暖かくなってくると部屋にあらわれる「コバエ」。
一匹捕まえても、また次から次にあらわれるので「一体どこからやってきたの?」と思ってしまいますよね。
面倒だからといって放置してしまうとさらに増えてしまう可能性がありますので、見つけたら直ぐに退治することと、どこから発生するか発生源を特定し増やさないよう対策をとる必要があります。
今回は、コバエの種類別の特徴と駆除方法と、コバエを増やさない為の発生源対策についてご紹介します。
コバエの種類と特徴
小型のハエで体長が2~3mmの大きさのものを総称してコバエといいます。
コバエには大きく分けて4種類あり、生態や発生場所がそれぞれ異なります。
実際には外から窓やドアを開けた瞬間に室内に侵入することが多く、侵入した後に産卵場所を探して産卵し、発生します。
コバエは伝染病や病原菌などを媒介することはありませんが、見た目が不快である上に、腐敗物や汚れ、糞尿などにもたかるため衛生上良くありません。
特 徴 | 発生場所 | |
ショウジョウバエ | ・体長約2mm
・目が赤い ・卵から成虫まで約10日 ・明るいところが好き |
・生ゴミ
・腐敗物 ・ぬか味噌 |
ノミバエ | ・体長2~3mm
・体色は黄褐色~黒 ・速くて飛び跳ねる ・卵から成虫まで約14日 |
・腐敗物
・動物の排泄物 ・死骸 |
キノコバエ | ・体長2~4mm
・体色は黒褐色~黒 ・明るいところが好き |
・植木鉢など |
チョウバエ | ・体長1~3mm
・羽の形が逆ハート型 ・卵から成虫まで約20日 |
・排水溝のヌメリ
・浴槽下 |
コバエの種類別でおすすめしたい駆除方法
ショウジョウバエとノミバエは家の中にある生ゴミや腐った食べ物などに集まってくる習性があるので、コバエを誘引する捕獲器(トラップ)を置くと効率よく駆除することができます。
他には、スプレータイプの殺虫剤があります。
チョウバエやキノコバエは捕獲器では捕れない為、ハエ取り棒やスプレータイプの殺虫剤などを使って駆除することができます。
ショウジョウバエ・ノミバエの駆除方法
めんつゆトラップ
ショウジョウバエやノミバエはアルコールの発酵したニオイが好きなので、アルコールが含まれためんつゆに集まって止まろうとします。
めんつゆに界面活性剤が入った台所用洗剤を入れることで、コバエ水面に止まれずに水中に沈ませて駆除する方法です。
準備するもの
1.めんつゆ(酒精やアルコールが含まれていること) |
水とめんつゆを5:1の割合で混ぜて、台所用洗剤を数滴入れ、コバエがよく出るキッチン周りに置きましょう。
めんつゆが無い場合は、飲み残しのビールでも代用できますよ。
この方法は家にあるものだけでできてコスパが良い上に簡単ですし、殺虫剤などを使わないので安心ですね。
ただ、洗剤が入っているのでペットや小さなお子さんが誤飲しないように気を付けましょう。
コバエをまとめて捕獲!コバエがホイホイ
コバエの習性を知り尽くしたコバエ駆除剤です。
紹興酒と黒酢の香りでコバエを強力に誘引し、止まり木効果のある容器に止まらせて、容器内に誘導し、ゼリーに潜らせてから有効成分ジノテフランにより殺虫するコバエ駆除剤です。
速攻退治に!コバエがいなくなるスプレー
お部屋に1プッシュするか、ゴミ箱や排水溝周りなどコバエが群がるところに直接噴射することで即効退治ができます。
トランスフルトリン、フタルスリンの2種類の薬剤が部屋の隅々まで行き渡ります。
こちらはショウジョウバエ、ノミバエの他にキノコバエやチョウバエにも効果があります。
チョウバエの駆除方法
コバエを粘着捕獲!ハエとり棒
ハエや、ショウジョウバエやチョウバエなどのコバエをニオイで誘引し強力な粘着剤にくっつけて捕獲します。
