子供が幼稚園や保育園の年長にあがると、小学校入学に向けてランドセルや勉強机などの準備をはじめる親御さん多いと思います。
ランドセルは6年間使い続けていくものですので、なるべく丈夫で型崩れしない、軽くて背負いやすいものを選ぶことが大切です。
また、購入する際は、品質と価格のバランスを考えることも大切になります。
余りに値が張るものを買って、やっぱりもっと安いのにしとけば良かった・・と後悔することが無いようにしたいですよね。
今回は、工房系ランドセルとして品質が高い土屋鞄と大峡製鞄(オオバセイホウ)のランドセルの違いを特徴・値段・種類・口コミなどについての比較と、購入のコツについて紹介いたします。
購入する際に参考になさってみてくださいね。
ランドセルの特徴
土屋鞄 | 大峡製鞄 | |
---|---|---|
特徴 | ・1965年創業の老舗ブランド | ・1935年創業の老舗ブランド |
・天然革の素材へのこだわり | ・伸縮性に富む高級革を使用 | |
・蒸れ防止、弾力性など 負担の少ない背負心地 |
・皇室から各界の著名人に愛される品質と職人技を誇る | |
・型崩れを防ぐイチョウ型マチ | ・4万回屈折試験を経た強度品質 | |
・6年間使えるシンプルで豊富なカラー展開 | ・重さを軽く感じるナナメの力 | |
・手縫い、菊寄せ、強度補強など細部へのこだわり | ・職人技の目打ちや菱きりで強度増 | |
・特別仕様などデザインの 種類が豊富 |
・シンプルなカラーと革の種類が豊富、子供服ブランドとのコラボモデル人気 | |
・A4フラットファイルサイズ対応 | ・A4フラットファイルサイズ対応(一部) | |
・防水加工 (ヌメ革・軽井澤は除く) |
・撥水加工 |
どちらの工房も、素材選び、縫製から仕上げまで職人さんの技が光る老舗ブランドです。
両者とも、派手な飾り気のない、シンプルで洗練されたデザインのランドセルになっています。
また、防水・撥水加工が施されている(土屋鞄のヌメ革・軽井澤は除く)ため、濡れても乾いた布で拭き取れば良いのでお手入れが楽ちんですね。
素人目に見ても、どちらも細部まで丁寧に作られた工芸品といっても良いくらい素晴らしいランドセルです。
土屋鞄ランドセルの特徴としては、色やデザインが豊富に選べてコンパクトな作りであり、一方、大峡(おおば)製鞄ランドセルは、革の種類が豊富でシンプルなカラー展開、コードバン以外はA4フラットファイルサイズ対応の収納力のある作りになっています。
ランドセルの種類・色・値段・重さ
【ランドセルの種類と色】
種類 | 土屋鞄 | 大峡製鞄 |
---|---|---|
ヌメ革 | 1種類・1色 | なし |
コードバン (馬革) |
ベーシック:6色 プレミアム:3色 アンティークモデル:2色 つや有り仕上げ:2色 |
総コードバン・グランド:2色 総コードバン・プレミアム:2色 コードバン(つや有り):2色 マットコードバン(つや無し):6色 |
牛革 | ベーシック:10色 プレミアム:12色 アンティークモデル:2色 |
ヨーロピアンカーフ:8色 牛革スーパータフ・プレミアム:5色 牛革スーパータフ:9色 ダイヤモンドカーフ:2色 ハート&レザー:6色 コンビ&レザー:3色 3D:4色 |
クラリーノ | ベーシック:9色 | クラリーノforボーイズ:2色 クラリーノ:4色 クラリーノforガールズ:6色 ハーモニック:4色 |
その他 | アトリエ: イタリアンレザー1種類・5色 クラリーノ1種類・4色 |
なし |
土屋鞄は、他社では取り扱っていない「ヌメ革」があるのが特徴といえるでしょう。
ヌメ革は植物の渋みに含まれる成分のタンニンでなめした革で、使い続けることで味わいが増し、丈夫ですが、防水加工が施されていないため、お手入れが必要になります。
また、コードバンや牛革・クラリーノにおいてカラー展開が豊富で、定番の黒・紺・赤・ピンク・茶の他に、キャメルやラベンダーや水色もあります。
また、背当てと内装を同じ色に揃えたコンビシリーズや、特別仕様の軽井澤モデル、背当てや内装がカラフルなテキスタイルデザイン仕様のおしゃれなアトリエモデルなど、デザインやカラーが非常に豊富ですね。
大峡(おおば)製鞄は、ヌメ革の扱いは無いものの、コードバンは4種類で2色~6色あり、牛革は7種類で2色~9色と種類が豊富で、ハートのアクセントをあしらったデザインや、ベルトや縫糸に本体と異なる色を使ったバイカラーデザインのもの、色は定番の黒・赤以外に、チェリーやネイビー、マリンブルー、キャメルにラベンダーやスカイブルーなどがあります。
