「蚊のいない時期なのに蚊に刺されたように赤くなっていて痒い!」という時はありませんか?
蚊に刺されないようなお腹や背中などが痒い時はダニに刺されたのかもしれません。
ダニは暖かく湿気がある場所が好きなのでカーペットの中はダニにとって住心地がよい場所なのです。
簡単に洗濯もできないし、天日干しもできないカーペットはどうやってダニ退治をするといいのでしょうか。
ダニを効果的に退治してアレルギー症状を起こさないようにする方法をご紹介します。
カーペットにいるダニの種類
ダニの種類は50万種類もあると言われていますが、日本の家の中にいるダニはチリダニ(ヒョウヒダニ)・イエササラダニ・ツメダニ・コナダニの4種類程度です。
家の中にいる80~90%がチリダニ(ヒョウヒダニ)で、カーペットにいるダニもほとんどがチリダニです。
チリダニ(ヒョウヒダニ)
カーペットに多く生息しているチリダニ(ヒョウヒダニ)の大きさは0.2~0.4mm程度で色は乳白色なので、肉眼で見つけるのは難しいです。
気温20℃~30℃湿度60%以上になると急激に増殖して6月~9月が一番さかんに増殖します。
カーペットにダニが多くなる原因
ダニは暖かく湿っている場所を好み、人やペットのフケや垢、髪の毛、食べかす等をエサにしています。
ですから毛足の長いカーペットはダニにとってはエサもあって暖かく、住みやすい場所になります。
ダニを減らすには部屋の湿度に気を配り、まめに掃除機をかけてダニにとって住みにくい場所にする事が大切です。
ダニの健康被害
チリダニ自体は人に悪影響はないのですが、死骸やフン、卵に触れたり吸い込んだりする事でアレルギー症状を引き起こします。
また、チリダニ(ヒョウヒダニ)が増えるとチリダニをエサとしていて人を刺すツメダニが増えてしまいます。
種類 | チリダニ(ヒョウヒダニ) | ツメダニ |
---|---|---|
生息場所 | 布団 カーペット ソファ |
布団 カーペット ソファ |
エサ | 人のフケ・垢 食べかす |
チリダニ
(ヒョウヒダニ) |
人への被害 | アレルギー症状を引き起こす | 人を刺す |
ダニが原因のアレルギー症状
・気管支喘息
・アレルギー性鼻炎
・アレルギー性結膜炎
・アトピー性皮膚炎
花粉症は季節性のアレルギー症状ですが、ダニなどハウスダストが原因のアレルギー性鼻炎は年間と通して症状が現れます。
カーペットのダニの駆除方法
生きているダニはカーペットの繊維にしがみついているので掃除機で吸い取ろうとしてもほんの少ししか吸い取れません。
そこで、まずダニを退治してから掃除機で吸い取りましょう。
ダニは60℃以上の熱に弱いので、カーペットに熱を加えてダニを退治する方法と薬剤を使ってダニを退治する方法があります。
スチームアイロンで熱を加える方法
スチームアイロンがOKな素材のカーペットであれば、スチームアイロンで熱を加えてダニを退治する方法が簡単です。
賃貸マンションに初めから敷き詰めているような絨毯は化学繊維の場合が多く、スチームアイロンを当ててしまうと跡が残ってしまう事があるので気を付けて下さい。
ダニが死滅させるには約60℃程度が必要なのでスチームアイロンの設定を強にしてカーペットにアイロンをかけます。
スチームアイロンなら厚手のカーペットの内部にも浸透しますが、かなり高温になるので焦げ防止のために当て布をして下さい。
カーペットにはアイロンがかけられない素材の物もあるので確認をしてからアイロンをかけましょう。
防ダニスプレーなどの駆除剤を使う
殺虫成分が入っている防ダニスプレーは吹き付けるだけでダニを死滅させられるので便利ですが、アレルギー症状のある方は使いすぎに気を付けて下さい。
ハイハイをしている赤ちゃんがいるご家庭には殺虫成分の入っていないスプレーもありますが、ダニを駆除する効果は薬剤を使用している物の方が高くなります。
