結婚式を挙げる同僚から、披露宴での来賓挨拶を会社に転職して入社時期が一緒の同期の友達に依頼することがあり、仲が良い人や親友と呼べる人に新婦からお願いされますよね。
結婚式に参列する人のほとんどが知らない人で、人前で話すのが苦手と思っている人は多いと思います。
そんな人は、しっかりと準備を行ない、少しでも緊張を和らげるようにしたほうがいいと思います。
会社に転職してきた同期入社で仲良しの新婦の来賓挨拶を考える上で大切な挨拶文の基本構成と例文・文例をお伝えします。
一人で練習するときはイメージが大切
結婚式披露宴での挨拶を依頼されたら、声を出して実際と同じように挨拶をするようにします。
当日の緊張感を和らげるためと、人前で話すことに慣れることが目的です。
実際に家族や同僚などに聞いてもらったほうが、臨場感がありますし、指摘してもらうことで聞きやすくて分かりやすい挨拶文にすることができます。
一人でスピーチの練習をするときには、イメージトレーニングをして望むといいです。
新婦の会社の同僚による来賓挨拶の基本構成
結婚式での来賓スピーチを考えるとき、話の組み立て方や挨拶する順番を知っておくと組み立てやすくなります。
基本的なスピーチの構成なので、アレンジするのもいいですが、持ち時間があるので式の進行を妨げないように話が長くならないようにしましょう。
挨拶時間が長くても短くても下記に紹介する5つに分けて話しをするとまとまりやすいです。
・祝辞と挨拶
・新婦との関係
・職場での新婦について
・新婦の人柄紹介
・はなむけの言葉
・結びの言葉
新婦の会社の同僚による来賓挨拶の例文・文例
(祝辞と挨拶)
高橋さん、花子さん、ご結婚おめでとうございます。
ただ今、ご紹介頂きました山田と申します。私は花子さんと同じ子育てママの情報株式会社の商品開発部で働いています。3年前の4月に転職して現在の部所に私と花子さんの二人は配属されました。
私は元々、営業をしていたので畑違いですが、花子さんは大手メーカーで商品開発を担当していたということで仕事の流れを覚えるのが早く、同い年ではありますが色々と教えてもらうことが多く、入社した当初は私の心の支えとなっていました。
(新婦との関係)
商品開発で私と花子さんが担当しているのは女性の下着・ブラジャーを開発しています。いつも付けているものなので、こういうところが改善されたらいいのに、もっとこうやって工夫できないのと思っていましたが、実際に開発に携わってみると、私が考えていたことを実現するのは簡単なことではないというのが分かりました。
実現するために何日も何日も考えても良い案が思い浮かばない日が続いたとき、花子さんが飲みに連れて行ってくれました。そのとき、花子さんから言われた一言がアイデアのきっかけになりました。それは、「煮詰まっていても何もいいアイデアは出ないよ!明るく・楽しく・元気よく・笑顔で仕事をしようね」という言葉でした。
焦りばかりが頭の中にあり、柔軟性を失い、自分までも見失っていました。転職組ということで早く成果を出したい、会社の売上・利益に貢献できる社員になりたいと思うばかりに自分で殻の中に入ってしまっていました。
花子さんが言ってくれた「明るく・楽しく・元気よく・笑顔で!」は私のモットーで入社当初に、私が花子さんに言った言葉です。それまでも、忘れていた私に花子さんは、自分を思い出させてくれました。
同い年なのに、花子さんは私よりもしっかりしていてお姉さんみたいな感じですが、自分の今までの仕事の進め方・考え方が甘かったと痛感させられました。
(職場での新婦について)
大学を卒業してから社会人として同じだけの年月を過ごしているのに、私と花子さんでは仕事のこなし方が違います。自分に欠けているものが多く、吸収していきたい、見習いたい部分は仕事振りを見ながら、自分に置き換えて行動するようになりました。
仕事の成果が違うので、社内では花子さんは一目置かれていますが、私は花子さんの足元にも及びません。過ごしてきた環境が違うとこんなにも違うものかと自分が恥ずかしくなりました。
3年間、花子さんと一緒に仕事をして私も大きく変わりました。転職して、花子さんと出会わなければ、こんなに仕事が楽しいと思うことは無かったと思います。きっと、辛さだけが先に立ち、すでに止めていたかもしれません。
花子さんのおかげで、自分に足りないものが何なのか、仕事に対する考え方を変えることができました。
(新婦の人柄紹介)
花子さんは、自分ができるということを表に出すことがありません。控えめでありながら、ポイント、ポイントで的確な発言をして、コンセプトにあったデザインを提案し、お客様からのクレームに対応する改良策をすぐに提案するキャリアウーマンです。
でも、私はこの3年間花子さんと一緒になって、その裏に隠されている花子さんの努力を知りました。通勤途中、食事中、買い物中、家で過ごしているときなど、何かアイデアにつながるものは手帳に書き込んでいますし、リサーチや学習を日々行なう努力を皆の前では見せません。
その努力の仕方は、今までの私には無かったものです。自分の見識を深めるため、引き出しを多くするための努力をできるのが花子さんです。
以前の職場でもこんなに努力する人は私の周りにはいませんでした。本当にお手本になる人で、尊敬している人です。
(はなむけの言葉)
そんな花子さんが結婚するということを聞いたときは、心に穴がポッカリと空いてしまったような虚しさを感じました。まるで失恋したときのような感じですね。結婚するということを聞き、さらにはこうして友人代表としてスピーチを依頼されましたが、今日、ここに来るのも複雑な気分でした。
祝福してあげたいという気持ちと、今までのような関係で花子さんといたいという気持ちがありました。
私にとって花子さんは本当に親友と呼べる、そして尊敬できる人です。新郎の太郎さん、私の親友の花子を泣かすようなことをしたら私は許しませんよ。
(結びの言葉)
太郎さんと花子さんの今日の姿を見て、とてもお似合いですし、太郎さんもしっかりしている方なのでお二人はお似合いの夫婦だと感じました。花子さんは本当に頑張り屋さんですので、無理しているときには太郎さんが息抜きをさせて下さいね。
花子さんのことを優しく見守り、包み込んであげてください。そして、幸せな家庭を築いて頂くことをお願いして、私からの挨拶に代えさせて頂きます。
新婦の会社の同僚による来賓挨拶のポイント
新婦との出会いが自分にとって、どれだけ人生において大きな影響を与えたのかということを話して、それだけしっかりした人だと知ってもらいます。
新婦に出会ったことで自分の考え方が変わったことを、本当に親友だと言える人だということを伝え、皆が知っている新婦の姿だけではなく、影で努力している姿があることを知り、努力会ってのものだとアピールします。
努力家・頑張り屋という面というメリットを言ったあとに、息抜きができる環境を作ってあげて下さいなど心休まる場所が新郎だったり、家庭であって欲しいということをスピーチに入れてもいいですね。
まとめ
同僚の結婚式披露宴の挨拶文を考えていると、あれもこれも言いたいという気持ちが強くなり、スピーチ内容がはちゃめちゃになってしまうことがあります。
多くのサンプル例文では、「しっかりまとめましょう」と書かれていますが、個人的にはある程度、感情が抑えられない部分が混ざっていてもいいと感じます。
その部分が、感動を呼ぶこともありますし共感されやすいという感じもします。
結婚式という場で挨拶をするので、祝福する気持ちを忘れないように文章・文面を作っていきましょう。
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