結婚式披露宴で主賓挨拶や来賓挨拶、乾杯の挨拶を新郎や新婦からお願いされて式当日までに原稿を書いたり、練習したりして準備をしますよね。
そのときに、何に注意しないといけないのか、スピーチ原稿を作るときのポイントや人前で挨拶をするときに緊張して話せなくならないように練習したり、当日の挨拶前にしておくことで気持ちを落ち着かせるコツなどをまとめています。
結婚式披露宴の主賓挨拶・来賓挨拶・乾杯の音頭の例文・文例と一緒に確認してみて下さい。
披露宴での挨拶で心掛けること
結婚披露宴のスピートは自分の言葉で伝える
結婚式や披露宴は、新郎新婦の希望を叶えるために二人のオリジナルが含まれるスタイルになり多様化しています。
例えば、豪華な披露宴・スタンダードな披露宴・貸切ウエディングパーティ・レストランウェディング・神社などでの挙式・海外ウエディングのほかに、挙式のみしか行わない・写真だけ撮影するフォトウェディング・親族と友人を分けて行なう2部制ウエディングなどがあります。
自分たちのスタイルを大事にする新郎新婦が増えている中でも、新郎新婦に贈るスピーチの大切さは変わりませんが、挨拶する人の自由度も広くなっています。
以前は、決まったとおりの話しをすれば良かったものが、オリジナリティを求められ会場の笑いや涙など感動するスピーチが求められています。
マニュアルに沿った挨拶には飽きてきたことが結婚式や披露宴のスタイルを多様化しているように、スピーチや挨拶にもオリジナリティが求められるようになっています。
そのため、結婚式で挨拶を引き受けたときには、堅苦しい話や丸暗記して棒読みになると会場全体が白けてしまうことになるので、しっかりと準備をして自分の言葉で祝辞を述べるようにしましょう。
「自分の言葉で」といっても、結婚式のスピーチ例文を参考にして、それを自分の言葉や新郎新婦のエピソードを入れることでオリジナルの内容にするといいです。
挨拶は新郎新婦だけでなく参加者全員に心配りをする
挨拶をする人は、結婚式間際まで話す文章を見直したりして準備をしてきていますが、披露宴でスピーチを聞いていても取り残されているような感じを受けるスピーチがあります。
挨拶をしている人は、とても満足でやりきった感があるかも知れませんが、列席者はしらけていることがありますが原因はなんだと思いますか?
それは、挨拶をする主賓と新郎新婦にしか分からない話だからです。
思い出を語ることで新郎新婦だけではなく、列席者の過去の記憶も引き出すのに良いことですが、その思い出を共有していない人にとっては、その話の着地点が分からないと共感を得る挨拶にはなりませんが、そんなスピーチをする人も多いです。
新郎新婦だけではなく列席者にも分かる、共感できる、語りかける文面にすることで印象に残るスピーチになるはずです。
結婚披露宴の挨拶を考える3つのポイント
スピーチの時間は長過ぎず短過ぎず!で何分?
結婚式でスピーチをするときの挨拶の時間・長さは、挨拶文を考えるときに大切な要素になります。
主賓の挨拶で多いのが挨拶が長いことがありますよね。
主賓挨拶は、歓談や飲食の前に行われるスピーチなので、挨拶が長いと列席者も疲れてしまいますし、話に飽きてしまうことが多いです。
また、結婚式の他の予定の時間を削ったりと変更しないといけなくなることもあり、会場側だけでなく新郎新婦にも迷惑を掛けることになるので、割り振られた時間内にスピーチが終わるようにしましょう。
逆に短すぎるのも問題です。
「新郎の太郎さん、新婦の花子さん、本日はおめでとうございます。太郎さんは当社の中でも有望株で期待されている人材です。これからは、会社だけではなく明るい家庭を築き、花子さんを幸せにしてあげてください。」と2~3行で終わってしまうような極端に短いスピーチもいけません。
これでは、新郎の人柄が全く分かりません。
結婚式での主賓挨拶は、新郎から持ち時間が何分ですと言われることがありますので、そのときは、その時間内で話しを終わらせるようにしますが、何も言われないときは3分~5分以内で挨拶が終わるような文章にしておきましょう。
抽象的ではなく具体的な話しをする
抽象的で曖昧なスピーチは、話しを聞いている列席者にとってはイメージができずにチンプンカンプンな話になってしまい、共感することができません。
