「今年の自由研究は計画的に頑張るぞー」と思っている小学4年生におすすめの自由研究を集めてみました!4年生くらいになると少し難しいことにも挑戦できるようになりますね。準備をしっかりして手順が理解できると自分で最後まで進めることもできるようになりますよ。今回は小学4年生の自由研究におすすめの工作や理科の実験をテーマ別にご紹介します。
小学4年生にオススメの自由研究!
自由研究と言っても漠然としているので、どんなものを作ったら良いのかなかなか決まらず、時間だけが過ぎてしまったこと、ありませんか?簡単そうだと思って作り始めたけど、難しくて結局大人が作ることになってしまったり、と悩みは付きものです。また自由研究に使える工作キットを購入しても良いですし、自由研究の本などを参考にしても良いですね。小学4年生になると少し難しいテーマにも挑戦してほしいものです。低学年では危なくて使うのが難しかったカッターナイフや火などを使って工作するのもおすすめです!そんな4年生におすすめの自由研究をテーマ別にご紹介します。
【一日】で できる自由研究|甘~いミニトマトの見分け方
トマトには甘いトマトと甘くないトマトがありますよね。食べてみるまでは分からないので、甘くないトマトにあたった時はがっかりするものです。しかし実は、甘いトマトと甘くないトマトを見分ける方法があるんです!見た目では分かりませんが、どうやって見分けたら良いのでしょう。そこでミニトマトを使ってトマトの甘さを見分ける実験をしてみましょう。短時間で材料もトマト、水、砂糖だけで出来る実験なので、サラダなどを作る時に子どもさんと一緒に甘~いトマトを見分けてみるのも楽しいですね。
トマトの重さが甘さのカギ
トマトはどれも同じに見えます。どのトマトが甘いなんて見た目では全く分かりませんよね。どうすれば見分けられるのでしょうか?食べてみるしか方法はないのでしょうか?見た目でわからにのなら重さ?トマトを持ってみると重さの違いに気付きます。この重さと甘さに、関係はないのでしょうか?この重さを調べるために水に浮かべてみましょう。重いトマトは沈んで、軽いトマトは浮くはずです。その重さの違うトマトを食べて、確認してみましょう!
★所要時間:約15分
★準備するもの:ミニトマト(15個くらい)、500mlの水、容器、砂糖、計量スプーン
★実験手順
①ミニトマトを水の中にいれます・・まだ浮いていません
②次に大さじ1の砂糖を水の中に入れてかき混ぜて溶かします・・まだ浮いてきません
③さらに砂糖を大さじ1ずつ入れてかき混ぜて溶かしていきます
④砂糖を大さじ4杯目で・・トマトが3こ浮いてきました(軽いトマト)
⑤さらに砂糖を大さじ1入れます・・トマトがたくさん浮いてきました!(中くらいの重さのトマト)
⑥最後に砂糖を入れたら、全てのトマトが浮いてきました(重いトマト)
※なぜ砂糖を溶かしたのか?
水にトマトを入れても、水の方が軽いので何も浮かびません。水に砂糖を溶かすことで、水の重みが増していき、そして水よりも軽くなったトマトが浮かぶようになるということです。
★実験結果~それぞれのトマトを食べてみて~
最初に浮いてきた一番軽いトマト・・物足りないような、甘いとは言えないトマト。
中くらいの重さのトマト・・トマトの風味が強くて、軽いトマトよりも美味しい。
一番重かったトマト・・これはすごく甘~いトマト!
以上の実験結果から「重いトマトは甘い!」ということが判明しました
参考になる自由研究テーマ・実験方法・まとめ方が見つかるかも知れません!
【簡単】にできる自由研究|卵のカラが透ける!スケルトン卵を作ろう
簡単にできる実験で自由研究を探している方におすすめです!がこの実験は3日間かかるので、時間のない方にはおすすめできません。材料はどこのおうちにもある卵とお酢。かたい卵のカラを透け透けにする実験をしてみましょう!
★所要時間:3日間(うち作業時間15分)
★準備するもの:生卵1個、お酢(穀物酢)200mlくらい、ビン(卵が全部入るくらいの)、ティッシュ、輪ゴム
★実験の手順
①ビンの中に卵を優しく入れます。
②その卵を入れたビンにお酢を卵がかくれるくらい入れます。ビンは密閉しないので、フタはせずにティッシュを被せて輪ゴムでとめます。
③卵のカラの周りに泡がたくさん付き始めます。
④浮かび上がったり、沈んだりをくりかえします。
⑤3日目・・からの周りから白いものが溶け出しているのが分かりますがまだ透けてはいないです。
⑥ビンから卵を取り出して、流水で洗います。すると白いものが取れて、透けました!
