妊娠3ヶ月目は妊娠8週~11週目にあたり、ほとんどの方が母子手帳を貰ってママになる実感が湧いてきていることでしょう。赤ちゃんは胎芽から胎児と呼ばれるようになり、だんだん人間の赤ちゃんらしい形に近づいてきます。そして、つわりがますます辛くなってくる頃です。今回は、妊娠3ヶ月目のお腹の赤ちゃんの状態とママの身体の変化、することできることについてご紹介します。

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妊娠3ヶ月(8~11週)

妊娠3ヶ月目のお腹の赤ちゃんの身長は約40~60mm、体重は10~15gといわれ、胎芽ではなく胎児と呼ばれるようになります。外見上も頭と足と胴体が発達した3頭身になります。腎臓と尿管がつながり働き始めるため、おしっこをするようになります。また、手足の指も水かきのようにくっついていたものが指の形にわかれていき、鼻やあご、くちびるなどの顔のパーツも作られます。また、羊水の中で手足をバタバタ動かしたり、身体の向きや位置をかえることができるようになります。また、ママの子宮は鶏の卵ほどの大きさから握りこぶしぐらいのサイズになりますが、お腹が膨らんだ感覚はほとんど無いでしょう。そして、つわりの症状がピークになってきます。つわりの症状は個人差がありますが、母体が胎児を異物ととらえる母体の免疫反応の1つという説があります。ピークは妊娠7~11週頃といわれ、12週頃には収まってくるといわれています。

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お腹の赤ちゃんの状態

妊娠8週目頃の赤ちゃんには徐々に硬い骨が作られはじめ、大きさは2cmほどになり、内蔵器官もどんどん形成され完成に近づいていきます。また、脳や神経、筋肉も発達してくるので、小さな手足をパタパタ動かす姿がエコーで確認できるようになります。

妊娠9週目頃になると胎児の大きさは3cmほどでまだ2頭身ですが、頭と胴体の区別がつきやすくなってきて徐々に人間らしい体つきになってきます。目や鼻や口、耳などの顔のパーツもこの週にどんどん形成されていきます。また、水かきのような手が指の一本一本が形成され、爪も形成されるようになります。また、生殖器も形成されていく時期です。

妊娠10週目頃になると赤ちゃんの大きさは3cm~5cmほどになり、体重が5~12gほどになります。頭・胴体・足が発達して2頭身から3頭身に変化していきます。透けていた皮膚はだんだん厚みを増していき、筋肉も成長していきます。乳歯の芽や髪の毛もこの頃から作られていきます。

妊娠11週目頃になると赤ちゃんの大きさは4cm~6cmほどになり、体重は10~15gほどになります。妊娠2ヶ月のはじめから続いた器官形成期が終わりに近づき、心臓・脳・肺・胃腸・肝臓・腎臓や生殖器以外に、膵臓や胆嚢・甲状腺なども完成します。超音波ドップラー聴診器で心音も確認できるようになります。

ママの身体の変化

妊娠8週目頃になるとママの子宮は大きくなり、握りこぶしサイズになってきます。また、胎嚢と心拍が確認されると流産のリスクは下がりますが、12週までは注意が必要です。わずかな出血があっても医師に相談することをオススメします。また、つわりのピークがくる時期です。つわりで水も飲めない・食べられない・おしっこの回数が減る・体重が減りがひどい場合は重症妊娠悪阻の可能性もありますので、早めに病院に相談しましょう。食べつわりの方は、小さなおにぎりをたくさん握ってストックしておき、ちょこちょこ食べられるようにしたり、常にガムを噛むようにする、またストレスがつわりの症状を悪化させることがあるため、ストレス軽減の為に環境を変えたり、好きな音楽を聴いたり、グレープフルーツやベルガモットなどのエッセンシャルオイルの香りでリラックスすることでつわりが軽減されることもあります。

妊娠9週目頃はつわりのピークが引き続いています。また、子宮も徐々に大きくなることで腸や膀胱が圧迫され便秘や頻尿になりやすくなります。クシャミや咳で尿もれも起こしやすくなる為、尿もれパッドを利用するといいですね。また、水分や食物繊維を多めに摂るようにしましょう。また、貧血になりやすくなる時期でもあります。ひじきや切り干し大根、納豆やほうれん草などの食品をなるべく摂るようにしたり、医師から鉄剤を処方してもらうこともできます。

妊娠10週目頃もつわりのピークが引き続きますが、子宮や胎盤にたくさんの血液が必要になる為、体内で血管量が増えることでむくみを感じる人もでてきます。むくみを感じたら、寝る時に足を高くしたり、散歩をしたりしたり、足湯に入るなど血行を良くすると解消することがあります。

妊娠11週目頃になるとつわりが少し軽くなる方もあらわれはじめます。つわりが軽くなった方は食欲がでてきますので食べ過ぎに注意しましょう。急に体重が増えると妊娠高血圧妊娠糖尿病などになりやすくなります。また、子宮は握りこぶし大ぐらいになり、お腹が少しふっくらしてきたのが分かるようになります。お腹や胸を締め付けない服やマタニティウェアを準備すると良いでしょう。

することできること

妊娠3ヶ月目となると、赤ちゃんの心音も確認できる時期ですので、お腹の赤ちゃんに早く逢いたくて次の検診日が待ち遠しくなりますよね。ただ、まだ流産の危険性もあります。出血や腹痛などがある場合はすぐに医師の診断を受けましょう。

つわりが辛い時期ですので食べることが難しい方もいるでしょう。妊娠前から継続して葉酸を摂ることが推奨されてますし、貧血予防に鉄分を摂る為にゼリータイプやドリンクタイプの栄養補助食品を少しずつ摂るようにすると良いでしょう。また、上のお子さんに授乳をされている方は、そろそろやめましょう。母乳をあげているときに分泌されるオキシトシンというホルモンは子宮の収縮を促進させる作用がある為です。妊娠がわかったら、なるべく卒乳するようにしましょう。

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まとめ

妊娠3ヶ月目の赤ちゃんは体内の臓器や器官が発達し、体つきも2頭身から3頭身へと成長する時期です。ママはつわりのピークを迎え、一番つらい時期かもしれません。無理せず過ごし、休める時は休んでくださいね。また、パパにはママと生まれてくる赤ちゃんに対する気遣いが必要です。家事ができなかったり、横になっていたりすることが多いかもしれませんが、「大変そうだから休んでていいんだよ」と声をかけてもらえるだけでもいいんです。ママはきっとつらさが和らぎますよ。ひどいつわりでほぼ寝たきりで過ごしてたのに、実家に帰った途端に元気を取り戻した方もいます。自分にとってリラックスできる方法を見つけてみてくださいね。きっと乗り切られますよ。

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