具体的に話すためには、分かりやすい言葉で、事例やエピソードを用いて話をすることで聞いている人が、そのシーンを思い描くことができ、聞き手の今までの経験と照らし合わされることで共感して笑ったり、感動したり、泣いたりすることに繋がります。
披露宴会場には老若男女が列席しているため、会社紹介や新郎の人柄紹介のときに専門用語を使ったり、マニアックな話しをするのではなく、誰もが分かるような内容にすることも大切です。
会社や仕事・自分のことを自慢しない
主賓挨拶で、会社の上司が挨拶するのと聞いていると新郎のことよりも、会社が一部上場企業だとか、大きなプロジェクトを一緒に頑張った仲だけど自分がリーダーシップを取ったとか、自社商品をアピールしたりと何の講演会なんだと思うことがあります。
結婚式の主役は「新郎新婦」です。
新郎新婦のことを知ってもらうこと、スポットを当てるようなスピーチにしないといけませんし、上司としての知性や品格が疑われる結果になるかも知れません。
例え、仕事でのミスや失敗が多くても、それを言う必要はありませんよね。
場の雰囲気を壊すようなことは言わないで、主役を持ち上げるようにしましょう。
ただ、あまりにも褒め過ぎて嘘っぽく聞こえるといけませんので、話し方や言葉遣いなどには気を付けましょう。
挨拶・スピーチの構成で守ること
出だし・冒頭の挨拶は欠かせない
結婚式でのスピーチでも起承転結に沿った内容で話しを組み立てて挨拶をする必要があります。
起:祝辞と挨拶
承:会社紹介
転:新郎新婦紹介
結:はなむけの言葉
と、スピーチの文章を考えるときには起承転結で考えることが大切になります。
その中でも冒頭の挨拶は欠かせない部分ですので、いくつかのパターンを紹介します。
ただ今、ご紹介に預かりました山田でございます。太郎君、花子さん、本日は誠におめでとうございます。諸先輩方を前にして僭越ではございますが、一言ご挨拶を述べさせて頂きたいと思います。
ただ今、ご紹介に預かりました山田でございます。本日はご結婚おめでとうございます。新郎新婦、ご両家の皆さま、心よりお慶び申し上げます。ご指名を頂戴しましたので一言お祝いの言葉を述べさせていただきます。
ただ今、ご紹介に預かりました新郎・太郎君の勤務先の上司にあたります山田と申します。太郎君、花子さん、本日はご結婚おめでとうございます。そしてご両家のご親族の皆さま、心よりお祝いを申し上げます。このようなおめでたい席にお招き頂いたこと、大変嬉しく思っております。
ただ今、ご紹介に預かりました山田でございます。太郎さん、花子さん並びに高橋様、鈴木様ご両家の皆さま、本日は誠におめでとうございます。心よりお慶び申し上げます。
メリハリを付けて伝える
挨拶文を考えるとき、主賓挨拶も「起承転結」を考えて話しを組み立てます。
これは、話の流れを途中で切らずに関連性を持たせた内容の話しをすることで「結」の部分のはなむけの言葉につなげてまとめるためです。
しかし、練りに練って考えた主賓挨拶の文章をそのまま棒読みしたのでは意味がありません。
聞いている列席者の人達の気持ちを惹きつけるためにも「メリハリ」が大切になり、結婚式のスピーチでは、話し方と雰囲気を見ながらメリハリを付ける必要があります。
【話し方のメリハリ】
話し方のメリハリとは、
・声の大きさを大きくしたり、小さくしたり
・高低差をつけたり
・緩急をつけたり
・間をとったり
と言ったことをすることです。
列席者に伝えいないといけないことは大きな声でゆっくりと話したり、補助的な情報や事例は速く言ったりと使い分けることが大切になります。
【雰囲気のメリハリ】
雰囲気のメリハリとは、聞いている列席者が理解していないときには補足説明を入れて分かりやすくしたり、会場がざわついていて注目して欲しいときには間を取るなどすることで、場の雰囲気を変えることができます。
話す題材は1つにに絞り話すと良い
結婚式や披露宴でのスピーチを考えるときに、こんな特技がある、がんばり屋さんだ、真面目に取り組む、前向きな考え方、大人しいなどと良いところや褒め称えるところをたくさん挨拶文や文面に盛り込んでしまうと何が言いたいのか分からなくなってしまいます。
起承転結で言えば、新郎新婦の人柄などを紹介する部分が「承」で、紹介した部分を今後の結婚生活や二人がうまくいくためにどうしていくかという目的に展開させるのが「転」の部分になります。