★卵を観察します
・指でつまんでみると、ゴムボールのようにブヨブヨしています。・光を当てると、黄身が透けて見えます。・何もしていない最初の生卵と比べると大きくなっている。
★卵のカラが溶けたのはなぜ?
卵のカラは「炭酸カルシウム」でできているので、お酢に溶ける性質があります。しかし卵の中身まで溶け出さなかったのは、お酢に溶けない薄い膜が残っていたため、卵を手で持つことができるのです。
★卵はなぜ大きくなったの?
初めの生卵と比べるとスケルトン卵の方が少し大きくなっていますが、これは、卵がお酢を吸収して、卵の中にお酢が入ってくるために起きる現象です。
※実験に使ったスケルトン卵とお酢は、食べるためのものではありません。飲んだり、他のお料理に使ったりしないようにしましょう。
【氷】の観察|氷ができるまでを観察しよう
夏になると大活躍の氷ですが、容器に水を入れて冷凍庫で冷やして置いたら勝手に氷ができてますよね。この氷、どのようにできるのでしょうか?凍っていく途中をこまめに観察して自由研究にするとおもしろいですね!
★準備するもの:透明なプラコップ4~5個、水
★実験の手順
①全てのプラコップに水を3分の1くらい入れる
②冷凍庫で一緒に凍らせる
③完全に凍ってしまう前に時間差で取り出す
氷はじめのコップから氷を取り出し写真に撮るかスケッチをする→時間差で2個目のコップから氷を取り出し写真かスケッチをする→3個目、4個目も同じように観察する
⑤コップの中が全て凍った時、氷の真ん中がどうなっているか、観察する
氷の真ん中に穴をあけて、水を出しジュースを入れてみよう。
★実験結果のまとめ方
4~5個のコップに同じ量の水を入れて、同じ条件で凍らせます。その時の状態を写真に撮っておくか、スケッチすると分かりやすくなりますね。また、時間差でコップを取り出して、状態を観察しますが、それも1つずつスケッチするか、写真に撮っておくと、変化がひと目で分かるので、言葉で説明するよりも一目瞭然です!
【星】の観察とまとめ方
4年生の理科の授業では天体観測を行う学校も多いので、夏休みの自由研究に星の観察を選ぶ子も多いですね。またキャンプなどで満点の星空を観察できるチャンスもあるので「星の観察」はおすすめです!
★準備するもの:星座早見表、星座カード、懐中電灯、記録用の方眼紙、時計、方位磁石
星座早見盤・記録用紙付
★星の動きを観察して記録する
①観察する場所を決めます。同じ位置で観察できるように足の位置に印を付けておくと良いです。
②1時間おきに同じ場所で観察します。星の動きを記録していきます。
※記録するには方眼紙(A4サイズ)と星のシールがオススメです!方眼紙を横向きにして横に方角や目印になる木や建物、縦に高さを表す角度を記入しておきます。観察した時刻や日にちの記入も忘れないように。
③1時間おきに観察して星の動きの変化を記録していけば観察終了です。
★星の観察のまとめ方
自由研究として学校に提出するのなら、観察したことだけでは何だか物足りませんよね。自由研究としてまとめるなら、星の位置や時刻など観察して記録したこと+自分なりの感想を加えたり、観察した星座についての伝説や歴史などを調べてまとめたりして、自分のオリジナリティーを出しましょう。
【星座】工作キットでプラネタリウムを作ってみよう
夏の夜空は素敵ですが、部屋の中をプラネタリウムにしてみるのも魅力的ですよね!四季の星座が楽しめる四種類の星座ドームが付いた「プラネタリウムの制作キット」、夏休みの自由研究に作ってみてはどうでしょうか。星座の位置と形が分かる解説書付きなので、制作も楽しめて星座の学習も出来るのでオススメです。
プラネタリウムの制作キット
【月】の観測|月の満ち欠けを調べてみよう
男の子でも女の子でも簡単にできる「月の観測」は1日5分程の簡単な作業で出来るおすすの自由研究です!しかし、一日では終わらないので、時間のない方にはおすすめできません。毎日変わる月の満ち欠けの様子を観測して記録していきます。
★準備するもの:透明なシート(100円ショップなどで売られている透明なシート・クリアファイルなどを切り離したものでも良いです)、油性ペン
★観察方法:同じ時刻、同じ場所に観測することが大切です
・窓ガラスなどの透明な場所に、透明なシートを貼って、外の風景(目印になる木や、建物)と月の位置、形を書いていきます。毎日同じシート書いていくので、重ねるだけで、月の形、位置がどのように変化していくのかが分かります。
★まとめ方のコツ
観測して記録したものをそのまま自由研究として提出してもかまいませんが、せっかくなので、グレードアップさせて自由研究を完成させましょう!まとめ方は①自由研究のテーマ、②テーマを選んだ理由と調べたいこと、③天体観測、月の撮影日の決め方、④月の観測記録、⑤気付いたこと、分かったこと、⑥感想、のような項目ごとにまとめると分かりやすくなります。またほとんどの新聞には、天気予報の欄に、月の満ち欠けの図が載っているので、毎日切り抜いて、観察記録に貼っていくとさらにグレードアップですね!
