妊娠7ヶ月目は妊娠24週~27週にあたり、安定期の最後の1ヶ月です。旅行などを楽しむ方もこの時期がラストチャンスですし、身軽に動けるこの時期に出産準備を始めるのもいいですね。赤ちゃんの動きはより活発になり自分の意志で身体を動かすようになるので、胎動の回数や強さが増し、激しくなってきますよ。体調も良く落ち着いて過ごせますが、大きくなったお腹が臓器を圧迫することで息苦しくなったり、血液量が増えることで心臓への負担が増え、動悸や息切れなどのトラブルも起こりやすくなります。またお腹が張りやすくなり痛みを感じることも。今回は、妊娠7ヶ月目のお腹の赤ちゃんの状態とママの身体の変化、気になるお腹の張りや切迫早産についてご紹介します。

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妊娠7ヶ月(24~27週)

妊娠7ヶ月目のお腹の赤ちゃんの身長は38~40cm、体重は1kgを超えるほどになり、ますます大きくなってきます。脳が発達し自分の意思で身体の向きを変えたり、回転できるようになります。また、脳が急成長し感覚が敏感になってきますし、視覚が発達し、光の明暗を感じ取ることができるようになります。味覚も発達し、甘みや苦味を感じることができるようになります。ママが苦いものを食べるとお腹の中の赤ちゃんが顔をしかめたという報告もあるそうですよ。また、ママは足がむくんだり、お腹の重みが増しますので仰向けでは寝苦しいことも。4週間に1回だった健診が2週間に1回となりますので、エコーで赤ちゃんに会える回数が増えますし、医師や助産師さんに相談しやすくなりますね。

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お腹の赤ちゃんの状態

妊娠24週目頃になると赤ちゃんの大きさは約30~35cmほどになり、体重が約700gほどです。個人差があり、すでに1kgを超える赤ちゃんもいます。脳が発達して自分の意思で身体を動かし、子宮内で活発に動き回ることができます。その為、特に胎動が激しくなります。また、胎動とは異なるピクッピクッとした動きを感じることがありますが、それは赤ちゃんがしゃっくりを始めたのかもしれませんよ。しゃっくりは呼吸筋を鍛えるといわれますので順調に成長している証拠です。鼻の穴も開いて呼吸をするための準備ができてきます。

妊娠25週目頃になると赤ちゃんの大きさは31~36cmほどになり、体重が約800gほどに成長します。身体の皮膚にはまだシワが多いのですが、脂肪が少しづつついてきて張りが出てきます。顔のパーツが完成し、まつげや眉毛もできます。唇の神経が発達し、口を動かしてママのオッパイを探して飲むような仕草をするようになります。

妊娠26週目頃になると赤ちゃんの大きさは35cm~38cmほどになり、体重が約1000gほどになります。この週から1ヶ月の500gずつ増えていき、出産予定日頃には3000g前後にまで大きくなっていきます。脳や身体が急激に成長し、目や耳で得た情報を脳へ送り処理する伝達経路が完成に近づきます。

妊娠27週目頃になると赤ちゃんの大きさは38cm~40cmほどになり、体重は1kgを超えるようになります。脂肪もついてきて、身体や身体がより赤ちゃんらしくプクプクしてきますよ。光を感じる網膜が完成し、目の機能は完成に近づいてます。赤ちゃんはまぶたをしっかり開けるようになり、外の世界の光を感じていますよ。

ママの身体の変化

妊娠24週目頃なると子宮底長は21cmを超えるようになります。子宮の一番上の部分がおへその高さより上の方にきますので、胃の辺りからお腹がせり出してきます。大きくなったお腹で夜は仰向けで寝ることが難しくなります。横向きでひざを少し曲げて寝る「シムスの体位」で寝ると楽になりますし、抱きまくらを利用してみるのも良いでしょう。また、健診で逆子だと言われることも。妊娠8ヶ月までは赤ちゃんは身体を動かしやすく、逆子は治りやすいといわれますので過度に心配する必要はないでしょう。逆子体操を行うのは30週過ぎから33週頃が良いとされてます。早い時期から逆子体操をおこなっても、子宮内に赤ちゃんが動き回るスペースがまだあるので、また逆子になってしまうこともあります。

妊娠25週目頃になると子宮底長は21cm~24cmほどになります。お腹はひと回り大きくなり、重く苦しさを増します。妊娠線に注意し、肌の乾燥しないようこまめにクリームやオイルを下腹部も忘れないようにお腹全体、お尻、太ももの辺りまで塗るようにケアしてあげましょう。乳輪部が少し黒ずんでくることもあります。妊娠すると、プロゲステロン(黄体ホルモン)の影響で腸のぜん動運動の働きが弱まるため、便秘になりがち。さらに、子宮が大きくなることで腸や肛門の血管が圧迫され、血行が悪くなりになりやすくなります。また、ふくらはぎがつって痛むこむら返りを起しやすくなります。血行不良やカルシウム不足が原因といわれますので、普段からふくらはぎの筋肉を伸ばすストレッチやマッサージを行ったり、カルシウムやマグネシウムが豊富に含まれた食品を摂るようにしましょう。

