職場を退職する際、上司や先輩、同僚に退職の挨拶メールを送るのがビジネスマナーです。
退職後もまたどこかで顔を合わせる機会があるかもしれません。
失礼のないように、丁寧で気持ちが伝わる挨拶メールを送ることが大切です。
もちろん、お世話になった方へは直接会ってご挨拶するのがベストですが、直接会えない場合もありますよね。
また、大きな会社で直接全員に挨拶するのが難しい場合や、それほど接点が無かった人への挨拶もメールだと大変便利ですよ。
そこで今回、社内に送る退職の挨拶メールにてお伝えします。
退職理由は細かく書かなくて良い!
結婚や出産など、おめでたい退職理由の場合は、一言書いておくのもいいですが、退職の理由を聞いてあまり良い気持ちがしない人も中にはいます。
また、会社への不満や人間関係のもつれが原因で退職するなど、何か複雑な事情がある場合は、退職理由を詳しく伝える必要はありません。
「一身上の都合により退職することとなりました。」とサラリと述べるのがビジネスマナーです。
転職が理由で退職する際も、転職先を特にお伝えする必要はありません。
退職の挨拶メールは、愚痴や不満などマイナスなことは一切書かずに、感謝の言葉を伝えて前向きな文面にすると印象も良いです。
内容は、「退職する日付」「退職理由」「お世話になった感謝の気持ち」を盛り込み、最後は「相手や会社の活躍や発展」を祈る言葉で締めるといいでしょう。
メールの送信はいつ?
社内に送る退職の挨拶メールは「退職の報告」というより「最後のご挨拶」に近いものなので、最終出勤日に送るのが一般的です。
しかし、会社によっては退職の挨拶メールは一週間前までに送る、就業時間外に送るなど規定がある場合もあります。
メールの送信はいつすればいいのか分からないときは上司や先輩に確認しておきましょう。
退職の挨拶メールは業務上関わりあった全ての人に送りましょう。
同じ部署の方全員に送る場合は、一斉送信で送ってもOKです。
一斉送信で送る際は、相手先のアドレスが表示されないように「To」に自分のメールアドレスを入力し「Bcc」に送信相手のアドレスを入力して送信するようにしましょう。
特にお世話になった方々には個別で挨拶メールを送り、社内で顔を合わせる機会があれば直接ご挨拶に伺うのも忘れずに!
上司へ送る退職の挨拶メール:例文①
件名:退職のご挨拶
営業部 田中部長
お疲れ様です。
営業部の山本です。
私事で大変恐縮でございますが、一身上の都合により8月末で退職することとなりました。
本来ならば直接ご挨拶すべきところをメールでのご報告・ご挨拶になってしまい、大変申し訳ございません。
入社以来、田中部長には多くのことで助けて頂き、いつも熱心にご指導頂きましたこと、心より感謝申し上げます。
ここでの経験や学んだことを糧に今後も努力して参りたいと思います。
最後になりましたが、田中部長のご健康と更なるご活躍を心よりお祈り申し上げます。
今まで本当にありがとうございました。
上司へ送る退職の挨拶メール:例文②
件名:退職のご挨拶【山本太郎】
田中部長
お疲れ様です。
営業部の山本太郎です。
先日ご挨拶させて頂いた通り、本日をもちまして退職することになりました。
在職中、田中部長にはいつも気にかけて頂き、大変お世話になりましたこと、心より感謝申し上げます。
いつも謙虚さを忘れずに仕事にもお客様にも真摯に向き合うことの大切さを教えて頂いたことは忘れません。
今までの貴重な経験を今後の人生に活かしてステップアップできるように精進して参りたいと思います。
最後になりましたが、田中部長の更なるご健勝とご活躍をお祈り申し上げて、退職の挨拶とさせて頂きます。
社内向け退職の挨拶メール:一斉メール
件名:退職のご挨拶【坂本 優子】
お疲れ様です。
広報部の坂本です。
この度、一身上の都合により9月末で退職することになりました。
本来ならば皆様には直接ご挨拶すべきところをメールでのご報告・ご挨拶になってしまい、大変申し訳ございません。
広報部では3年間大変お世話になり、本当にありがとうございました。
至らない点も多々あったかと思いますが、皆様の温かい励ましのお言葉やお支えのお陰で皆様に愛される広報誌が出来ましたこと心より感謝致しております。
ここでの経験を次に生かして精進していきたいと思います。
今後の連絡先は下記になりますので、何かありましたらこちらまでご連絡頂けると幸いです。
メール:
携帯:
最後になりましたが、皆様の更なるご健勝とご活躍をお祈りし、退職の挨拶とさせて頂きます。
今まで本当にありがとうございました。
広報部 坂本優子
まとめ
退職の挨拶メールには、感謝の言葉と相手への気遣いを盛り込むのがポイントです。
不満や愚痴はグッと抑えて、お互いが気持ちよく退職の日を迎えられるように、前向きな文面を心掛けましょう。
個別に送る場合は、相手の方との思い出や個人エピソードを入れると感謝の気持ちが伝わりやすく喜ばれます。
特にお世話になった方々には直接ご挨拶に伺い感謝の言葉を伝えたり、丁寧な挨拶メールを送ったりして、社会人として節度ある言動を心掛けましょう。