コバエには沢山の種類がありチョウバエもその中の1つですが、コバエという名前のハエはありません。
チョウバエの活動時期は4月~12月と言われていますが、暖かい建物の中なら一年中活動できるようで、家に入って来る事も多く「網戸をしているのにどこからこんなにたくさん来たの?」とびっくりする事もあります。
チョウバエが発生する原因と発生しやすい場所、駆除方法をご紹介します。
チョウバエはどこから来るの?
チョウバエは玄関や窓、換気口などから家の中に侵入してきます。
体長が1mm程度のホシチョウバエは網戸をしていても侵入してくる場合があります。
また、窓を中途半端に開けていると窓と網戸にすき間が出来ていてそこから侵入してくる場合もあります。
暗く湿った場所が好きで石鹸カスや髪の毛などに卵を産み付け、チョウバエの卵は0.3mm程度で目に見えないので気が付かないうちに孵化してしまいます。
キッチンの排水溝、トイレ、浴室など薄暗いジメジメしている場所はチョウバエにとって繁殖するのに最適な環境なのです。
チョウバエの発生源はどこ?
浴室
チョウバエは湿った所が好きなので、浴槽の下や排水溝が好きです。
浴槽下は床との間に水が溜まりやすく掃除もしにくい場所なので髪の毛や石鹸カスが溜まりやすくなるのでチョウバエが卵を産み付けている事もあります。
床下
排水管が腐敗などから破損していて知らない間に水漏れしている場合もあります。
床下に水が溜まってしまいチョウバエが大量発生している時もあるので、水回りなどの掃除をしてもいなくならない場合は床下もチェックしてみるといいでしょう。
キッチン
キッチンで発生している場合は生ゴミからの場合もあります。
生ゴミに卵を産み付けている場合もあるので、生ゴミはこまめに捨てて三角コーナーも定期的に除菌するといいでしょう。
トイレ
トイレだけにチョウバエが出るという場合もあり、トイレもチョウバエが好きな湿気があります。
トイレタンクの中まで掃除をする事はあまりないので、トイレタンクとタンクから出ているパイプのつなぎ目に破損や汚れがないか、チェックしながらトイレタンクの掃除をします。
パイプのつなぎ目に卵を産み付けられていたというケースもあります。
トイレタンクの掃除方法
準備するもの
・スポンジ
・古ハブラシ
・中性洗剤
・マイナスドライバー
1,タンクから出ている止水栓をマイナスドライバーで時計回りに回して締めます。
2,タンクの上から水が流れるタイプのフタは、フタと手洗いパイプがどのように繋がっているかによって外し方が違います。
下記のサイトでは図入りで詳しく説明されているので参考にして外して下さい。
3,中性洗剤をタンク内の水に垂らしてスポンジでこすり、細かい箇所は古ハブラシでこすりますが、水垢が取れにくいときはメラミンスポンジでこするといいでしょう。
ブラシやメラミンスポンジでも取れない頑固な汚れや水垢には耐水性のサンドペーパーを使用してもいいと思いますが、傷が付きやすいのでタンクの裏などで試してみるといいでしょう。
2000番位の細かいサンドペーパーを使い、水を付けながらこすると傷が付きにくいと思います。
傷が付くのが心配な場合にはサンドペーパーは使用しないで、漬け置き洗いをするなどした方がいいですね。
チョウバエの種類と生態
チョウバエの種類
日本には約60種類のチョウバエが生息していますが、家庭で見られるのはオオチョウバエをホシチョウバエの2種類です。
オオチョウバエの成虫は体長4~5mm程度で灰黒色をしています。
夜行性なので日中は壁に止まって静止している事が多く、体に対して大きなハネを持っておりハートのような形に見える事もあります。
ホシチョウバエは体長1~2mmで灰色の体をしています。
世代交代が速いので駆除しても次から次へと現れます。
チョウバエの生態
浴室やキッチンの排水周り、下水管などで有機物が蓄積し微生物が繁殖してヘドロ状になった部分に生息し、卵を産み付けるために大量発生する事もあります。
幼虫期間が2週間で2日間さなぎになり成虫期間は2週間程度です。
1匹のチョウバエが生涯のうちに200個もの卵を産みます。
繁殖のピークは6月~9月頃で、早めに駆除しないと大量発生してしまいます。
チョウバエの幼虫
幼虫は細長く、ボウフラとウジの中間くらいで黒っぽい色をしています。
幼虫は成虫より駆除しにくい場所にいる事が多いので上のようなムース状の駆除剤が使いやすいです。
石鹸カスや髪の毛などを掃除したら駆除剤をまいておくと安心です。
チョウバエの害
生きているチョウバエの幼虫が人間に寄生して「ハエ症」を引き起こすと聞いた事がある人もいるかもしれません。
人の目・鼻・口・泌尿器・生殖器から入り込み、体内に寄生する場合もあるという話しもありますが、実際はかなり稀なケースのようです。
体内に入ったとしても胃液で消化されてしまうので寄生する事はまずありません。
チョウバエの対策
排水管内の掃除
チョウバエの繁殖を防ぐには排水管用のクリーナーで定期的に掃除することなど、掃除を徹底することです。
浴室内では洗い場と浴槽のすき間で繁殖している場合も多いのでカバーを外して掃除をするといいでしょう。
水回りのチョウバエ駆除グッズ
また、繁殖を防ぐためにチョウバエを見つけたらすぐに駆除する事も重要です。
侵入を防ぐにはドアや窓を開けっ放しにしないことです。
網戸を交換
また、網戸のメッシュをごく細かいものに交換するのもいいと思います。
一般的に使用されている網戸は18メッシュと呼ばれる1.15mmのすき間があるタイプが多く、ホシチョウバエならばすり抜けて侵入してしまいます。
上の図にあるように数字が大きくなるほど網目が細かくなります。
まとめ
チョウバエの発生を防ぐには
・侵入させないこと
・見つけたらすぐに駆除すること
・水回りの掃除をすること
この3つが大切です。
ただ、小さな虫なので気が付かないうちに入って来てしまいます。
見つけたらすぐに駆除して、普段から水回りの掃除をしていると大発生することは少ないと思います。
掃除をしているのに大発生した時はどこかで繁殖をしているはずなので家の中を探してみましょう。