「承」の部分で「他部所との調整が上手くコミュニケーション力が高い」と紹介したら、「転」の部分では「新婦とのコミュニケーションも上手くいき喧嘩などもなく周りの夫婦が羨む仲になるのではと思います」とつなげることで分かりやすくなります。
結婚式のスピーチは明るく
結婚式での挨拶は「明るく」そして「前向きな」ことを話ながら、感動したり、泣けたりする話しを盛り込むことができるといいです。
挨拶は「起承転結」で作っていきますが「結」の部分のはなむけの言葉では、新郎新婦を励ます言葉やメッセージ・アドバイスを伝えて前向きな結婚生活を送れるように願うことを伝えるといいです。
主賓挨拶は披露宴が始まって間もないときの挨拶なので、湿っぽく終わってしまうと会場の雰囲気も湿っぽくなってしまうので話の途中で湿っぽくなっても最後は明るく笑いのある雰囲気にしてあげましょう。
結婚式の挨拶をするときに最後の締めの言葉を言わずに、いつ終わったのか分からないようなスピーチをする人がいますが、気持ちよく終わらせるため、新郎新婦や列席者が挨拶が終わるということを認識できるように、最初に言っていたとしても最後にも「ご結婚おめでとうございます。」で締めくくるようにします。
オリジナルの挨拶文の作り方
簡単に独自性を出すためのスピーチ方法
結婚式の挨拶文を考えるときの構成としては「起承転結」で文章を作成するので基本ですが、必ずしも「起承転結」にしないといけないということではありません。
話の流れや組み立て方、伝えたいことの順番を考えると「起承転結」の順番を入れ替えたほうが良いときもありますし、新郎新婦や列席者の印象に残るスピーチにするならオリジナリティのある挨拶にするのも方法です。
スピーチを聞いている新郎新婦や列席者は、ある程度の時間が過ぎると、どうしても飽きてきてしまうものです。
その飽きてきたと感じたときに、少し笑いを誘うようなことを言ってみたり、新郎新婦や列席者に話しを振ってみたりするのも方法ですし、ビジネスの報告のように結果を先に述べてしまってから本題に入るというのも印象的なスピーチになります。
内容を一つ・二つ・三つと分けて話す
披露宴での主賓挨拶で、新郎新婦に伝えたいことがいくつかあるときは内容を明確に分けて話すといいです。
「まず一つ目は・・・、二つ目は・・・、三つ目は・・・」というように伝えたい内容を分けて、一つずつ説明すると分かりやすくなりますよね。
最初に、何について、何個の話しをするのかを伝えます。
「結婚生活を円満にするための三つの秘訣」みたいな感じで伝えることで、聞き手のも聞く態勢ができますし、秘訣ってなんだろうとなります。
皆が想定できる話だけにすると、しらけてしまうので、内容を練って話すことが必要になります。
挨拶する立場を考えたスピーチ内容にする
主賓挨拶・友人挨拶・乾杯の挨拶など結婚式でのスピーチは、新郎や新婦との関わり方によって区分されていますよね。
そのため、挨拶する立場によってスピーチ内容は変えておかないといけません。
立場が社長でも、学生の頃からの付き合いで友達としてのスピーチを頼まれたら、会社の社長としての立場とは違うため、フランクな感じの挨拶でも大丈夫ですが、社長としての挨拶ならフランクな感じよりも、しっかりとした挨拶をする必要があります。
挨拶する立場によって挨拶文を考える必要があります。
挨拶する立場を考える
職場仲間と同級生で挨拶の内容は違う
結婚式での挨拶は、挨拶する人と新郎新婦との付き合った期間や親密度によって話の内容は大きく違ってきます。
会社に入社してからの仲なのか、会社だけではなく二人で飲みに行く仲なのか、学生時代からの仲なのかで新郎新婦との仲の良さや素顔を知っている深さが違ってきます。
会社でだけの仲の場合は深いところまで知らないことがありますが、二人で飲みに行く仲なら悩みや考えていることなどを知っているかも知れません。
学生時代からの仲であれば、列席者も知らない新郎新婦の隠された部分を知っていることもあるだろうし、どんな人なのかは長い付き合いで分かっていると思います。
付き合いの深さで、新郎新婦を紹介するときの話の内容が変わってきますが、結婚する前の恋愛関係を知っている人は、その話しをすることがありますがあとで新婚夫婦のケンカの火種にもなり兼ねないので話すときは内容を吟味して話すようにしましょう。
社会的立場を考えた挨拶文を作成する
結婚式の挨拶・スピーチを考えるとき、新郎や新婦との関係を気にすることはもちろんですが社会的立場というものも考えて挨拶文を考える必要があります。
