未妊という言葉を聞いたことがありますか?未妊とは、妊娠できないのではなく、身体が妊娠できる準備がまだ整っていない為、妊娠していないという意味です。最近、不妊とは異なり前向きな意味をもつ言葉として聞かれ始めるようになりましたね。妊活中の方は、未妊について考えてみると意識が変わり、心が軽くなるかもしれませんよ。今回は、不妊や未妊という言葉の意味についてや、未妊の方が妊娠するために準備しておくと良いことについて体験も交えてご紹介します。妊活中の方は少しでも心が軽くなれば幸いです。

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自分は不妊だと悩む気持ち

生理周期は28日周期でいつも安定していて、基礎体温を測り、排卵期と思われる付近で仲良くしても必ず生理が来てしまう。私自身、結婚しても数年授からず、いつも定期的に生理が来ていたので「なぜ私は妊娠できないの?」と落ち込みましたし、外出先で赤ちゃんを見たり妊婦さんをみるのが辛くて仕方ない日々でした。しかし、何故だかわかりませんが、当時は不妊だと認めるのが怖かったんだと思います。まだ若いし健康だったので、きっと妊娠して出産できるはずだと思っていました。結局、不妊という二文字がよぎりつつも治療は受けず妊活開始4年目で一人目を出産することができました。次もなかなか授からず数年が経ち、さすがに年齢が気になり夫婦で不妊治療を始めたのですが、なかなか妊娠しませんでした。治療を止め、あきらめていた矢先に妊娠。二人目妊活7年目にして二人目を40歳で出産しました。妊活中だけど、なかなか授からないという方は「不妊」という二文字が頭をよぎることがあると思いますが、それを受け入れることは勇気がいることですし、なかなか難しいことと思います。

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未妊の意味とは?不妊との違いについて

最近よく聞かれるようになった言葉で「未妊」という言葉があります。「不妊」は、WHO、日本産婦人科学会において「1年以内に妊娠に至れない状態」とされています。夫婦で通常の性生活を営んだ場合の妊娠の確率は、6ヶ月以内は65%、1年で80%、2年は90%、3年で93%が妊娠にいたるとされています。一方で、「未妊」とは「まだ妊娠できていない状態」のことを指します。妊娠できない状態を示す不妊に対し、身体が妊娠できる状態ではないのでまだ妊娠していないという前向きな意味のある言葉です。不妊と思うだけでストレスを感じますが、未妊だと思うと希望が持てるような気がしますよね。妊娠は身体の状態と心の状態が左右しているといわれるように、不安や焦りは妊娠する上で弊害になります。不妊治療を否定するつもりはありませんが、実際に自分自身もそうだったように、不妊治療をやめてしばらくしたら妊娠できたという体験を耳にすることもあります。自分は未妊なんだから、きっと大丈夫、妊娠できるよと穏やかな心で妊活ができれば良いと思っています。

未妊という言葉のキッカケ

未妊という言葉は、2006年に発表された河合蘭さんの著書「未妊ー「産む」と決められない」の中で登場する言葉です。著書の中では、「子供が欲しいのに子育ての不安や負担が増えることで、産むことに一歩踏み出せない状態」を未妊と位置づけています。

現在は、名付け親の河合さんのいう産むことに対して心の準備ができていない未妊とは異なり、心や身体の準備が出来ていないので妊娠できる状態に至ってない状態を意味する言葉として使われるようになりました。「心だけでなく身体の準備が整ってないのでまだ妊娠できてないから不妊ではなく未妊である」という言葉がうまれたのは、晩婚化などで不妊に悩む女性が増えてきたことや、妊娠可能期間が短く、不妊治療を伴う妊活が辛く険しいことが要因かもしれません。

妊娠するためにしておくと良い準備とは?

結婚してすぐ妊娠できたら理想的ですが、なかなか妊娠できない可能性もあります。未妊の方が妊娠する前に準備しておくと良いことについてご紹介します。

妊娠できる身体かどうか産婦人科で健診を受けてみる

生理周期が不順な方や無月経の方は、なるべく早めに産婦人科を受診しておくと良いでしょう。子宮奇形や子宮筋腫、子宮内膜症や、性器感染症が不妊の原因になることがあります。自覚症状が乏しいことも多いため、検査を受けるのは早い方が良いでしょう。検査には問診、血液検査、性感染症の検査、膣内や子宮内に異常がないかを確認する内診やエコー検査があります。

基礎体温を測っておく

女性の生理周期は、通常、生理が始まって排卵までの約2週間は体温が低い低温期が続き、排卵後から次の生理までは体温が高い高温期が約2週間続くという2相に分かれています。低温期から高温期に移行する境目に排卵が起こります。高温期に移行する時に体温が大きく下がる日があり、この日を含めその前後で排卵が起こるといわれています。つまり、毎朝基礎体温を測ることで自分の生理周期を把握し、排卵日や次の生理予定日を予測することが可能になります。排卵日が近いと感じたら妊娠できるチャンスですので、なるべくパートナーとスキンシップをとるようにしましょう。ただ、無理強いは禁物です。タイミングを合わせてまで・・と思うとお互いにストレスに感じることもありますから、ガツガツしすぎず、さり気なく性生活を楽しむぐらいの余裕が必要かもしれません。もしも体温が低温期と高温期の2相に分かれていない場合は、寝不足や疲れが原因の可能性もありますが、生理があっても無排卵の可能性もあります。

冷えは禁物です

栄養バランスの良い食物を身体に取り入れ、規則正しい生活習慣を送っていたら必ず妊娠するのでしょうか?私は心掛けていなかったと言えば嘘になりますが、とくに意識して身体に良いものを食べていたりしたわけではなく、ジャンクフードもカップラーメンも週に1回ぐらいは食べてましたし、ファストフードも好きで月に1~2回は食べています。ただ、お酒は殆ど飲んでませんしタバコも吸わないので、健康に気遣っているといえばその2点ぐらいです。二人目不妊で悩み、不妊治療を開始し、妊娠できずに諦めていた矢先、引っ越しをしました。引っ越して気分も変わったのかすぐに妊娠。流産してしまいましたが、再び妊娠し、出産することができました。以前住んでいた家は窓が多く、冬はとても寒かったのですが、引っ越し先は窓は以前より窓が少なく、とても温かい家でした。何か他に要因があるのかもしれませんが、なるべく暖かくして過ごしたり、身体を温める食べ物や飲み物を取り入れるのも良いかもしれません。

性生活を楽しむ気持ちを持って

排卵日に子作りするから予定は入れないでね、と義務感たっぷりで子作りをお願いしていてはご主人も辟易としてしまいますよね。姑や周囲からのプレッシャーもありますので、ついつい気合が入りすぎてしまいますが、子作りのためでなく、ご主人と二人で愛情を育むために性生活を楽しんでみてはいかがでしょうか。楽しむ余裕が生まれるよう、日頃から夫婦でスキンシップをしたり、自分の身体を美しく磨くトレーニングをしても良いかもしれません。1つのことに捉えられない心の余裕が必要かもしれませんね。

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まとめ

不妊ではなく、未妊と思うだけで少し心が軽くなりませんか?不妊の原因は様々あり、子宮筋腫や子宮内膜症などのように原因がはっきりしたものもありますが、原因がわからないことも多いのです。不妊治療で出産に至ることも多く報告されていますが、高額な費用も必要とされてますし、痛みを伴った治療もありますし、苦労が伴います。自分は不妊かもしれないと不安に思う方は、まずは「未妊」と受け止めてみて、妊娠できる身体と心の準備を整えてみてはいかがでしょうか。

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