妊娠すると女性の体は日々変化を始めます。妊娠の喜びもつかの間、辛いつわりが始まり、妊娠中期になるとお腹に妊娠線が出てきたり、足がむくんだり、肌もカサカサになったり、髪の毛も栄養を摂られてパサパサになったり、、と初めての妊娠の方なら不安とストレスに押しつぶされそうになる方もいると思います。そんな妊婦の妻に今までのように接している男性は少なくないのではないでしょうか。2人で過ごす最後の10ケ月です、楽しい妊娠ライフを過ごしたいものですね。二人の絆が深まるか、妻のあなたへの愛情が減ってしまうかは、男性のアナタ次第です!これからパパになる男性にぜひ読んで欲しい、妊娠中の奥さんへの「接し方・気遣い方」をご紹介します。
妊娠中の女性の体の事をもっと知ってほしい!
まずは妊娠女性の体がどのように変化していくのかをもっと知ってほしいです。女性は十月十日の間にお母さんになる為の準備期間があります。しかし、男性の場合は体で感じることが出来ないからこそ気遣ってあげる。とても大切なことですね。妊娠女性の約80%が情緒不安定になると科学的に証明されています。そのことを一番知っててほしいのは、誰でもない旦那様です。
1,何よりも精神的な支えが必要
妊娠初期はつわりが始まります。症状は様々ですが、今まで食べていた物が食べれなくなったり、食べられても気持ち悪くなって吐いてしまったり、常に胸がムカムカしていたりと。体のバイオリズムが目まぐるしく変化します。1日2日で終われば良いのですが、ほとんどの方は4ヶ月くらいまで続きます。また人によっては出産まで続く人もいます。つわりは本当につらいものです。家で一人で待つのは不安な気持ちにもなります。こまめに連絡をしてあげてください。奥さんは安心しますよ。そして奥さんに寄り添ってあげて下さい。
2,食事の事はできるだけ一緒に考えてあげて
つわりの時期は食べ物の匂いに敏感になります。空腹になるとさらに気持ち悪くなるので食事の準備がなかなか難しくなります。しかし「作らないといけない」という気持ちがプレッシャーになり、落ち込んでしますことも。特に上の子がいる場合などは。そんな時に旦那様が「何か買って帰ろうか?」と言ってくれるだけでどんなに救われるか。また毎日食事が作れないようであれば、宅配のお弁当(日替わりの食事)等を注文すると栄養の面でも安心ですよね。お金は少し掛かりますが、しばらくの間です。我慢しないで利用できる事は利用しましょう。
3,外見の変化を指摘しないで
外見の事が気にならない女性はいません。体の変化を指摘したり、ましてや傷つく言葉「気持ち悪い、太った」等は言わないで下さい。妊娠中は体重が増加するものです。たいていの女性は妊娠するとふくよかになります。体型が変わっても「赤ちゃんのため」と思って頑張っているのです。
4,家事は「手伝い」ではなく「受け持ち」を!
家事を「手伝う」という感覚は捨てるべきです。積極的に家事を分担し、受け持つようにしましょう。妊娠すると「食器を片付けたり、風呂掃除をしたり、ゴミを出したり」と小さな事が負担になってきます。食事を作ってもらったのなら片付けは自分がする。くらいの気持ちで家のことも積極的に受け持ちましょう。そんな小さなことが女性はとても嬉しいものです。
5,胎児の成長を一緒に楽しむ
男性は女性と比べると、自分の体や生活が変わるわけではないので「子どもを持ち、親になる自覚」に疎くなります。積極的に「両親学級」(保健所や病院が主催する、夫婦一緒に参加して妊娠、出産の知識を学習する場所)に参加しましょう。妊娠中の母体の変化や赤ちゃんの発育、出産に関する手続きや準備など、夫が知っていると妻は安心して出産をむかえることが出来ます。一緒にお腹の赤ちゃんの成長を感じようとする姿勢。これが父親の自覚を養います。
6,マッサージ、スキンシップをとる
妊娠をすると赤ちゃんの成長と共にママの体重も急激に増えます。足がむくんだり、腰が痛くなったりなどの小さなトラブルがあちらこちらに。そんな時にパートナーがそばにいて、背中をさすってくれたり、マッサージしてくれることで痛みも緊張感もずいぶん和らぎます。また、そばにいて触れ合うことで心の不安が解消され、安心感を感じて穏やかな気持ちになる。という大きな効果が期待できます。マッサージやスキンシップが解消してくれるのは、痛みだけではなく、安心感を感じることではないでしょうか。ベタベタするのではなく、時々手を握ってみる、お腹をさすってみる、触れ合うことによって信頼関係が深まります。
出産に立ち会ってみる
出産立会いへの考え方は色々ですが、奥さんが立ち会ってほしいと言ってきた時には、前向きに考えてほしいものです。男性は出産を体験することはできません。新しい命の誕生は男性が想像できないほど、大変でとても尊いことです。男性は出産を体験することはできません。だからこそその瞬間に立ち会ってほしいのです。我が子がどのようにして生まれてくるのか知ってほしいのです。また女性も初めての妊娠なら出産は未知の世界です。「不安だから見守ってほしい」そう思っています。
あとがき
妊娠、出産は女性しか出来ないことです。しかし、男性である夫にしか出来ないこともあります。つわりの苦しみ、出産の大変さは経験しなしと分かりません。ですが、その気持ちを分かってあげようとする姿勢を夫には見せて欲しいのです。妊娠を喜び、出産に感動し、子育てを楽しむ。全てを夫と一緒にしたいと妻は思っているのです。「大丈夫?俺がやるよ。」その一言が家庭に幸せを与えてくれます。