友人代表としての挨拶であれば、タメ口でもいいかも知れませんし、ちょっとふざけたことを言っても会場は笑い飛ばしてくれることが多いですが、会社の上司である課長や部長・社長がそれではダメです。
話の重みというものがあり、笑いにならないことがあります。
結婚して1年目の新婚ホヤホヤの人から「結婚生活を続けるコツは・・・」と言われても挨拶の内容に合っていないと思われてしまいますが、結婚生活15年とか20年とか続けている先輩から言われれば、その言葉の重さは全く違います。
笑いと取るスピーチをと考える人も多いですが、社会的立場を考えてユーモアを入れる程度にして、挨拶が軽薄にならないようにする必要があります。
使ってはいけない言葉や話題
忌み言葉や相応しくない表現を使わない
忌み(いみ)言葉とは、結婚式や葬儀の場で使用を控えたほうが良い言葉で、縁起の悪いことを連想させるため使わないほうが良いとされています。
結婚式や披露宴会場には、新郎新婦の親族、列席者の中には高齢者もいると思います。
若い新郎新婦や友人は気付かなくても、親族や高齢者は忌み言葉や結婚式の挨拶に相応しくない表現をスピーチに使うことで不愉快な思いをすることがありますし、会場の雰囲気を壊しかねないため注意が必要です。
笑いを取るためと思って言ったことが、新郎新婦に迷惑を掛けることになるかも知れませんし、自分の品性も疑われることになるかも知れません。
【忌み言葉や避けたい表現】
去る・帰る・戻る・別れる・離れる・死ぬ・焼く・疎む・壊れる・破れる・裂ける・絶える・終わる・重ねて・重々・再び・たびたび・返す返す・切る・負ける・病む・敗れる・悲しむ・嫌う・四・九・最後・割る・飽きる・捨てる・冷める・消える・枯れる・降りる・薄い・疎遠・浅い・忙しい・女のくせに・◯◯県出身とは思えない・ウザい・やばい・頼りない・頑固・下ネタなど
差別表現・宗教・思想の話はしない
結婚式・披露宴での挨拶では身体的なこと、人種、性など差別するような表現は一切使わないようにします。
とくに宗教や思想については、絶対に言わないように気を付けましょう。
挨拶文を作成するときは冷静に書いてリハーサルをして大丈夫だと思っても、結婚式当日は大勢の前でスピーチするため緊張したり、お酒が入って気が大きくなったりして準備した文章とは違うことが言ってしまうこともありますので注意が必要です。
「所詮、女だから」とか「ハネムーンベイビーを期待しています」とか「不細工なくせにこんな美人な嫁を」とか言ってしまいそうですが、控えるようにしましょう。
「当社は◯◯にも商品を卸させてもらっています」と政党や宗教団体の名前を出すことも控え、名前を伏せて某会社と言うようにします。
過去の恋話をして笑いを取ろうとするのは止めよう
過去の恋人の話しをスピーチの中に入れて笑いを取ろうとする人がいますが、その話しを知っている人は笑える話かも知れません。
でも、過去に付き合っていた人の話を聞く新郎新婦にとっては、また親族や列席者の中には快く思わない人もいると考えて、結婚式での挨拶で恋愛話をするのは止めたほうがいいです。
例えば、幼稚園の頃とか小学生の頃の初恋の話など淡い思い出を話すのはいいかも知れませんが、聞く側の受け取り方によって良いスピーチが台無しになることもありますので、過去の恋愛について挨拶の中に入れないことが無難です。
結婚式披露宴の挨拶文の作り方
原稿を必ず書くこと
結婚式・披露宴での挨拶を頼まれて話す文章を考えるとき、感動する話しや笑いが取れる話しなど、聞いている人の記憶に残るスピーチをしようと考えます。
人前で話しをすることが多い人は、ある程度の話しを頭の中でストーリー考えておいて結婚式当日、マイクの前に立ったときに会場の雰囲気を見ながら話そうという人がいますが、当日に上手く話せなくなったり、話が飛んでしまったりすることがあります。
何が起こるか分からないということです。
原稿を書くときにはまず、話す内容・題材を明確にしてから、主賓挨拶であれば結婚生活に対するアドバイスを、友人挨拶であれば新郎・新婦のエピソードを実際にあった出来事にもとづいてスピーチをしていきます。
原稿を書くことで、挨拶の流れや言い回しなどを訂正することもできますし、ポイントを抑えておけば緊張で話す内容が思い出せないときでも伝えるべきことだけはきちんと言うこともでき、原稿を持っていれば見ることもできます。
