赤ちゃんが生まれて、お母さんと赤ちゃんの最大のスキンシップでもある授乳は、幸せを感じるひとときですね。でも、赤ちゃんが乳首を吸う力は、思っている以上に強くて、授乳中のお母さんにとってかなり痛みを感じることは少なくありません。多くのお母さんが、授乳中の乳首の痛みを経験していると思います。では、授乳中に乳首がひび割れて痛む産後ママへのケアの方法を調べてみましょう。

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乳首がひび割れて痛むときのケアの方法は?

母乳を与えていますが乳首がひび割れてしまって、赤ちゃんがおっぱいをくわえさせるたびに、乳首に痛みを感じてしまいます。我慢して2~3分吸わせていると、痛みが少しおさまるのですが、最初に吸い付かせるときの瞬間が、思わず声が出るくらい痛みます。乳頭がひび割れているので、何かクリームでも塗れば・・・と思うのですが、赤ちゃんの口に直接触れる・口に入るものだけに、何か塗ったりするのも不安で、何もケアできずに悩んでいます。何かよい方法がないかと調べてみました。

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乳首のひび割れの原因

授乳中の乳首のひび割れでの痛みの原因としては、乳頭裂傷・乳頭亀裂が考えられます。赤ちゃんがまだ上手におっぱいを吸うことが出来ずに、しっかりと乳首をくわえられていない状態で、強い吸引力で吸われることで、デリケートな皮膚を強い力でしごかれるので、乳首が擦れたり傷つき、激痛が走るのです。また、授乳中は乳頭が湿った状態になっていますが、授乳していない時に乳首をしっかり保護してあげないと、乾燥してしまい、外部からの刺激を敏感に感じてしまいます。悪化すると亀裂ができて痛みを生じることもあるのです。

乳首を傷めない授乳方法

授乳時に乳首を傷めないためには、赤ちゃんに深くくわえてもらう必要があります。クッションなどを上手く利用して、抱っこのポジションやおっぱいの含ませ方を工夫してみましょう。いつも同じ体勢で授乳をしていると、痛いところを常に赤ちゃんにしごかれてしまい、放っておくと傷口に雑菌などが入ってしまい、乳腺炎になることもあるので、注意しましょう。

傷が当たらないような含ませ方を工夫する

まず赤ちゃんに大きな口を開けてもらい、乳輪部全体を含ませます。しっかり大きく含ませながら、痛いところが赤ちゃんにしごかれないようにするのがポイントです。赤ちゃんの下唇と上唇がドナルドダックのように外側にめくれて、角度は130度ぐらい大きく開けます。フットボール抱き、横抱きなどいろいろな方向から吸ってもらい、赤ちゃんが寝てしまうときは、足裏を刺激して起こして、口が大きく開いたときに首の後ろを支えてパクリと吸わせましょう。

■授乳の時の姿勢を工夫する

フットボール抱き、横抱きなどいろいろな方向での授乳をためし、どこか痛くない場所がないか探しましょう。赤ちゃんの乳首のくわえ方が授乳のたびに同じだと、同じ部分だけ負担がかかってしまうので、授乳の姿勢を毎回ローテーションで変えてみましょう。また、赤ちゃんが乳輪全体を口に含めているかも観察してみましょう。乳首の先っぽをくわえてしまうと充分に母乳が吸えないので、より強い力で長時間吸うことになり、乳首に負担がかかってしまいます。

■痛みがある時のお助けグッズは?

乳頭の付け根が切れている場合は、抱き方を工夫しても痛いですよね。激痛が走る場合は、搾乳して哺乳瓶をつかってあげたり、乳頭保護器をつかってみてはいかがですか。乳首に傷があるのに無理して授乳をつづけていると、雑菌が侵入したり、炎症がひどくなったりしてしまうことがあります。授乳をお休みするのが良いのですが、おっぱいは張ってくるので赤ちゃんに吸ってもらったほうが良いですよね。そこで、乳頭保護器という乳首専用の保護カバーを使って授乳することをおすすめします。

乳首の傷(裂傷)のケア方法

乳首の傷を保護し、治癒を促すケアの方法をご紹介します。乳頭がひび割れ、傷が痛むときは、 “馬油” や “ラノリン(羊の油)” を塗る方法が一般的です。といっても、赤ちゃんが直接口にする乳首に薬を塗るのは抵抗があるお母さんが多いと思います。でも、これらは赤ちゃんの口に入っても大丈夫なので安心して使ってください。馬油やラノリンを患部に塗り、5センチ角程度に切ったラップを薬を塗布した上にかぶせて浸透を高めましょう。保湿効果が高まり、より効果的です。ブラジャーや母乳パッドとの擦れも解消できます。

また、肌に優しい布製の母乳パッドを使うこともオススメします。敏感肌にやさしい生地を使用してあり、吸収性、通気性に優れているので、乳首のかゆみやかぶれを予防します。

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まとめ

授乳はお母さんと赤ちゃんとの大切なスキンシップの時間で、母乳育児を頑張るママにとって、授乳の際の痛みはなるべく避けたいですね。乳首が痛むことで、授乳の時間が苦痛になってしまうと、精神的にも育児に前向きになれなくなることも…。

授乳の際の抱き方やケアの方法などをいろいろ試してみて、それでも痛みが長引くときは我慢せずに、産婦人科の先生や助産師に相談してみましょう。絶対母乳で!とあまり自分を追い詰めないで、乳首の痛みが続く時は我慢し過ぎず、思いきって授乳をお休みすることも必要です。今だけしかできない授乳の時間を、お母さんにとっても赤ちゃんにとっても素敵な時間になると良いですね。

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