【手芸】簡単!刺し子ふきん&レース編みでコースターを作ろう!
小学4年生くらいになると家庭科の授業で裁縫が始まりますよね。まずは雑巾を、、と思いましたが雑巾だとやる気にならないかと思うので、初めてさんににおすすめの刺し子とかぎ針編みがセットになったキットをご紹介します!刺し子で花ふきんが完成したら、かぎ針で簡単コースターを作ってみても良いですし、子どもさんは「刺し子」でお母さんは「コースター作り」を親子で一緒に手芸を楽しんでも素敵な時間になりますね!
刺し子&レース編み初心者セット
【電気】電気を通すものを調べよう
電気を通すものは、どんなものがあるかな?まずは実験装置を作ってから色々なモノを実験してみよう!
★準備するもの:乾電池1個、銅線、豆電球(実験装置)・実験したいもの:はさみ、定規、鉛筆、空き缶(アルミ)、磁石、銀紙、りんごなど身近なもの
★実験方法
・乾電池のプラスとマイナスに銅線で豆電球をつないだ時、途中に実験したいモノを挟んで、豆電球が光るかどうかを調べます。豆電球が光ったら電気を通している、光らなかったら通していない事になります。
★まとめ方のポイント
実験の前に予想をします。調べた結果を表などにまとめると見やすくて分かりやすくなりますね。
【実験】空気入れを使わない!ペットボトルロケット
★準備するもの
・炭酸(たんさん)のペットボトル2本{炭酸飲料(たんさんいんりょう)のペットボトル以外のペットボトルだと破裂(はれつ)するかもしれないから、必ず炭酸飲料のペットボトルを使って下さい)
・食品トレー2~3枚
・割りばし1本
・発泡入浴剤(はっぽうにゅうよくざい)1個
・ビニール袋1枚
・ビニールテープ(好きな色)
・カッターナイフ
★作り方の手順
①ペットボトルを3等分に切り、先の部分と真ん中の部分を使います{ペットボトル2本のうち1本だけ使います}
②食品トレーを三角に切って羽(はね)を3つ作ります。回りをビニールテープで補強(ほきょう)します。
③②で作った羽を三等分に切った真ん中のペットボトルにビニールテープでしっかりと取り付けていきます。
④もう1つのペットボトルに三等分にしたペットボトルの先の部分を下から、真ん中の部分は上から差し込んでしっかりと固定します。
⑤割りばしにビニール袋を巻(ま)いていきます。ペットボトルの口よりも少しだけ大きいくらいにして、上からビニールテープで袋が見えなくなるまでグルグル巻きにして固定(こてい)します{栓(せん)になるのでしっかり巻いて下さい!}
⑥完成です!{自分の好きな色のビニールテープやシールでオリジナルロケットを作ろう!油性マジックで絵をかいても素敵ですね}
★飛ばし方
1,ペットボトルのハネを付けた方の口から、水を3分の1ほど入れます。細かくした発泡入浴剤を入れます{フタをすると爆発するのでフタはしないで!}
2,ビニールテープを巻いた割りばしで、口にギュッギュッと栓をします{発泡入浴剤を入れたら急いでセンをして下さい}
3,割りばしを地面にさして固定させたら、離れて発射を待とう!
ペットボトルで作るロケット・飛ばし方の動画
★実験結果のまとめ
『なぜ飛んだの?』
割りばしに付けたビニールが栓(せん)になって、発泡入浴剤が水と混ざって、ペットボトルの中の空気が膨張して栓がはじけて飛ぶような仕組みです。
※実験をする時はロケットがいつ飛ぶか分からないので、近づいて覗き込んだりしないで下さい。またロケットは車などが来ない広い場所で飛ばすようにしてくださいね。
【工作】牛乳パックでロボットを作ろう!