挨拶文の作成は称賛と祝福
結婚式・披露宴でのスピーチを引き受けて原稿を作成するときは、まずは何を話すのかという題材を決めないといけません。
題材により、新郎新婦の人柄や思い出を軸にして二人の門出を祝う文章にしていきます。
結婚を続けるためのアドバイスを入れたりしますが、新郎新婦をダメ出しするようなことや説教じみた内容は避けましょう。
【結婚式の挨拶の流れ】
・祝辞と挨拶
・新郎または新婦との思い出
・新郎または新婦の人柄紹介
・はなむけの言葉
・結びの言葉
この内容にそって大まかな構成を考えてから、称賛と祝福する文章を作って挨拶文を完成させていきましょう。
挨拶文を書くポイント
結婚式披露宴での挨拶をするとき、時間指定が無ければスピーチ時間は3分から5分程度でまとめるのが長過ぎず、短すぎないスピーチになります。
3分から5分の挨拶をするのに文面にすると原稿用紙800文字~1000文字程度になり、原稿用紙2枚で800文字、3枚で1200文字、4枚で1600文字となるので目安にして書くといいです。
働き始めてから原稿なんて書いたことがないという人も多く、何を書いたら良いのか分からないことがあります。
自分しか見ない文章なので気軽にまずは書いてみましょう。
頭の中で考えているだけでは、挨拶文を上手くまとめることができませんので、書いてから文章を校正していくとまとめやすくなります。
【書くときのポイント】
・具体的に書く
・文章を短く書く
具体的かつ簡潔に書くことが大切です。
スピーチの練習方法と注意すること
挨拶文は丸暗記しない
結婚式・披露宴での挨拶を依頼されたら挨拶文を考えて下書きや原稿を書きますよね。
原稿を書いたら必ず声を出して読みます。
声を出して読むことで、文章がおかしくないか、ですます調になっているか、文章が長くて息継ぎが上手くできないなど読むことで文面がおかしいことに気が付くことができます。
読んで気が付いた部分は修正して文章を練り上げていくことで、挨拶する自分は話しやすくなり、聞いているほうもストーリーが分かりやすく聞きやすくなります。
何回も読み直しては書き直すことで挨拶文がある程度頭の中に入っている状態になります。
あらすじだけでも頭の中に入っていれば話しやすいですし、話の途中で他の話しを入れても何が言いたいのかという軸はズレません。
挨拶文を丸暗記すると、どうしても棒読みになってしまうので避けたほうがいいでしょう。
挨拶文は人に聞いてもらい指摘をもらう
挨拶文を書き上げて、声を出して読んで修正したら、次は家族でもいいし周りの人でもいいからスピーチ内容を聞いてもらいましょう。
自分では完璧と思っていても、聞いている人からすると聞きにくい部分があったり、意味が分からなかったりすることがあるはずです。
そこを指摘してもらい修正することで、より自然な感じで話しを聞いてもらうことができるようになります。
内容だけではなく、話すスピードや声の大きさを変える部分も一緒にチェックしてもらい、原稿に書き込んでおくと参考になります。
結婚披露宴でのスピーチでは1分間に300~400文字を読む速さにすると聞いているほうが聞きやすく内容を理解しやすくなりますし、挨拶する人も早口になりません。
挨拶のときの姿勢と目線
結婚式披露宴で挨拶をするときに気にするのは挨拶文ばかりに気を取られがちですが、スピーチするときの姿勢や目線も重要になります。
人前に出てスピーチをするので皆の目線が集まるため、変な仕草や目線の動きは聞いているほうも気になるので気を付けましょう。
【姿勢】
・猫背の姿勢ではなく背筋を伸ばす
・手は前で組む、後ろで組むと威張っている感じになる
・足は男性なら少し開き、女性は閉じて立つ
・体をもぞもぞ動かさない
【声】
・声が小さいとマイクを通しても聞きにくい
・はっきりと発音する。モゴモゴすると聞きにくい
【目線】
・視線をキョロキョロさせない
・一点を見つめるより会場全体に目線を自然に動かす
・新郎新婦に話しかけるときは新婦新婦を見る
人前で話すことが苦手な人の練習
人前で話すことに慣れる
人前で話すことが苦手という人は、今までも人前で話すことを避けてきていると思います。
同僚の結婚式に呼ばれて、挨拶をお願いされ、人前で話すのが嫌だからという理由で断ることもできずに、本心ではスピーチをしたくなくても受けざる負えないことがあります。
