妊娠超初期とは妊娠0週目~4週目の時期をいいます。妊娠0週0日は最終月経の初日で、妊娠2周めに排卵があります。ママが妊娠に気が付く前にも身体の中では様々な変化があり、この時期の過ごし方は赤ちゃんの健康にとって大切です。そこで妊娠超初期の注意点や症状の特徴などご紹介します。気をつけることを知っておいたら体の変化にも気が付きやすく不安にもなりにくいですよ。

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高齢出産の時は?

妊娠超初期の兆候はおりものの変化や受精卵の着床によって出血する「妊娠出血」・眠気・熱っぽさなど風邪に似た症状などです。生理前の症状と似ていることもあり気が付かない人がほとんどです。最近は35歳以上で出産する高齢出産は珍しくありませんが、リスクが高い事を自覚しておくことも大切です。高齢での妊娠は流産のリスクが高くなります。全体でのリスクは15%ですが、35歳以上の場合は20%と言われます。高齢出産でなくても妊娠初期は大切な時期ですから無理は禁物です。心も身体もゆったりとしてストレスを溜めないようにしましょう。

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妊娠による体温の変化

基礎体温とは寝起き直後の身体が一番安静状態にあるときの体温の事をいいます。日本女性の高温期の平均体温は36.7℃~37.0℃くらいと言われています。妊娠した時は高温期が14日以上続きます。体質によっていつもの高温期の体温より妊娠によりさらに高くなる場合もあります。熱っぽく身体のだるさで妊娠に気が付く人もいます。高温期もいつまでも続くわけではなく、12~15週目の胎盤が完成する頃には徐々に下がっていきます。

食欲にも変化が

早い人はつわりが始まる人もいます。妊娠初期は赤ちゃんの外形や器官を作る大切な時期です。栄養のあるものをバランスよく食べるように心掛け、外食やコンビニ弁当はなるべく避けて自宅で作るようにしましょう。食欲がいつもより増す人もいます。いつもの量を食べても物足りない時は妊娠超初期症状かもしれません。俗にいう「食べづわり」という症状で空腹になると胸焼けがするので絶えず何かを食べないといられなくなる人もいます。

妊娠中に取らないほうがいい食べ物

生肉や生ハムなどはトキソプラズマやリステリア菌に感染の恐れがあるので避けましょう。トキソプラズマとは寄生虫で健康な成人であれば感染しても症状がでるのはまれです。妊娠中にトキソプラズマに感染すると先天性トキソプラズマ症を引き起こす可能性があり、脳症・低体重・痙攣・水頭症・視力障害・精神障害・運動機能障害などの症状が現れる事があります。リステリア菌も普段はそれほど感染を恐れる必要のないものですが、妊婦さんは注意が必要です。リステリア菌に感染すると風邪のような症状があり倦怠感や発熱・頭痛・嘔吐、重症化すると髄膜炎を引き起こす可能性があります。胎児への影響は早産・流産・死産のリスクが高まり、胎児敗血症になってしまうこともあり、生まれた後には新生児髄膜炎・新生児敗血症の原因になってしまいます。

まぐろやサメ(フカヒレ)等の大型魚は食物連鎖の頂点にいて水銀が多く含まれています。水銀は大量に摂取すると胎児の発育に悪影響が出る事がありますから妊娠中は避けた方が良いでしょう。香辛料やスパイスの過剰な摂取も流産を引き起こす可能性があるので注意が必要です。その他ではビタミンAの過剰摂取も胎児の成長障害や先天奇形の原因とされていますからレバーやうなぎなどの取りすぎにも気を付けましょう。

腹痛の原因は何か

そろそろ生理がくる時期なのに生理がこない、でも生理前のような腹痛はあるという場合。それは妊娠の可能性もあります。妊娠超初期は腹痛が起きやすいのです。生理前の腹痛は必要のないものを体外に排出させようとして起きるものですが、妊娠超初期の場合は子宮を大きく成長させようと子宮が収縮する事でおきます。今まで感じたことがない腹痛やお腹の気持ち悪さを感じた場合は産婦人科を受診した方が良さそうです。子宮が縮む時にはきゅーっとした痛みがあり、子宮が伸びる時にはチクチクした痛みがあります。

我慢できないほどの痛みがある場合は流産の危険があります。妊娠初期は不安定な時期なので流産の危険性が高いのです。腹痛が続いた後に生理がくる時があります。その場合は化学流産の可能性もあります。化学流産とは受精卵が着床した後、その状態を保つ事が出来ず血液と共に排出されてしまう事です。化学流産は基礎体温をつけ体調チェックをしっかりとしていなければ通常の生理と思い、化学流産に気が付かない人がほとんどです。化学流産の原因ははっきりしていませんが、ほとんどは胎児の染色体異常によるものと言われています。胎児に染色体異常があると正常に発育出来ないため早期に流産してしまう可能性が高くなります。

腰痛が起きやすい?

