨拶文を上手くまとめることができませんので、書いてから文章を校正していくとまとめやすくなります。
【書くときのポイント】
・具体的に書く
・文章を短く書く
具体的かつ簡潔に書くことが大切です。
新郎の会社の先輩による来賓挨拶の基本構成
結婚式での来賓スピーチを考えるとき、話の組み立て方や挨拶する順番を知っておくと組み立てやすくなります。
基本的なスピーチの構成なので、アレンジするのもいいですが、持ち時間があるので式の進行を妨げないように話が長くならないようにしましょう。
挨拶時間が長くても短くても下記に紹介する4つに分けて話しをするとまとまりやすいです。
・祝辞と挨拶
・新郎の職場での活躍
・新郎の人柄紹介
・今の新郎の様子
・結びの言葉
新郎の会社の先輩による来賓挨拶の例文・文例
(祝辞と挨拶)
高橋君、花子さん、本日はご結婚おめでとうございます。私は、新郎が所属致します総務部で一緒に仕事をしている山田と申します。総務部の仲間を代表しまして、一言お祝いの言葉を述べさせて頂きます。
(新郎の職場での活躍)
総務部は総務課と人事課があり高橋君は人事課で働いています。人事課は5名おり、私もその一人として一緒に働いています。主な仕事は新入社員や中途社員の採用と入社後の研修を行っており、一次面接を高橋君と一緒に担当しおり今までに何十人・何百人と見てきていますので観察力には少しだけ知識と自信を持っています。
人材の採用をする一方で、退職する人を少なくするということもしています。会社の財産は働いている人です。事業規模を拡大するために採用することもあれば、残念なことに会社を去るという決断をした方の補充ということで採用することもあります。
でも、会社としては退職する人を少なくして、その才能を活かして欲しいと思っています。そのため、会社としては働く人たちが働きやすい環境を作るための活動も行っています。何を改善したらいいのか、どう改善するのか、公平性を保てるのかなど様々な面を考えて取り組みをしています。
当然、高橋君にもその案を考えてもらってアイデアを提出してもらっていますが、その中の1つが会社の職場環境づくりに認められて採用され、今年度から運用されています。
そのアイデアとは、誕生日制度というものです。自分の誕生日とあと1日、家族の誰かの誕生日か、彼氏・彼女の誕生日の日に休むことができるという制度をはじめました。休日を増やすことと、家族や彼氏・彼女と一緒に過ごす時間を大切にして欲しいということで始まりました。
この誕生日制度は、正社員だけではなくパートやアルバイトにも適用しており、とても好評です。
(新郎の人柄紹介)
総務部は、会社の中では裏方の仕事というイメージがありますが、会社の制度や規程の変更なども行なう大切な機関です。日々の仕事は100%正確に行って当たり前、その上で、成果となるものを求められます。
そんな中で、高橋君は日々の仕事も正確かつスピーディーに行ない、課内でも残業が少ない一人です。さらに、業務改善や職場環境作りを率先して行ないアイデアをたくさん出してくれます。
高橋君の仕事振りを見ているとセンスの良さを感じます。
私のように長い間、同じ環境に居ると疑問に感じることが少なくなり、これが当たり前と思ってしまい改善点が見えないことがあります。でも、高橋君はそれがきちんと見えています。
(今の新郎の様子)
私は今日、はじめて新婦の花子さんを拝見しました。とても美しい方で、高橋君がその美しさに魅了されて感性が鈍らないかと心配しております。高橋君のこのデレデレした顔を見て下さい。このままで、今まで通りの仕事ができるか心配になるのは私だけではないはずです。
というのは半分冗談です。お付き合いしている期間も長く、その間もしっかり仕事をしてきたことは私が保証します。
(結びの言葉)
私から花子さんにお願いしたいことがあります。今日、お二人の姿を見ていて美男美女のお似合いなご夫婦だと思います。だからこそ、高橋君の緊張の糸が緩んだときに花子さんには引き締めてもらい、緩まないように見張っていて欲しいと思います。
とてもかわいらしい顔をしている花子さんですが、時には厳しく彼のお尻を叩いて欲しいと思います。
そして、幸せな家庭を築いて頂くことを心から願っていることはいうまでもありません。これからは、仕事でも家庭でも大輪の花を咲かせてくれることでしょう。
お二人の幸せな未来を確信できましたので、会場の皆さんの大きな拍手を持って私からの挨拶とさせて頂きたいと思います。
高橋君、花子さん、本日は本当におめでとうございます。(拍手)
新郎の会社の先輩による来賓挨拶のポイント
社内の仕事を通して、活躍していることや長所を紹介します。
仕事の話だけを長々とすると列席者は内容に飽きてしまうことがありますので、仕事の話よりも人物像を中心に文章を考えるといいです。
細かい事例で説明するときは、列席者の誰もが理解できるような言葉にしてあげる必要があるので難しい言葉は置き換えて話すようにします。
まとめ
後輩の結婚式・披露宴に呼ばれて主賓挨拶をすること、面倒見の良い人ほど多いと思います。
かたい話は主賓挨拶をする人に任せて、来賓挨拶は少しラフな感じで話しを進めていくと主賓の新郎の紹介とは違う側面を知ってもらえると思います。
来賓挨拶を作成する上で文章を考えやすくするためのものですので、参考にして頂ければと思います。
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