挨拶文を原稿に書き起こして、自分で何回も読んで、書き直したら、家族でもいいし、結婚式に参列する同僚に協力してもらってもいいので、人前で原稿を見ながらでもスピーチをしてみましょう。
聞いているほうから、挨拶の内容を指摘してもらい、より分かりやすい挨拶文にすることもできますし、人前で話す訓練にもなります。
また、社内で発言する機会を多くしてみたり、会議の場で意見を言ってみたりと日常生活の中でも人前で話をする機会はあると思いますので、思い切って活用してみましょう。
はじめは緊張したり、手が震えたりすることもありますが、これも慣れてくると、人前で話すことに対する恐怖心が薄れてきます。
一人で練習するときはイメージが大切
結婚式披露宴での挨拶を依頼されたら、声を出して実際と同じように挨拶をするようにします。
当日の緊張感を和らげるためと、人前で話すことに慣れることが目的です。
実際に家族や同僚などに聞いてもらったほうが、臨場感がありますし、指摘してもらうことで聞きやすくて分かりやすい挨拶文にすることができます。
一人でスピーチの練習をするときには、イメージトレーニングをして望むといいです。
マイクの使い方に注意
挨拶をするとき、ほとんどの場合はマイクを使います。
普段、マイクを使って話すことがない人は多く、何気ない行動が失敗につながるので注意しましょう。
【マイクの前に立ったときにしては行けない行為】
・マイクをトントンと叩く
・マイクの前でアーアーと言う
・マイクの前でマイクテストと言う
何気にしている人がいませんか?
マイクの音量はオン・オフは式場のスタッフの人が、しっかりと管理していますので余計なことはしないほうがいいです。
そのまま話して大丈夫です。
マイクと口までの感覚が分からないかも知れませんが、感度がいいのでカラオケみたいにマイクを近づけて話すと音が大き過ぎたり、ハウリングすることがあります。
結婚式当日のチェックポイント
原稿のポイントをチェックする
披露宴当日、最終確認をするためにも会場には早めに行って雰囲気に慣れておくといいです。
移動中の電車やバスの中でも見直しをしたり最終チェックをする時間に使い、さらに、伝えないといけないポイントを赤丸や蛍光ペンでチェックしておくと、原稿を見たときに分かりやすくなります。
披露宴会場に早めに入って雰囲気を確認したり、マイクの位置を確認したりして、名前を呼ばれたときのシミュレーションをしておきましょう。
原稿の通りに話そうとするばかりに、目線が原稿から話せなかったり、同じ行を読んでしまったりすることがあります。
行を飛ばしてしまってもいいし、原稿の通りによまなくてもいい、ポイントだけは伝えるという気持ちで望むといいと思います。
挨拶前に飲みすぎない
結婚式披露宴での挨拶をお願いされるときに、誰が挨拶をするのか、挨拶する人数はどれだけいるのか、自分はどのあたりでスピーチをするのかなど、事前情報が無く、結婚式当日に知らされることが多くあります。
人前で挨拶をするというだけで緊張しているのに、自分の順番やいつ話すのかも分からないままだと、ソワソワして落ち着きが無くなります。
そのため、お酒が進み、スピーチをするときには真っ赤な顔で出来上がってしまい、何を話すのかも分からなくなったり、結婚式に相応しくない話しをしたりすることがあります。
緊張をほぐすために少量のアルコールを飲むのはいいですが、挨拶をする前に訳が分からなくなるほど飲むことは避けましょう。
順番や挨拶する人数が分からないときは事前に新郎新婦に聞いて準備しておくと、シミュレーションできますので、少しは落ち着いた気持ちで結婚式披露宴を迎えることができます。
身だしなみを整える
結婚式披露宴に出席するときは、男性はスーツ姿、女性はドレスを着て出席しますが会場に入ったときはしっかりと決めていた服装が、周りの人と話したり、アルコールを飲んで服装が乱れてしまうことがあります。
列席者の前に立って挨拶をするときは、身だしなみを整えるようにしましょう。
【整えたい身だしなみ】
・シャツの襟が曲がっていないか
・シャツの一番上のボタンを外していないか
・ネクタイの結び目がおかしくないか
・ネクタイの結び目が左右にズレていないか
・ズボンのファスナーが開いていないか
・ストッキングが電線していないか
スピーチするときに緊張しないために
人前に出るのは緊張するもの