スプレーの他にも殺虫成分が入った粉をカーペットに振りかけてダニを退治してから、粉と一緒にダニを掃除機で吸い取る駆除剤もあります。
カーペットの洗濯方法
洗濯機に入る程度の大きさのラグマットであれば自宅で洗濯する方法もあります。
ダニの死骸やフン、卵は洗濯で除去する事ができますが、生きているダニは洗濯だけでは除去しきれませんが、ダニ除去効果のある洗剤を使う、コインランドリーの大型乾燥機にかけるなどすると高温になるので生きているダニを退治する事ができます。
カーペットの洗濯の手順
1、カーペット専用ブラシや古ハブラシなどでブラッシングをしてホコリを浮かせる
2、浮かせたホコリを硬く絞った雑巾で拭い取る
3、屏風のようにジグザグに折りたたんでネットに入れてから洗濯機に入れる。
カーペットを手洗いする場合の手順
洗濯機に入らない大きなカーペットを洗濯したい場合は業者に頼むと失敗がなくていいと思いますが、自分でしたい場合は下のようなカーペットシャンプーを使って洗濯する事もできます。
しっかり乾かす事ができないとかえってダニを増やしてしまう事になるので天気がよく空気が乾燥している時期に行いましょう。
1~2までは洗濯機で洗う場合と同じ
3、カーペットシャンプーを吹き付ける
4、泡を伸ばしながらブラッシングする
5、硬く絞った布で水拭きする
6、一定方向にブラッシングをしてから乾燥させる
ダニ対策の掃除機のかけ方
熱や薬剤でダニを退治したら掃除機で死骸やフンを吸い取りましょう。
1m2あたり20秒~30秒程度ゆっくりとかけるのがポイントです。
毛並みのあるカーペットの場合は毛並みに逆らって掃除機をかけると毛足の根本が立ち上がりゴミを吸い取りやすくなります。
毛並みのないカーペットも1方向からかけた後、交差するように違う方向からかけるといいでしょう。
掃除機内のゴミを貯めたままにしていると掃除機の吸い込みが悪くなるので、まめに捨てるようにしましょう。
カーペットのダニ対策
リビングなどの家族が集まる場所や子供たちが遊ぶ場所には、床の傷防止のためにもカーペットを敷いているお宅は多いはず。
私の家のリビングや子供部屋には、カーペットを敷いてフローリングの床を傷付けないようにしていますが、このカーペットにもダニは潜んでいる可能性がありますよね。
以前、カーペットで寝ていた子供の体に蚊に刺されたような腫れとかゆみがあり、病院で診てもらったら原因はダニだったことがあります。
ダニ予防や駆除は、しっかりと行っておかないといけないと実感しました。
ダニクリンでダニ予防
頑張ってカーペットをきれいにしたら再びダニが増えないようにしたいですよね。
ダニクリンはスプレータイプの他にシートタイプや洗剤タイプもあり、ダニ忌避の効果はカーペットなら1ヶ月程度続くとの事なので便利だと思います。
カーペットは下に敷いてあるので湿気が溜まりやすくなります。
部屋の湿度にも気を付けて梅雨の時期など湿気が溜まりやすくなっている時は除湿機をかけるなどするといいでしょう。
ジョイントマットでお手入れを簡単に!
カーペットにいるダニの退治が大変なのはカーペットが大型で手軽に洗濯など持ち運びができないためなので、ジョイントマットに変えるのもいいと思います。
つなげて好きな大きさにして部屋に敷く事ができるし、洗濯をする時はバラバラにして自宅で洗う事もできるのでお手入れもラクになりますね。
まとめ
人が住んでいる家の中をダニが1匹もいない状態にするのは無理ですから、アレルギー症状がでない程度にダニの数を減らしてコントロールしていく事が大切です。
カーペットの場合は布団などと違い奥に入り込みにくいので、こまめに掃除機をかけているとそこまで増える事はありません。
小さいお子さんがいるご家庭では食べこぼしも多くなりますし、子供や赤ちゃんは大人よりもカーペットの近くにいるので気を付けてあげたいですね。