中学1年生になって初めての夏休み、部活動に塾、夏休みの宿題とお友達と遊んだり・・と毎日忙しい日々を送っているお子様多いと思います。時間がかかる自由研究はどうしても後回しにしてしまいがちで、夏休みが終わる頃になって「自由研究まだやってない!どうしよう?!」なんて焦ることも。そういう自分も中学生の夏休み後半はいつもそうでした。今回、夏休み後半になっても十分間に合うような自由研究のテーマ7つと、まとめ方について調べましたのでお伝えします。

スポンサーリンク

自由研究のテーマ選び

中学1年生が選ぶ自由研究のテーマは、身近な題材で、興味の湧くようなものを選ぶと良いでしょう。例えば、静電気の仕組みや、材料もなるだけ家にあるものや、100円均一、ホームセンターなどですぐに入手できるものを選ぶと良いでしょう。小学生の頃より視野を広げ、様々な角度で実験をしてみたり、なぜそうなるのか仕組みを考え、図書館で書籍を借りて調べたり、インターネットで検索した結果をレポートにまとめると良いでしょう。

スポンサーリンク

簡単:噴水のように噴き出すメントスコーラ

コーラにメントスを入れるとコーラが高く噴射するという派手で面白いのですが非常にシンプルな実験です。コーラ以外の炭酸飲料を使っても良いですし、メントス以外の清涼菓子だと噴射するのかどうか調べてもよいですね。この現象が起こる仕組みは、メントスの成分のゼラチンとアラビアガムが炭酸に触れることで界面活性剤としての作用が働き、水の表面張力を低下させ、一気にコーラに溶けていた炭酸ガスが噴き出すことにあるようです。メントスの表面にあいた無数の小さな孔も気泡を発生させる要因になっています。仕組みを解明したり、材料を替えた場合の予想や結果、最後に考察をまとめるようにしましょう。

準備するもの

項目 備考
道具 ペットボトルに入ったコーラなどの炭酸飲料、メントス、他の清涼菓子
費用 500円ほど

実験:静電気をためるライデンびんを作ってみよう


静電気は乾燥しがちな季節には特に身近に体験できる不思議な現象ですので、夏休みの自由研究のテーマに選ぶのにピッタリです。家にある身近な道具や材料で実験できますので、ぜひ試してみてくださいね。ビリビリが苦手な方、心臓が弱い方、ペースメーカーをつけている方が近くに居ないところで実験をしましょう。

準備するもの

項目 備考
道具 プラスチックのコップ2個、アルミホイル、ストロー、アクリル定規、ウールの布、セロハンテープ
費用 0円~500円

実験の手順

1.アルミホイルの上にコップを押し付けながら転がし、型をとります。

2.型どったアルミホイルを切り抜き、コップに巻きつけてテープで貼り、同じものをもう1つ作ります。

3.アルミホイルを細く切り、2つに折ってたたみ、アンテナ部分を作ります。

4.ストローの長さ3分の1ぐらいの所に3のアルミホイルをテープで貼り、先端部分は尖らせた方が放電しやすい為、斜めにカットします。

5.ストローをコップの片方に立てて入れ、アンテナの先端をもう一つのコップに挟み込んでから、上にコップを重ねます。

6.ウールの布で定規をしごき、アンテナに触れるか触れないかの距離で帯電させます。

7.ストロー部分を持って、アンテナの先端をコップの側面に近づけると放電して光ります。

※なるべく部屋を薄暗くした方が放電の瞬間がわかりやすいでしょう。

参考になる自由研究テーマ・実験方法・まとめ方が見つかるかも知れません!

理科:デジタルカメラで星空を撮ろう

家にマニュアルモードが設定できるデジタルカメラと三脚があれば、星空を撮影することができます。街中だと夜でも明るく星空を撮影することが難しいかもしれません。家以外で撮影する場合は、事前に大人と一緒に行き、街灯が少ない公園や空全体がよく見え、車やバイクなどが通らない安全な場所を探しておきましょう。また、夏休みの時期によく見える星座や月齢、この時期に出現するペルセウス流星群などの情報を事前に調べておき、何を撮影するかを決めておきましょう。撮影する際は三脚を使うか、台の上に固定しましょう。手ブレ防止の為にセルフタイマー機能があれば使うようにすると尚良いでしょう。デジタルカメラの撮影モードはマニュアルモードか、星空撮影モードにしましょう。ISO感度は400~1600、絞りであるF値は2.8~5.6、シャッタースピードは15秒~60秒にします。カメラを動かさず、15分後、30分後、45分後、1時間後にも撮影して星が動いている様子を撮影しましょう。

準備するもの

項目 備考
道具 デジタルカメラ、星座盤(スマホのアプリでも良い)、三脚
費用 0円

氷:シャーベットを作ってみよう


氷に塩を加え、その中に牛乳や卵や砂糖などの材料を入れた容器を浮かべ、混ぜていくとアイスクリームができますよね。皆さんも一度は作ったことがあるかもしれませんね。氷は溶ける時に周りの熱を奪います。融解熱といいます。氷に塩を加えると溶けた水に塩が溶ける際にも周りの熱を奪います。それは溶解熱といいます。この融解熱と溶解熱の相乗効果で温度が0℃以下に下がり続けます。氷の3分の1の塩を加えると、-20度まで下がるそうです。

実験ではアイスクリームも良いのですが、シャーベットが手軽で良いでしょう。加える砂糖の濃度を変えると凍り始める温度が変化します。凝固点降下の現象を実験で確かめることができます。家にある材料で出来ますが、温度計が無い場合は100円均一で入手できますよ。