人が多いところで挨拶をしたり、スピーチをするのは緊張して、頭が真っ白になることがあります。
大勢の人の前で話すことに慣れている人に聞いても少なからず緊張するといいますし、場慣れしているから見た目は落ち着いて見えるのだとか。
緊張するということは、よく見せようという意識が強いせいかも知れません。
上手く話せるのか、恥をかきたくないなどと言った意識が強いと緊張感も高まり、手が震えたり、声が震えたりするので、気持ちを楽にして望みましょう。
聞いているほうは、きちんと聞いている人が半分、他の話をしている人が半分程度に考えておくといいと気持ちが楽になると思います。
心を落ち着かせるために
人前で挨拶をすることは誰もが緊張することです。
心を落ち着かせるために、本番当日までに読み返したり、練習したりして準備を整えることで心に余裕ができ、緊張を和らげることができます。
それでも、緊張してしまう人は、おまじないみたいなことをしてみるのもいいと思います。
【緊張をほぐすおまじない】
・手のひらに人を3回書く
・目の前にいるのは人ではなく野菜などだと思う
など、何かしら気持ちを穏やかにできる方法を試してみるといいです。
深呼吸をするとか、マイクの前に立ったら周りを一通り見回すとかなんでもいいので、落ち着くことができる行動をするといいです。
挨拶するときは話し掛ける相手を決めておく
大勢の前に立ったときに緊張する一つの理由が、皆の目線が気になるからということもあります。
そんなときは会場の左端付近・右端付近・中央奥付近で知っている人や、話し掛けやすい人をチェックして話しながら左⇒中央⇒右というように目線を動かすことで会場全体を見渡すことができ、ポイントとなる人を見るときも少し目線を上にすることで直接目線を合わすこと無く話すことができます。
あまり、上を向いてしまうとどこを見て話しているのかと聞いているほうは気になってしまうので注意しましょう。
似た話をされてしまったとき
話す内容が似てしまうことも
結婚式披露宴での挨拶文を練りに練って考えたのに、前の人が先に同じようなことを話してしまったということもあります。
新郎または新婦が学生の頃に勉強が出来て優秀だったとか、全国大会で優勝したとか、優れた部分があるときには、挨拶する人が皆、そこをピックアップすることが多いため、内容が似てしまう可能性があります。
挨拶に使われやすいエピソードがあるときには、他の人が話す可能性があります。
スピーチする人をみて、エピソードを話しそうなときには、独自の視点から挨拶の構成を考えて見ましょう。
似た話を先にされたら
結婚式披露宴で挨拶される方は新郎側・新婦側とも主賓挨拶・来賓挨拶があり、会社の社長や上司、親族、先輩、後輩、友人、幼なじみなど何人もスピーチをするので、新郎新婦の人柄紹介やエピソードの部分で、先に詳細に話しをされてしまったり、同じような話になってしまうことがあります。
そんなときに、話がかぶってしまったと焦ってしまいます。別の挨拶文を考えていたり、他のエピソードなどにすぐに変えられるのであればいいですが、自分が挨拶する順番がすぐに来てしまうようなときはパニックになってしまいます。
そんなときには、自己紹介をしたあとに次のような一言の断りを入れてから話すといいと思います。
本日は、新郎(新婦)の◯◯◯◯についてお話をしようと思っていましたが、先に挨拶された方により的確なお話がございました。そのため、私の◯◯◯◯の部分については簡単な内容にさせて頂きますこと、お許しください。
すでに新郎(新婦)の◯◯◯◯に関する話題が出ましたが、それについて私も一言申し上げたいと思います。
本日は新婦(新婦)の◯◯◯◯についてお話をさせて頂きます。ただ先に関連するお話があり、内容が似てしまうことをご了承下さい。
ほぼ同じスピーチ内容だったときの対策
何十回と結婚式に出席していますが、一度だけほぼ、内容が同じ挨拶を主賓挨拶の人と来賓挨拶の友人代表がスピーチしたことがありました。
聞いているほうは、何となく先程、何となく聞いた話だなぁと気付くものですが、スピーチしている本人はかぶってしまたと気が付いていると思いますが、そのまま読み続けていました。
結婚式披露宴当日に、それも前の人のスピーチを聞いたときに、内容がほぼ同じだと思ったときには新しく挨拶文を考える時間も余裕もありません。