1本の牛乳パックがロボットに大変身(へんしん)!男の子なら楽しみながら作れてオススメです!
カートン赤ロボット
★準備するもの
・牛乳パック(1L)3こ
・竹ぐし12cm以上6本
・発泡(はっぽう)スチロールまたは、メラニンスポンジ
・段ボール
・ストロー1本
・クリップ
・ひもゴム5cm
・両面テープ
・千枚通し(せんまいどおし)
・はさみ、またはカッター、接着剤(せっちゃくざい)、セロハンテープ、定規(じょうぎ)
※穴をあける千枚通しやカッターなどを使う時は、ケガをしないように注意して下さいね!
【社会】避難(ひなん)場所を調べよう
調べ方
1,避難所には「一時避難所」「広域(こういき)避難所」「収容(しゅうよう)避難所」があります。ネットでそれぞれの避難所の意味と役割(やくわり)の違いを調べます。
2,インターネットの検索(けんさく)サイトで地域名(ちいきめい)とそれぞれ「一時避難所」「広域(こういき)避難所」「収容(しゅうよう)避難所」をキーワードにして入力。家の近くではどこにそれぞれの避難所があるのかを調べます。
3,実際に避難所へ行ってみて、避難所であることが分かる看板(かんばん)などを写真に撮ったり、絵にかいてみる。
4,大きな道や、人通りが多い道には、避難所の場所を伝える看板『誘導標識(ゆうどうひょうしき)』があるので、これも写真に撮ったり、絵にかいておく。
5,避難する時に、何に気を付けたら良いのかを家族で話し合ってみる。
まとめ方のポイント
・家と調べた避難所の周辺地図を作る
・もし災害(さいがい)が起きた時、どのように行動するか(ネットや本などで調べて)手順をまとめる。
『①ガスの元栓をしめる②電気のブレーカーを落とす③非常時の持ち出しの品をリュックに入れてせおう④戸締まりをする⑤避難場所へ向かう』など。
・家族にもまとめたものを見せて、家族が別々の場所で災害に合った時、どこに集合するのかなど、話し合ってみる。そしてその感想も記録する。
まとめ方特集
・実験の場合は大きな紙にまとめると研究の全体がひと目でわかります。また字や絵を大きく書けるので、印象的な見せ方ができます。一度に大勢の人に見てもらえます。
①まずは下書きをします。
②大きな紙に書く時には定規を使って文字の位置などが斜めにならないように鉛筆で薄く下書きをします。
③下書きを黒のマジックなどで丁寧になぞります。④グラフや図はカラフルな色鉛筆やマジックで書く
⑤実験の様子の写真などを貼ると、分かりやすく印象的になる。
・観察の場合は日記のようにしてまとめると観察しているものが少しずつ変化していく様子がよくわかるので、手にとってじっくり読んでもらえます。
①1日分の観察の記録は変化がわかるように1ページにまとめる
②変化が分かりやすいようにページのデザインはできるだけ同じデザインにする
③文字を横書きにする時は、算数の教科書のように、左側へ開くように、縦書きの場合は国語の教科書と同じように右側へ開くようにすると読みやすい。
④表紙に観察の題名を大きく書くまた観察したものの絵をかいたり、写真をはったりすると、本のようになる
まとめに必要な項目
1,研究のきっかけ・・どうして調べようと思ったのかを書く
2,調べたいこと・・観察で何を調べたいのかを簡潔に書く
3,予想・・どうなるかまずは考えてみる
4,用意したもの・・実験や観察に使った道具や材料を書く
5,実験、観察の方法・・どのように調べたのかを書く
6,実験の結果・・どのような結果になったかを書く
7,わかったこと・反省したこと・・結果から分かったことや考えを書く
8,参考にしたもの・・参考にした図鑑や本などがあれば題名と出版社名を書く
9,自分の名前も忘れずに書く
あとがき
長い夏休みは普段は出来ない体験や経験ができる絶好のチャンスです。長い長いと思っていても楽しい日々はあっという間に過ぎていきます。残ったのは山のような宿題と自由研究。なんてことにならないように、まずは計画を立てましょう。自由研究のテーマは自由な学校が多いと思いますが、まずは自分に合ったテーマを決めましょう。書店などにも夏休みになると「自由研究コーナー」などが設けられてたりするので、そこで探してみても良いですし、「自分の好きなこと、興味のあること、やってみたかったこと」などをテーマにして本やインターネットを使って調べたりしても良いですね。ただテーマを選ぶ時には保護者の方にも相談して決めてくださいね。