項目 備考
道具  ステンレスのカップ、オレンジジュース、砂糖、計量カップ、氷、温度計、大きなボウル、手袋
費用 300円
スポンサーリンク

科学:市販キットを使ってレモン電池を作ってみよう

レモンに銅板や亜鉛板をさして電池を作る実験を行います。学研の実験キット「レモン電池の研究」を使って実験を行いますが、キットの中に金属板やメロディIC、導線、ガイドブックが入っています。他にレモンや紙コップ、セロハンテープやハサミなどを準備しましょう。

項目 備考
道具 学研の実験キット「レモン電池の研究」、レモン、セロハンテープ、ハサミ、紙コップ
費用 1300円

こちらのサイトでやり方とまとめ方が詳しく記載されています。

自由研究!レモン電池の理科実験|やり方とまとめ方

社会:工場見学に行こう

夏休みには海やプールにレジャーと家族で出かけることが多いですよね。遊園地や水族館に行って楽しい思い出作りも良いのですが、近隣に工場見学ができる施設があったら、ぜひ工場見学を体験してみてください。学べるし、自由研究のテーマにもなりますよ。大人だったら試飲ができることが多いビール工場の見学に行きたくなりますが、自由研究の題材にアルコールは不適当ですので、お茶やジュース工場、お菓子工場や乗り物の工場、リサイクル工場、宅配品など物流を担う配送センターなど選んでみてはいかがでしょうか。普段の生活では目にすることができない楽しい体験ができますよ。工場見学は予約が必要なことが多いので、企業のホームページなどで調べてみてくださいね。下記のサイトで全国の見学できる工場を地域別・業種別に検索できます。

学研キッズネット 工場見学ナビ

行きたい工場が決まったら、事前にデジタルカメラやビデオカメラを持ち込めるかどうか確認しましょう。自由研究の材料やメモ代わりにもなるので持っていくと便利ですよ。製品や工程について記載されたパンフレットをもらうことが多いので、自由研究の為にとっておきましょう。

スポンサーリンク

工作:リニアモーターをつくってみよう

家でリニアモーターカーを走らせる?!そんなすごい実験ができます。フェライト磁石や、単2電池、クリップ付きリード線などが必要になりますが、100円均一やホームセンターで入手可能です。

準備するもの

項目 備考
道具 円形フェライト磁石30個、アルミテープ(40mm)、下敷き、メラミンスポンジ、定規、セロテープ、両面テープ、ストロー、はさみ、単2電池3個、クリップ付きリード線2本
費用 1000円以下

実験の手順

1.レールの土台になる下敷きを幅4cmの細長い形にカットします。

2.カットした下敷きの真ん中に両面テープを張り、両面テープの上にフェライト磁石15個を向きがS極、N極が揃うようにしっかり載せて並べ、磁石を重ねて2段にします。

3.アルミテープを幅15mmにカットし、磁石をのせた表面の端5mmに貼り、磁石がない裏側に10mmほど巻き込むように貼ります。反対側も同じようにアルミテープを貼ります。

4.アルミテープは定規できれいにしごいてシワや凸凹が無いように滑らかにしましょう。

5.乾電池3個を直列につなぎ、クリップつきリード線でアルミテープ部分の両端をつなぎます。(電流が流れます)

6.ストローを5cmにカットして、アルミホイルで巻き、セロハンテープでとめたものをレールに乗せるとストローが動き出します。

※通電して過熱する恐れがあるので電池は外しておきましょう。

7.ストローが動くことを確認したら、いよいよリニアモーターカーを作ります。

8.メラニンスポンジをカッターでカットして車体部分を作り、底面にアルミホイルをコの字になるようにつくります。レールに置いた時に車体の後部が少し浮くように調整すると良いでしょう。

※なるべく車体は軽く、摩擦が少なくなるようレールと接する面を小さく作るのが上手く動かすコツです。

スポンサーリンク

自由研究のまとめ方

自由研究に書く項目をあげると

1.タイトル・・実験名や、観察したもの、作ったものについて大きく目立つように書く

2.きっかけ・・なぜ調べようと思ったかを書く

3.予想・・どんな結果になるか予想してみたことを書く

4.道具や材料、用意したものを書く

5.やり方をかく・・作り方、実験の仕方、観察の仕方を書く

6.結果をかく

7.反省点やわかったことをかき、まとめる

8.参考にした書籍やホームページ名・アドレスや市販キットについて書く

イラストや写真を使ってわかりやすく、色えんぴつやペンを使ってタイトルや見てほしい部分を目立たせると良いですね。学年、クラス、名前も忘れずに書きましょう。

模造紙1枚にまとめて新聞風に構成しても良いですし、スクラップブックのように写真や絵をいくつも使ってファイルにまとめたり、観察であればノートを使って写真や絵を貼り、日記帳にまとめると変化がわかりやすくなりますよ。下記のサイトに、自由研究のまとめ方が詳しく記載されていますでぜひ参考にしてくださいね。

自由研究のまとめ方

スポンサーリンク

まとめ

今回、数時間や1日で終わる実験や観察、工場見学についてご紹介しましたが、興味が湧く自由研究のテーマ、見つかりましたか?なるべく家にある材料や道具でできるようなテーマを選びましたが、ない場合は100円均一やホームセンターで購入できますし、市販キットはネットで購入できますよ。夏休みに入ったら自由研究のテーマや計画をすぐに立てられたら良いのですが、忙しくて中々できないこともあります。でも、夏休み後半になって焦っても、1日で出来る実験や観察はたくさんありますから大丈夫!親は怒らず、なるべく見守ってあげてくださいね。

スポンサーリンク