だからと言って、同じ内容のスピーチをしても会場の雰囲気もおかしくなることがありますので、そのときには次のような挨拶だけにするのも一つの方法です。
本日は、新郎(新婦)の◯◯◯◯についてお話をする予定でしたが、すでに同じ内容のお話がありました。私も◯◯◯◯以外のスピーチ内容を考えていなかったため、新郎新婦および皆さんに同じ内容の話しを聞いて頂くのは心苦しく、また気の利いた即席のスピーチをする自信がありません。そこで今日は、新郎新婦に心から「おめでとう」とだけ言わせて頂き、私からのお祝いの挨拶とさせて頂きます。
失敗したとき
お祝いの席で言ってはいけない言葉を言ってしまったとき
結婚式披露宴のおめでたい席で言ってはいけない忌み言葉というものがあります。
忌み言葉とは、重ね重ね・たびたびなど繰り返し使う言葉は再婚につながるとされていますし、焼く・壊れる・裂けるなどという言葉はマイナスのイメージを連想させるためお祝いの挨拶では使いません。
重ね言葉を使っている人もいますが、一度くらいならいいかも知れませんが何度も使うようなことは避けるべきです。
重ね言葉を一度使った程度で挨拶を止めて訂正するような必要はないと思いますが、マイナスのイメージを使ってしまったり、会場の雰囲気を一変させてしまうようなときには、きちんとお詫びの言葉を伝えたほうがいいときがあります。
「ただ今、不適切な表現がありましたがお許しください。」と伝えるだけで充分だと思います。
元彼・元彼女の名前を言ってしまったとき
新郎の元彼女または新婦の元彼の名前を言うつもりは無かったけど、つい言ってしまったり、間違えて言ってしまったりしたとき、そのまま挨拶を続けるのは失礼ですし、聞いているほうは「誰?」となってしまいますので、しっかりとフォローする必要があります。
ただ、正直に間違えて元彼または元彼女の名前を言ってしまいましたというのは結婚式披露宴なので新郎新婦にも、列席者にも失礼に当たるので次のようなお詫び文などで切り抜けるようにしましょう。
新郎(新婦)の名前を間違えてしまって申し訳ありません。友人の結婚式が続いており、新郎(新婦)の名前を混同してしまい言い間違えました。(新郎)さん、(新婦)さん申し訳ありません。気を取り直して挨拶の続きをさせて頂きます。
スピーチ内容を飛ばしてしまったとき
暗記して挨拶をしようとしたり、用意した紙を見ないで話そうとするとスピーチ内容を飛ばしてしまうときがあります。
内容を飛ばしてしまうと、話の流れが分からなくなるため、飛ばしてしまったところまで戻ってスピーチをしますが、会場の皆さんに一言断りを伝えてからにしましょう。
暗記しているから大丈夫と思って原稿用紙を手元に持っていないと、こんなとき思い出すことができずに失敗の挨拶になってしまいますので原稿は内ポケットに入れて万が一のために備えておきましょう。
ここからは、原稿を見ながら確実にお祝いの挨拶をするようにしましょう。
まとめ
結婚披露宴で挨拶・スピーチをするときに知っておいたほうが良いことや注意したいことをまとめました。
主賓挨拶・来賓挨拶・友達代表・乾杯の音頭など人前で話しをするときの緊張をほぐすことが少しでもできれば嬉しく思います。
全部をしようとすると大変なので、あなたが悩んでいることが少しでも解決できるような方法だけでも参考にして下さい。
結婚式披露宴の主賓・来賓挨拶に関連する記事一覧
新郎側の主賓挨拶 | |
会社の社長1 | 会社の社長2 |
所長部長1 | 所長部長2 |
直属の課長1 | 直属の課長2 |
親しい知人 | 親しくない知人 |
大学教授の恩師 | |
新婦側の主賓挨拶 | |
営業所の所長 | 直属の課長 |
新婦を知らない社長 | 新婦を知っている社長 |
親しい知人 | 親しくない知人 |
教師・顧問など恩師 | |
新郎側の来賓挨拶 | |
仲の良い先輩へ | IT系業界 |
営業職の同僚 | 総務部の先輩 |
同じ部所の先輩 | 部活動の先輩 |
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新婦側の来賓挨拶 | |
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結婚式披露宴の乾杯挨拶に関連する記事一覧
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