妊娠26週目頃になると、子宮底長は24cm前後になっています。お腹の張りを感じる方が増えてきます。横になって休めばすぐに治まる程度でしたらる問題が無いことが多いのですが、頻繁に張るようになると要注意です。私自身、最初の妊娠の時はお腹の張りに気付くことができず、産院の医師から指摘されて初めて知りました。張り止めのお薬を処方され、しばらくの間服用していたことがあります。お腹の張りは多くの妊婦さんで経験する症状なので珍しいことではありませんが、切迫早産になることもありますので注意が必要です。体調が良くても無理をしないでくださいね。お腹が張ったらすぐ休むようにしましょう。

妊娠27週目頃になると子宮底長は24cmを超え、お腹はますます大きくなってきます。大きくなった子宮が胃を圧迫するようになるため、食欲がなくなってくる方もでてきます。消化不良や逆流性胃腸炎になる方もいます。よく噛んで食べたり、消化に良いものを少しづつ食べるようにしましょう。もしもひどい胃痛があり吐いてしまうなどの症状がある方は、病院や産院の医師に相談しましょう。妊娠中でも飲める漢方薬などを処方してくれますよ。

することできること

お腹の張りがあったら

この時期は、お腹が硬く感じるようになったり、張りを感じることがあります。 陣痛がきてしまったのでは?と焦ってしまいますが、子宮が出産のための準備運動で収縮をすることがあり、前駆陣痛といわれています。出産が近づくほど子宮は収縮しやすくなり、お腹が張る回数も1日4回~5回感じるほど、増えていきます。お腹の張りを感じたら横になって休むと自然に治まってきますが、なかなか張りが治まらない場合は切迫早産の可能性があります。いつもと少し違うなと感じたら、すぐに病院や産院に連絡して指示を仰ぎましょう。

切迫早産について

切迫早産とは早産になりかかってる状態のことをいいます。早産とは正期産(妊娠37週0日~妊娠41週6日まで)より早く生まれてくることであり、妊娠22週0日~妊娠36週6日までの出産をいいます。子宮収縮が頻繁に起こり、子宮口が開きはじめていたり、不正出血があったり、破水してしまったりすると切迫早産と診断され、自宅安静となる場合と入院し絶対安静の場合があります。私は体調も良く日々元気に過ごしていた妊娠7ヶ月目に、突然の不正出血で1ヶ月半の入院生活を送ったことがあります。入院中は、一日中寝たきりで子宮収縮抑制剤の点滴を受け、シャワーは週に1回ほど浴びることができましたが、トイレに行くときは点滴しながら移動していました。入院生活は三食付いて寝たきりで非常に楽ではありましたが、殆ど一人きりで寂しかった記憶があります。また、子宮頸管が短い場合も切迫早産にやりやすくなる為、注意が必要です。エコーで子宮頸管の長さを測り、長さが3cm以下になっていた場合は出産がすすみ早産につながりますので横になって自宅安静や、入院が必要になります。また、張りがなくても子宮口が開いたり開きやすい体質の方がいて、子宮頸管無力症といわれます。その場合、やはり早産になりやすくなるので頸管をしばる子宮頸管縫縮術を行うこともあります。

切迫早産の予防方法

切迫早産や早産にならないためには、妊婦健診はかならず定期的に受け、日頃からあまり動きすぎないことが大事です。体調が良いからといって、お風呂掃除や拭き掃除をやりすぎたり、遠出して散歩にでかけたり、重いものを持たないようにしましょう。疲れやストレスを溜めないように、動いたらすぐ横になったり休みましょう。動いている間は胎動に気づかないことが多いのですが、ゆっくり休んでいる時は胎動を通じて赤ちゃんとコミュニケーションをとる良い機会ですよ。また、冷えが血管を収縮させ、お腹を張りやすくさせるため、妊婦帯でお腹や腰を温めることも大切です。

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まとめ

妊娠7ヶ月目は、安定期最後の1ヶ月で体調は安定してますし、動きやすく、快適に過ごしやすい時期です。ママの身体は出産にむけて子宮が収縮しやすくなり、お腹が張ることが多くなるので、定期健診を必ず受け、無理をせず過ごし、疲れやストレスを溜めないようにして切迫早産にならないよう注意しましょう。

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