生理前はホルモンバランスが崩れイライラしたり、眠かったりと不快な症状に悩まされる事があります。腰痛も生理前の症状のひとつですが、妊娠超初期の症状として現れる事もあります。いつもと痛む場所が違う場合は妊娠初期症状かもしれません。

腰痛が起きる原因

腰痛の原因は2つあり、1つ目は妊娠後すぐに卵巣から分泌される「リラキシン」というホルモンが骨盤まわりの靭帯を緩ませる働きがあり腰への負担が増えてその結果腰痛になってしまう場合です。「リラキシン」は生理前にも分泌量が増えるので生理前の腰痛の原因にもなっています。2つ目は運動不足になり血行不良で腰痛になってしまう場合です。

妊娠と生理の腰痛の見分け方

腰痛には個人差があり痛むタイミングも生理前の症状と似ているので見分けるのは難しいものです。いつも生理前に腰痛になる人は痛む場所や痛み方などがいつもと同じがどうかや、普段は生理前に腰痛がない人は今回だけ痛むなど、普段と違う症状を見逃さないようにすると良いでしょう。妊娠超初期は胸の張りや倦怠感、熱っぽさ、軽い吐き気、頭痛、腹痛、情緒不安定などの症状があるので腰痛以外の症状を合わせて考えてみましょう。

下痢になる場合

生理前は下痢になりやすので妊娠超初期症状との見極めが難しいものです。妊娠超初期と生理前の下痢ははどちらもホルモンバランスの乱れからくるもので原因も同じなのです。下痢以外の症状で、下痢と同じタイミングで着床出血はないか、基礎体温を付けている人は高温期が2週間以上続いていないかなどの他の妊娠初期症状がないかで見極めましょう。

お酒やビールの影響は

妊活をしていて意識していなければ、妊娠超初期に妊娠に気が付く人はあまりいません。そのためいつものように飲酒してしまうという事もあります。妊娠超初期の受精卵が着床してから妊娠が確定する次の生理予定日までの薬の摂取は胎児への影響はほぼ無いとされています。それは胎盤が出来る前なので胎児に影響が出にくいからです。しかしその期間がすぎると胎児の器官形成に影響があるとされる重要な時期になりますから妊娠に気がついた時点で飲酒はやめたほうがいいでしょう。妊娠中に大量にアルコールを摂取すると母体から胎児へとアルコールがわたり長時間酔っている状態になり、成長障害や、奇形など「胎児性アルコール症候群」という先天異常になるリスクが高まります。

喫煙による影響

胎児の低体重化

妊婦の喫煙による影響は胎児の低体重です。胎児の低体重化はタバコの本数に比例するというデータもあります。喫煙によって母体の血管が細くなり胎児に酸素や栄養が届きにくくなり、知能の発達が遅れるなどの可能性が高くなります。1日20本以上の喫煙で流産する確率が2倍以上になるという報告があります。胎児の脳を傷つけるという研究結果もありIQが低く問題行動が多くなると言われています。妊娠超初期の段階で禁煙をすると早産率も減少するというデータもありますから妊娠に気がついたらすぐに禁煙しましょう。

夫にして欲しい事は

妊娠初期は色々な症状がありますが精神的にも不安定になります。「イライラする」「わけもなく悲しくなる」「気分が落ち着かない」などに声があります。妊娠中に旦那さんの行動や言動にイライラしてしまうという声はたくさんあります。妊娠超初期は妊娠に気が付かない人も多いのでストレス解消に大量のお酒を飲んだり、激しいスポーツをしたりするのは気を付けたいですね。妊娠超初期には強い眠気を感じる人が多いのでたくさん眠って自律神経を安定させてイライラを解消するのが良いようです。

夫婦で妊娠・出産についての知識を深めるのもおすすめです。旦那さんは妊娠・出産に対する知識は無いでしょうから自分が読んでいる本を渡して読んで貰ったり、妊婦健診について来てもらったり、マタニティスクールに一緒に参加するなど妊娠について色々知っていくと親になる実感もわき、妊娠時の不快な症状にも理解が出て来ると思います。

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まとめ

妊娠超初期は妊娠に気が付かない人も多いですが、ママにとっても赤ちゃんにとっても大切な時期です。超初期という期間があることを知って生活することでこれから10ヶ月続くマタニティライフを少しでも快適に過ごす参考にして頂けたら嬉しいです!

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