ダニの繁殖が活発になるのは、気温25℃、湿度60%以上になる梅雨の頃といわれています。
家の中のどこにでもいるダニの中には、ヒトを刺すダニもいれば、ヒトは刺さないがアトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎、喘息などさまざまなアレルギー性疾患の原因となるダニがいます。
そんな厄介なアレルゲンとなるダニは”チリダニ”と呼ばれていて、主にコナヒョウヒダニとヤケヒョウヒダニの2種類といわれています。
チリダニはヒトのフケや垢をエサにしており、特にカーペットや布団、ソファ、ベッドやまくらに生息しています。
そのため、こまめに掃除機をかけるのがアレルゲン除去に効果的です。
しかし、掃除機をかけてアレルゲンは除去できても、ダニは駆除できるのでしょうか?
今回は、掃除機をかけてダニが駆除できるのかどうかの疑問にお答えし、効果的なダニの駆除方法をご紹介します!
掃除機で”生きたダニ”は吸いこめない!
チリダニは私達のフケや垢をエサにしていますので、ヒトが触れる布団やまくら、ソファ、ぬいぐるみなどに多く生息しています。
また、塵やホコリが多い場所に多く生息する傾向がある為、カーペットや畳なども要注意です。
アレルギーを起こす原因となるアレルゲンとなるチリダニですが、生きているダニではなく、ダニの死骸やフンを吸い込む・触れることでアレルギー症状が引き起こされます。
チリダニは非常に小さいためほとんど肉眼で見ることができませんが、毎日掃除機を丁寧にかけることでアレルゲンである死骸やフンを除去することができます。
しかし、生きているチリダニはとても脚力が強く、4対の脚で繊維をつかみ掃除機の吸引を耐えることができるそうです。
掃除機で生きているチリダニを吸い込むことは難しいのですが、アレルゲンとなる死骸やフンだけでなく、チリダニのエサとなるフケ・垢、髪の毛やホコリを吸い込むことはできます。
掃除機をこまめにかけることは、ダニの繁殖予防に役立ちますのでぜひ実践しましょう。
掃除機をかける前に防ダニスプレーをかける!
掃除機をかけても生きているダニを吸い込むことが難しいため、掃除機ではダニを駆除することはできません。
しかし、殺虫成分を含んだ市販の防ダニスプレーをかけることでダニを駆除することができます。
ダニが多く潜んでいそうな布団やまくら、カーペット、ぬいぐるみなどにスプレーしておき、1時間ほどおいて乾いた後に掃除機をかけるのが効果的です。
ダニを手軽に駆除できる防ダニスプレー
家庭用ピレスロイド系殺虫剤によく使われるフェノトリンという有効成分が含まれたスプレーです。
スプレーするだけで、簡単にダニを駆除でき増殖を抑制する効果が1ヵ月続きます。
速効性でベタつかず、ふんわりソープの香り付きです。
ダニ予防には掃除機のかけ方が重要なポイント!
アレルゲンとなるダニを限りなく少なくする為には、掃除の仕方が重要です。
掃除機をかける頻度は1日おきでも大丈夫ですが、週に1回は隅までゆっくりと丁寧に掃除機をかけるようにしましょう。
掃除機をかけるスピードは、6畳の部屋の床面だけで約5~6分かけるぐらいです。
シングルサイズの敷布団だと片面約2分かけ、必ず両面掃除機をかけるようにすると良いでしょう。
掃除機をかけるのが面倒な方にはダニ捕獲器がオススメ
掃除機が行き届かない場所や、布団の内部に潜り込んでしまったダニは掃除機で吸おうとしても難しいですよね。
そんな時は、置くだけでダニを引き寄せて駆除してくれるダニ捕獲器が使えます。
ダニの身体の80%は水分だそうで、誘引剤に含まれた吸湿性セラミックがダニの体表に付着し、水分を奪うことで乾燥し退治することができます。
ダニを誘引し、乾燥させて退治するダニ捕獲器
殺虫剤を使用していない為、小さなお子様がいるご家庭でも安心して使用することができ、効果が3ヶ月と長期間持続します。
設置場所は、ベッドと布団の間や、ソファとクッションの間、カーペットの下などに置くと良いでしょう。
まとめ
家の中のどこにでもいるといわれるダニ。
特に多いチリダニの死骸やフンは、アトピー性皮膚炎やアレルギー性疾患の原因となるため掃除機をかけて除去することが大切です。
ダニを駆除するには掃除機!と思ってしまいますが、生きているダニは繊維にしがみつき吸い込むことが難しいそうです。
その為、殺虫成分が含まれた防ダニスプレーをかけてから、掃除機で吸うようにするのが効果的なダニ駆除方法です。
また、週に1回は掃除機をゆっくり丁寧にかけるようにすると良いでしょう。