妊娠がわかったばかりの妊婦さんは嬉しさと同じくらい、とまどいや不安な気持ちも大きいでしょう。何をどう気を付けたらいいのか分からなくなりますよね。つわりもひどくなる時期だし、みんなはどう過ごしているのかな?私の過ごし方、大丈夫かな?など心配になっているあなたに妊娠初期の大切な時期をどう過ごしたらいいかをまとめました。

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妊娠初期とは

妊娠初期とは5週1日から15週6日(妊娠2~4ヶ月)までの事です。心臓や脳、背骨など大切な器官が出来上がり指や目鼻なども出来てきます。妊娠4ヶ月には胎盤も完成します。一般的につわりがでるのは4週から16週位の間と言われています。個人差があり少し胸焼けがする程度の人から水も飲めず入院する人と症状はさまざまです。むくみやすくなる人も多いです。妊娠時には水分を保持し食欲を増進させる働きのある黄体ホルモンが何倍にも増え、尿によって排出されなかった水分がむくみとなります。

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服装や靴にも気を配りましょう

妊娠初期はまだおなかも大きくないのでいつもと同じような服装でも大丈夫ですが、赤ちゃんは冷えやすいといわれているので、もともと冷え性の方は注意したいですね。子宮が冷え、血液の流れが悪くなると低体重児・早産・難産・常位胎盤早期剥離になるリスクが高まります。おなかが冷えてくると赤ちゃんは激しく動き、頻繁にしゃっくりをすることがあります。冷えている実感が無い時でも胎動に変化があったら冷えているサインかもしれません。身体を締め付ける下着は血流が悪くなり冷えやすくなるのでゆったりとした服装がいいですよ。素足もやめてタイツや、レギンスにゆったりとした靴下を履きましょう。靴は安定感のあるもの。ヒールのある靴は転倒の危険がありますからやめましょう。

妊娠中の食生活

つわりがひどい場合は食べられなくて辛いのですが、それでも何か口に入れなくちゃ!と思いますよね。結論から言うと食べられない時は無理して食べなくても良い!という事です。ヨーグルトや果物なら食べられたという人は多いです。一度にたくさん食べるより量を減らし回数を増やして食べるのがポイントですよ。

おすすめ食材

・緑黄色野菜
妊娠中に必要な葉酸・ビタミン・カルシウム・鉄分・食物繊維を豊富に含んでいる緑黄色野菜は妊娠中でなくても毎日摂りたい食品です。

・きのこ類
低カロリーで食物繊維が豊富なきのこ類は体重管理や便秘解消に役立ちます。さまざまな料理法で食べられるので毎日の食事に取り入れやすいですよ。

・タンパク質
肉・魚・豆腐や納豆など大豆製品などです。卵はアレルゲンなのでママがアレルギー体質の場合は医師に相談してから摂取すると安心です。

・カルシウム
カルシウムは赤ちゃんの骨や歯を作ったり血液の重要な成分を作る大切な栄養素です。小魚・豆腐・小松菜・海藻などです。牛乳もアレルゲンですからアレルギー体質のママは飲み過ぎに注意が必要です。カルシウムの取り過ぎは「カルシウム血症」になる可能性もあります。「カルシウム血症」になると吐き気や便秘、皮膚のかゆみという症状が現れます。

避けたい食べ物

・アルコール
ママがアルコールを摂取すると胎盤を通して赤ちゃんにも届いてしまいます。肝臓の機能が未発達な赤ちゃんはアルコールを分解するのに時間を負担がかかりますから、大量のアルコールの摂取は奇形や成長発育の遅れる「胎児性アルコール症候群」を引き起こしてしまします。

・生肉
生肉にはトキソプラズマという寄生虫がいる場合があります。妊娠中に感染した場合胎盤を通し赤ちゃんも感染して「先天性トキソプラズマ症」を引き起こす可能性があります。「先天性トキソプラズマ症」の症状は、脳症・低出生体重・痙攣・水頭症・頭蓋内石灰化・網脈絡膜炎・精神、運動機能障害などです。

生肉にはリステリア菌という食中毒を引き起こす病原菌がいる場合もあります。リステリア菌は健康な人なら感染しても症状が現れることはあまりありませんが、妊婦さんは健康な人の20倍感染しやすく「リステリア症」という早産・流産・死産の確率が上がり、生まれてからも新生児髄膜炎や新生児敗血症の原因になってしまうこともあります。リステリア菌は生肉以外にも生乳から作られたチーズや生ハムなどからも見つかっています。

・カフェインを含む飲み物
妊娠中の身体はカフェインの分解に時間がかかり胎盤を通して赤ちゃんにも移行してしまい、流産・早産・低出生体重児の原因になる場合があります。妊娠中期に入ったら濃さにもよりますがコーヒーなら1日2杯程度までなら問題ありません。コーヒーだけでなく紅茶や緑茶、栄養ドリンクなど普段から飲む週間があった人は気付かず取りすぎている場合があります。ハーブティー・ルイボスティー・麦茶などノンカフェインの飲み物に変えるか、ノンカフェインのコーヒーや紅茶もスーパーで売られていますからノンカフェインのものに変えるといいですね。

仕事と両立したい!