効果が3ヶ月も持続するため、ビッシリとくっついたコバエたちを見るのはちょっと気持ち悪いかも。
小さなお子様やペットなどが触らないように注意し、間違って自分の髪の毛などをくっつけてしまわないようにしましょう。
ベランダ・玄関・ゴミ箱まわり・台所や流し台・バーベキューをする時など多用途で使えます。
幼虫駆除に!チョウバエバスター
殺虫成分が排水口などの水回りで発生するチョウバエの幼虫を殺虫し、漂白成分により汚れを洗浄し発生源対策にも効果的です。
発泡成分が含まれているので、薬剤が隅々まで行き渡りやすくなります。
チョウバエ幼虫の発生している所にまき、2時間以上放置した後に洗い流してください。
幼虫や成虫退治にも!チョウバエコナーズ
こちらは幼虫だけでなく成虫も退治できる泡スプレーになります。
成虫には直接スプレーし、幼虫駆除には排水溝まわりにスプレーして退治します。
殺虫剤ではなく、界面活性剤による殺虫効果とチョウバエが嫌う香料により寄せ付けず産卵させない効果を発揮できます。
ワンプッシュで成虫に効く おすだけベープ
ワンプッシュで効果が24時間持続する殺虫駆除スプレーです。
チョウバエやユスリカの他にショウジョウバエやノミバエにも効果があります。
常温でも自然蒸散するトランスフルトリンと、壁や床についたまま蒸散しにくいプラレトリンの2つの薬剤が含まれていて、ダブル効果で効果が持続します。
LPガスが含まれているので火気を避け、なるべく冷暗所で保管し、小さな子供が触らないように注意しましょう。
コバエを増やさない為の対策とは?
コバエは外からやってきて、室内で卵を産み付け、卵が孵化し幼虫になり、蛹になって成虫になって発生します。
室内でコバエを増やさない方法として、
1.外からの侵入を防ぐ!
2.成虫は早めに駆除! 3.卵を産ませない! |
以上の対策をとる必要があります。
外からの侵入を防ぐには
窓やドアを開けっ放しにしないことや、網戸を細かいものに変える、穴が開いていたら補修する、ベランダや軒下にぶら下げる虫よけ剤を使用する方法などがあります。
成虫は早めに駆除!
コバエを見つけたら放置せず、できるだけ直ぐに両手でバチン!と退治するか、ご紹介した殺虫剤をスプレーしておきましょう。
放置してしまうと産卵してしまう可能性大です。
卵を産ませない!
コバエの発生源は、台所の生ゴミやゴミ箱周りや排水口周り、お風呂の排水溝や浴槽下、トイレなどになります。
ゴミ箱やゴミ袋は開けっ放しにしないで、きつく縛るかしっかり蓋をするようにしましょう。
生ゴミは水分が残っていると腐敗スピードが早まるので、水をきってから新聞紙に包みさらにビニール袋につつんでから捨てるようにしましょう。
袋を二重にする分、ニオイも減り、コバエの侵入も防ぐことができます。
食べ残しもそのまま放置せず、ラップをかけて冷蔵庫に入れるか、密閉できる容器にしまうようにしましょう。
また、排水溝などは汚れやヌメリはチョウバエの幼虫のエサになります。
汚れが貯まらないよう、ブラシを使ってこまめに洗浄するか、定期的に漂白・洗浄剤を使うようにしましょう。
まとめ
今回は、コバエの種類別の特徴と駆除方法と、コバエを増やさない為の発生源対策についてご紹介しました。
以前、家でチョウバエが増えた時に捕獲器を購入して置いたところ、1匹も入らずに購入を後悔したことがありました。
義理親宅で使っている捕獲器ではすごい量のコバエが捕獲できているのに何故?と疑問に思い、調べてみたところコバエには種類があり特徴や発生源が異なることがわかりました。
虫の侵入を防ぐことは難しいのですが、発生源を減らすことは日々の努力で何とかなりそう・・かもしれません。
これから暑くなり、コバエが増える時期になりますので、コバエ駆除と増やさないようにがんばりましょう!