ダニが本格的に活動、繁殖するのは気温20度以上、湿度60%以上になる5月頃からになります。
アレルギーの原因とも言われるダニは、アトピー性皮膚炎の約75%を占めると言われています。
家の中のさまざまな場所に潜んでいるダニを駆除するには、どのような方法が効果的なのでしょうか。
ダニの温床と言われる布団やカーペット、ソファーのダニ退治にオススメの方法をまとめてみました。
ダニ退治に効果があるのは掃除機?乾燥機?
熱と乾燥を嫌うダニを駆除するには、乾燥機を利用するのが1番効果的です。
布団などに潜むダニを乾燥機で死滅させたら、掃除機を丁寧にかけて、アレルゲンの原因になるダニの死骸や糞を除去します。
ダニ退治には乾燥機だけでも掃除機だけでも不十分ということになりますね。
ダニ退治に掃除機の効果は△
ダニ駆除の方法として布団の掃除機掛けが効果的とよく聞きます。
しかし一般的な掃除機掛けでは布団内部の生きたダニは全体の約1%未満しか吸い取れません。
掃除機掛けによるダニの除去効果は表面にいる死骸のみで、布団内の生きたダニには全く効果がありません。
布団クリーナーなども販売されていますが、生きたダニを完全に除去するほどの効果はないので、違う方法に替えた方が良いでしょう。
しかし、掃除機がけは布団や毛布の表層にあるダニの死骸や糞などを除去する効果はあるので、ダニを死滅させた後で掃除機がけをすると効果的です。
ダニ退治はコインランドリーの高温乾燥機が最も効果的◎
コインランドリーの大型乾燥機は、70℃以上の温風を長時間当てることができるので、布団の内部まで熱が行き渡りダニ退治に最も効果的です。
布団や毛布、衣類などには効果的ですが乾燥機に入れられないサイズの、カーペットや畳、ソファーなどには使うことはできません。
ダニ退治に布団乾燥機の効果はタイプで若干違う◯と△
ふとん乾燥機を使って50℃以上の温度で2、30分布団を乾燥させるとダニ駆除に効果があります。
しかし布団乾燥機には「ノズルタイプ」と「マットタイプ」の2タイプあり熱の伝わり方が違うため、ダニ駆除効果が抜群なものと、若干効果が薄れるものがあります。
一般的なノズルタイプは△ 一般的なふとん乾燥機のノズルタイプは布団の間にノズルを挟み込み、温風を送ることで布団を乾燥させ、温めます。 布団を隅々まで温めるには、布団の形状や種類が影響するので、キルティングのマス目がある掛け布団などは、温風の通り道を塞ぐ可能性があり、均等に熱が行き渡らない事が予想されます。 |
オススメのマットタイプ◯ マットタイプは、布団全体をマットで包み込むので、しっかりと布団に密着します。 そのため、満遍なく均等に熱が行き届くので、約60℃の熱が布団の隅々までしっかり伝わり、ダニを逃すことなく死滅させます。 ダニ駆除を目的にされるのならマットタイプの布団乾燥機がオススメです。 |
オススメは三菱の「フトンクリニックAD-X-80」
三菱の「フトンクリニック」は布団全体をしっかりと乾燥させることで、ダニ対策でも効果が得られ、高い評価が認められています。
マットの風路を進化させることで、乾燥時間もいっそうスピーディになり、快適、清潔乾燥できる1台です。
ダニを死滅させた後は! ふとん乾燥機を使用した後は、布団にはダニの死骸や糞、抜け殻などのダニアレルゲンが残ったままになっています。 そのまま布団を使ってしまうとアレルギー症状を起こす恐れがあるので、必ず掃除機をゆっくり丁寧にかけるようにしましょう。 |
マットレスやソファーにはダニ取りシートがおすすめ◎
厚みのあるマットレスやソファー、大きいカーペットなどは、コインランドリーの乾燥機に入らないので、熱処理は難しいですよね。
そんな大きくて堅いものには、ダニ取りシートがオススメです。
ニッケンの「ダニ捕りロボ」は布団の内部にいる生きたダニを誘き寄せて、乾燥退治します。
ダニの死骸が布団の中に残ることもないので、とても簡単にダニを駆除することができます。
まとめ
ダニを退治する方法は他にもあります。
・宅配クリーニング:手軽に効果が得られるが高額な費用が発生する
・スチームアイロン:ダニ退治の効果は高いが布団が熱で傷まないか素材の確認が必要
・天日干し:ダニ退治効果は低いが毎日行なうことで、ダニ抑制になる。黒い布を布団に被せると駆除効果がアップする
・熱湯:手軽で効果的だが、素材を痛める可能性もある
ダニを退治する方法は色々とありますが、ダニ退治・対策は正しい知識を持って行なうことで、効果的にまた効率的にダニを駆除できます。
自分に合った方法を見つけるようにしましょう。
ダニ退治をしたら、次はダニが再発生しないように、ダニ取りシートを使うなど、予防をすると良いですね。