仕事を続けていく上で大切なのは職場への早めの報告です。体調が変化しやすい妊娠初期の時期はつわりなどで仕事に影響がでる事もありますから、きちんと報告をして周囲のサポートをしてもらいましょう。周囲の人には感謝の気持ちを忘れずにいましょうね。

通勤も身体に負担がかかる場合があります。仕事よりも通勤の方が大変!と思っている妊婦さんも多いのです。通勤緩和制度を利用できる職場なら通勤時間をずらせるか上司に相談してみましょう。ずらす事が難しいなら早い時間のバスや電車にしてラッシュを避けるという方法もあります。

妊娠初期は電車やバスのちょっとした匂いにも敏感になってしまいますよね。そんな時はマスクや花粉症対策の鼻栓で匂い対策しましょう。柑橘系のアロマオイルをハンドタオルなどに含ませておいて持ち歩くのもおすすめです。アロマオイルの中には妊婦さんは使用しないほうが良い物もあります。例えば、「ジャスミン」は子宮収縮作用がありホルモンバランスに影響を与えるから妊婦さんにはおすすめ出来ません。精神的リフレッシュ効果の高い「グレープフルーツ」、不安や緊張を穏やかにしてくれる「ベルガモット」などがおすすめです。食べづわりの場合は空腹時に辛くなるので一口サイズのチョコや飴などを常備しておきましょう。

二人目の時は?

二人目に妊娠は一人目の時より忙しいのであっという間に過ぎてしまい、つわりを感じる暇がなかったというママもいれば、二人目が生まれる前から赤ちゃん返りが始まり大変だったなど、お悩みはそれぞれのようです。妊娠前のように一緒に走り回ったりする事は出来ませんから家で絵本を読んだり、お絵かきをしたりとゆったりと向き合ってあげましょう。年子や2,3歳差で妊娠した場合は上の子供を抱っこしていいのか悩むママは多いです。おなかが張りやすい人や切迫流産の経験や診断を受けている人は抱っこは控えましょう。ママが座った状態で膝の上にのせて抱っこしてあげて下さい。

体調が良い時はつい無理をしてしまいがちですが妊娠初期はとても大切な時期なので無理は禁物です。疲れを感じた時は少しの時間でもいいので横になりましょう。たとえ10分でも椅子に座って休憩するより横になる方が楽になりますよ。

子供がいると自転車は便利な移動手段ですが妊娠がわかった時点で自転車はやめましょう。ホルモンバランスの変化で注意力が散漫になり、反射神経も鈍くなるので事故につながりやすくなったり、振動が子宮を刺激するのでおなかが張りやすくなります。

つわりが重い時

妊婦さんにとって一番辛いのがつわりの時期ではないでしょうか。「吐きつわり」は食べたものをなんでも吐いてしまう厄介なものですが、これなら食べられるという物が一つはあるものです。何だったら食べられるのかは人それぞれなので色々チャレンジして探してみましょう。

吐いてばかりいるとおなかの赤ちゃんに栄養がいってないんじゃないか・・と心配になる人もいますが、ママの身体に蓄えられた栄養で育っていくので大丈夫ですよ!あまり辛いときは我慢せずに産婦人科を受診しましょう。入院をして点滴をしたらすごく楽になったというママもいます。つわりの時は匂いに敏感になっているので食事の支度が辛いですね。下はつわりの時でも食べやすいトマトスープのレシピ動画です。パパが作ってくれたら食べられるかもしれないですよ!

出血があったら

妊娠超初期と呼ばれる妊娠3週位の時期に少しだけ出血することがあります。これは着床出血といい受精卵が子宮内膜に着床する時に子宮の壁を傷つけてしまい出血するものです。これには個人差があり出血しない人もいますが、生理や他の出血との違いは出血量が少ない事です。出血量が多く痛みを伴う時は何かしらのトラブルがある事が考えられるので早めに産婦人科を受診しましょう。

リラックス法

妊娠初期はおなかもまだ小さく妊婦とは見られない事が多いですが身体の中では様々な変化が起こっています。赤ちゃんを育むためにホルモンバランスが変化して精神的に不安定になる人は多いのです。妊娠初期はつわりもあり体調もすぐれず、流産の心配や出産・その後の育児への不安など心配事は数え切れません。ママのイライラや不安な気持ちははおなかの赤ちゃんにも伝わってしまいます。ご紹介するリラックス法を試してみて少しでもストレスを取り除きましょう!

・悩みや不安を聞いてもらう
友達や旦那さん、妊婦健診での助産師さんなど思い切って話してしまいましょう!話すだけでも思った以上にすっきりしますよ。

・シムスの体位で休憩

ややうつ伏せ気味に横になり下になった足を伸ばし上になった足の膝を曲げるという姿勢です。これはおなかが大きくなって仰向けにもなれない時でも楽に横になれます。クッション無しでも出来ますが、より楽になるので家にあるクッションや抱き枕でぜひ試して下さいね。

・身体をあたためる
身体が冷えると自律神経が乱れやすくなります。暖かい飲み物を飲んだり、服装をゆるめのあたたかいものに着替えたりしましょう。足先をおなかをあたためるようにひざ掛けをかけるだけでもあたたまります。今話題の冷え取り健康法を試してみるのも良いかもしれませんよ。

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まとめ

妊娠初期に不安な気持ちになるのは妊婦さんの誰もが経験する自然なことです。東洋医学ではストレスが流産の原因に事もあると言われています。東洋医学には「ストレスは万病の元」という考えがあるのでそういわれるのでしょう。身体の不調の原因がわかれば不安も少なく感じませんか。数カ月後に赤ちゃんを抱く事を楽しみにマタニティライフを乗りきって下さいね!

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