自由研究の実験が終わったらレポートをまとめる作業が待っています。論文形式で提出しなさい、と先生から指定がある学校もあるようで論文など書いた事がない中学生は困ってしまいますよね。論文とは理論に基づいた自分独自の主張を論理的に書いた文章です。と言うと難しそうですが、形式にそって書いていけば大丈夫です!表紙を作るところから順番に説明していきますからまずは、その通りに書いてみて下さい。どんな実験でも書き方は同じです。
タイトルを付けましょう
まず、表紙を作ります。表紙に書くことは
・タイトル(あればサブタイトルも)
・学年、クラス、名前
だけを書きます。タイトルは大きく真ん中より少し上に、学年クラス・名前はタイトルの少し下に書きます。
タイトルを決める時は読んだだけでどんな自由研究をしたのかがわかるもので、内容を正確に表現しているようにしましょう。工夫してインパクトのあるタイトルを付けるのもいい事ですが雑誌の見出しのような物や漠然としすぎるものはやめます。自由研究を始める前にタイトルを考えるよりも終わった後の方が思いつく事もあるので、始める前に決めら無くても大丈夫です。良いタイトルが思いつかない時は、本・映画・テレビ番組・インターネットのニュースなどのタイトルを参考にしてもいいと思います。
映画や本のタイトルにはサブタイトルが付いているものがありますよね。サブタイトルはタイトルを補足してくれるものでタイトルは短くまとめてサブタイトルで内容を分かりやすく紹介するようにしてもいいですね。
序論
序論とは本論の理解を助けるためにある文章です。ここではなぜこの自由研究をしようと思ったのかとその予想を書きます。なぜこのテーマを選んだのがというきっかけや動機はポイントを抑えて分かりやすく簡潔にまとめましょう。ここで詳しく説明する文章はいりません。長々とした文章がわかりやすいとは限らないのです。
1、動機・きっかけ
動機とは、なぜこの研究をしようと思ったのかです。10円玉をきれいにする実験を例にすると
服のポケットに10円玉を入れたまま洗濯をしたが10円玉は黒っぽいままできれいにはならなかった。
なぜきれいにならないのだろうと疑問に思った。
となります。
2、目的
目的とは、何のためにこの実験をするのか、この自由研究で知りたいことは何か、という事を書くといいと思います。動機との違いが難しく感じるかもしれませんね。動機は自分の気持の動きです。目的は何が知りたくてこの自由研究をするのかです。
10円玉をきれいにする実験で言うと
・洗剤ではきれいにならなかったのでどんな液体できれいになるのか。
・一番きれいになる液体は何か気になった。
という事ですね。できれば予想もしておきましょう。
・洗剤で落ちなかったという事は汚れではないのではないか。
・10円玉は銅で出来ているので酸化しているのかもしれない。
・酸化しているのであれば酢やレモン汁が一番きれいになるのではないか。
参考になる自由研究テーマ・実験方法・まとめ方が見つかるかも知れません!
本論
本論とは、結論を導くための理論です。簡単に言うと、どんな実験をしたか、実験の結果はどうだったか、その結果から考えられることは何かを書きます。ここでも10円玉をきれいにする実験を例にして書いてみます。
1、方法
用意するもの
・10円玉
・小皿
・しょうゆ
・ソース
・みりん
・マヨネーズ
・ケチャップ
・酢
・レモン汁
・ジュース
・食塩水
・砂糖水
10円玉を小皿に入れて上からいろいろな液体をかけて15分おく。15分後に洗い流しどのくらいきれいになったか比べる。
ここでは、実験の様子を何枚か写真に撮って、分かりやすく配置に気を付けて載せるといいでしょう。
2、結果
きれいになったものは、しょうゆ・ソース・マヨネース・ケチャップだった。酢とレモン汁も少しきれいになった。ここでも写真をのせたり、きれいになった液体・きれいにならなかった液体・すこしきれいになった液体と分けて表などにまとめるとわかりやすくなると思います。
3、考察
考察では実験の結果からわかった事をまとめます。結果との違いがわかりにくいかもしれません。考察を書く時は実験の結果~だったので~と考えられる。のような文末になるようにするといいと思います。
きれいになったものの共通点をみると塩を酸なので両方がきれいにする役割りを果たしていると考えられる。
酢とレモン汁が少しきれいになったのは酸が作用している考えられる。
結論
結論は考察からわかった事をまとめます。感想や反省もここで書きましょう。
・10円玉の汚れは予想通り酸化だった。空気に触れて酸化銅となり黒っぽくなっていたのだが、塩が入っている方がきれいになるのはなぜがわからなかったので、図書館の本とインターネットで調べてみた。酸が作用して還元がおこり10円玉がきれいになるが塩はその還元の働きを助ける作用があるため、塩が入っている液体の方がきれいになったという事がわかった。酢と食塩を入れた水溶液の濃度を変えて実験してみると、どの濃度が一番きれいになるのかわかると思うので来年の自由研究は濃度を変えた酢と食塩の水溶液で実験したいと思った。
このような事を書くといい思います。参考にした本とインターネットのサイトがあればここで参考文献として本のタイトルと著者名やインターネットサイトのタイトルとアドレスを書いておきましょう。
まとめ
中学生の自由研究のための論文の書き方を説明しました。用紙は学校からの指定が無ければA4用紙がいいですよ。パソコンも禁止でなければ使ってみましょう。書けそうな気がしてきましたか?簡単な実験でも論文がきれいにまとまっていたなら内容も引き立ってくるものです。序論・本論・結論の3つの柱を考えながら、最後の結論での反省と感想も忘れずに、論文執筆頑張って下さいね!