ランドセルを買うときに迷うのが使われている素材です。

ランドセルに使われている素材は人工皮革のクラリーノ、自然皮革の牛革・コードバンが使われています。

この3つの素材は、それぞれに特徴があり、ランドセルを購入するときに子供と親で意見が食い違ったり、親と両親(おじいちゃん・おばあちゃん)と意見が合わなかったりして、どの革にするのか決められないご家族がたくさんいますとランドセルの店員さんが言っていました。

そこで、ランドセルに使われているクラリーノ・牛革・コードバンの素材の特徴を比較してみました。

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素材別特徴一覧表

素材の種類と特徴(簡易版)

素材別5段階評価表

ランドセルの素材をクラリーノ・牛革・コードバン・ヌメ革に分けて、耐久性・軽さ・防傷性・防水性・風合いの5つの評価で5段階に区分して、一覧表で分かりやすくまとめてみました。

素材 耐久性 軽さ 防傷性 防水性 風合い
コードバン 4 3 3 4 4
ヌメ革 4 3 3 3 5
牛革 4 3 4 4 3
クラリーノ 3 5 4 4 2

普通を3としてそれ以上のものは背景色を青、以下のものは背景色を赤にしました。

クラリーノの風合いだけが「2」です。

風合いとは、使用していく中で体に馴染んできたり、手触りが良くなったり、素材の色が変化して使っていくと材質感が増すことです。

クラリーノは色が変化することはなく、素材自体が柔らかいのではじめからフィット感のある素材です。

クラリーノも含めて牛革・コードバンの特徴をまとめたいと思います。

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コードバン素材の特徴

天然皮革で馬のお尻の堅牢な部分で、革の王様と呼ばれていて革表面にシボ感がなく、なめらかな質感と光沢が薄くしいです。

一頭の馬からランドセルのフタ2枚分しか取れないため希少性の高い革です。

クラリーノ(人工皮革)のに比べて1割~2割ほど重いです。

【メリット】

・高級感がある 
・革は初め、硬いけど馴染む
・牛革の3倍の強度がある
・シミ、汚れ、傷に強い
・長期間使い続けることができる
・独特の光沢が出て味わい深くなる

【デメリット】

・手入れが必要
・革が馴染むまで時間が掛かる

・高額である
・重量がある(重い)
・カラーバリエーションが少ない

牛革素材の特徴

牛革は革製品の中で代表的なものです。

傷に強くて丈夫に仕上げられた牛革、雨に弱いですが表面をコーティングすることで雨にも強く、汚れたときのお手入れも簡単にできるようになっています。

天然皮革なので使えば使うほど革が柔らかくなり馴染んできます。

【メリット】

・高級感がある
・表面がキメ細かい
・革が硬くて丈夫である
・使うほど味が出る
・染色しやすくカラーも豊富

【デメリット】

・手入れを定期的にする
・手入れをしないとひび割れる
・革が馴染むまで時間が掛かる
・高額である
・質量がある(重い)

ヌメ革素材の特徴

ヌメ革は牛革の一種です。

天然皮革で植物の渋に含まれる成分のタンニンでなめした皮革です。

革の表面を加工せず、革本来の経験劣化を楽しむことができる革です。

使っていくことで味わい深くなっていきますが、水に弱いので濡れたら拭かないといけませんしお手入れも必要です。

【メリット】

・変色や傷が風合いとなる
・非常に丈夫
・傷が付きやすい
・使い続けると革が柔らかくツヤが出る
・革自体についた傷跡や血筋が本革の証拠

【デメリット】

・定期的な手入れが必要
・水に弱い
・高額である
・質量がある(重い)

クラリーノ素材の特徴

人工皮革で天然皮革に比べると軽量で撥水性に優れていいて、お手入れはほとんどする必要はありません。

ランドセル全体の8割近くがクラリーノ(人工皮革)素材で作られています。

生地が柔らかく体に馴染みやすい特徴があります。

また、染色しやすいため豊富なカラーと発色の鮮やかさがあります。

【メリット】

・傷や汚れに強い
・軽量である
・素材が柔らかく馴染みやすい
・値段が安い
・手入れは殆ど要らない
・カラーバリエーションが豊富
・水に強い

【デメリット】

・高級感に劣る
・風合い、味わいが深くなることはない
・天然皮革に比べて型崩れしやすい

クラリーノ素材の中でも種類が幾つかありますので、ランドセルに使われているクラリーノ素材の種類と特徴についてまとめました。

クラリーノ
種類
特徴 風合い 軽さ 耐傷
クラリーノ 一番軽い 2 3 1
クラリーノ
エフ
しなやかさ
風合い
3 2 1
クラリーノ
レミニカ
耐傷性
耐久性
2 1 2
クラリーノ
タフロック
耐傷性 1 1 3
クラリーノ
リピュート
風合い
高級感
3 2 1
クラリーノ
ロベニカ
通気性
肌触り
3 2 2

※評価は3段階で表記しています。3が一番良い、2が普通、1が劣るということになります。

クラリーノロベニカは背当てや肩ベルトの裏側に使われることが多い素材です。

素材別の価格・重さ・カラーの違い

素材 価格帯 重さ カラー
コードバン 74,000円

179,000円
1,420g

1,520g
少ない
1~6色
ヌメ革 100,000円 1,430g 原色のみ
牛革 42,000円

151,200円
1,250g

1,620g
多い
2~14色
クラリーノ 37,000円

73,440円
890g

1,300g
豊富
2~24色

値段は、それぞれの素材でもピンキリですね。その中でもクラリーノは安い価格帯で買うことができます。

牛革・ヌメ革・コードバンは10万円を超えるものも多数あります。

重さは、クラリーノが一番軽いです。クラリーノと牛革では約200gの重さの違いがあり、コードバンやヌメ革は1,400gを超えます。

カラーバリエーションは、クラリーノがダントツに多く最大24色もあります。

中にはシルバーやゴールド、白(ホワイト)といった色を揃えているランドセルメーカーもあります。

牛革も染色できるため、中村鞄・鞄工房山本・池田屋ではカラーを10色以上そろえています。

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まとめ

ランドセルの素材の違いをまとめました。

実際にクラリーノ・牛革・コードバン・ヌメ革などのランドセルを見ると、その違いをはっきりと認識することができます。

私はクラリーノと牛革を見比べたときに「牛革のほうがいい」と思いました。

高級感や見た目の上品さ、手触り感などは大人を惹きつける魅力があります。

でも、子供は特に女の子は可愛らしい刺繍がデザインされたランドセルやピンクなどの色のランドセルを選ぶことが多いです。

懐具合と重さも確認しながら素材を選ぶといいと思います。

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