全体的に濃い色合いなので、汚れや傷が目立たないように配慮されていると感じました。
【ランドセルの値段・価格】
種類 | 土屋鞄 | 大峡製鞄 |
---|---|---|
ヌメ革 | 100,000円 | なし |
コードバン(馬革) | ベーシック:94,000円 プレミアム:100,000円 アンティークモデル:105,000円 つや有り仕上げ:120,000円 |
総コードバン・グランド:183,600円 総コードバン・プレミアム:162,000円 コードバン(つや有り):95,040円 マットコードバン(つや無し):91,800円 |
牛革 | ベーシック:69,000円 プレミアム:74,000円 アンティークモデル:76,000円 |
ヨーロピアンカーフ:108,000円 牛革スーパータフ・プレミアム:85,320円 牛革スーパータフ:64,800円 ダイヤモンドカーフ:66,960円 ハート&レザー:69,120円 コンビ&レザー:69,120円 3D:66,960円 |
クラリーノ | ベーシック:59,000円 | クラリーノforボーイズ:56,160円 クラリーノ:48,600円 クラリーノforガールズ:56,160円 ハーモニック:62,640円 |
その他 | アトリエ イタリアンレザー:76,000円 アトリエ クラリーノ:69,000円 |
なし |
土屋鞄ランドセルの値段は59,000円~120,000円、大峡(おおば)製鞄ランドセルの値段は、48,600円~183,600円です。
大峡(おおば)製鞄ランドセルの方が少し安く購入できますね。
コードバンからクラリーノまで取り揃えていますが、特に色・種類の選択肢が多いのは牛革です。
作り手から牛革が最もオススメしたいランドセルという印象を受けます。
最も安く購入できるのはクラリーノですが、どちらも色の種類が多くはありません。
大峡(おおば)製鞄ランドセルのクラリーノは4色・土屋鞄ランドセルのクラリーノ・ベーシックは9色で、色の選択肢が多くお値段が安いものは、土屋鞄ランドセルならクラリーノ、大峡(おおば)製鞄ランドセルなら牛革スーパータフを選ぶのが良いですね。
土屋鞄WEB先行ご注文
大峡(おおば)製鞄webショップ在庫状況
【ランドセルの重さ】
種類 | 土屋鞄 | 大峡製鞄 |
---|---|---|
ヌメ革 | 1,440g | |
コードバン (馬革) |
1,500g | 1,280g~ 1,430g |
牛革 | 1,490g | 1,260g~ 1,350g |
クラリーノ | 1,150g | 1,040g~ 1,100g |
その他 | アトリエ: イタリアンレザー 1,350g クラリーノ 1,150g |
ランドセルの重さは、大峡(おおば)製鞄の方が軽いです。
最も軽いクラリーノランドセル同士を比較すると、その差は最大110gで、Mサイズの卵1個が50gぐらいですから卵2個分くらいの重さの違いがあります。
この差を僅かな差とみるか、大きな差とみるか賛否が分かれるところですが、実際に子供に背負ってもらって感触を確かめてみるのが良いでしょう。
また、2020年から新学習指導要領により、小学校の授業数が現行より140コマ増え、小学3年生から英語の授業が始まることもあって、教科書やノートが今以上に増えます。
子供の肩や背中にかかる負担を考えると、少しでも軽くて、より収納力のあるものを選びたくなりますよね。
ランドセル人気の色
男女別 | 順位 | 土屋鞄 | 大峡製鞄 |
---|---|---|---|
男の子 人気色3位 |
1位 | 黒 | 黒 |
2位 | 紺・青系 | ネイビー | |
3位 | 茶・キャメル系 | マリンブルー | |
女の子 人気色3位 |
1位 | 茶×ピンク | 赤 |
2位 | ラベンダー | チェリー | |
3位 | キャメル系 | チョコ |
大峡(おおば)製鞄の人気色は王道の定番色の黒や赤です。
土屋鞄の人気色は、男の子は定番の黒や紺ですが、女の子は茶色やラベンダー、キャメルを好む傾向があるようです。
ランドセルの機能
土屋鞄 | 大峡製鞄 | |
---|---|---|
機能 | ・A4クリアファイル ・Dカン/ナスカン ・肩ベルト Dカン ・動く背カン ・ふっくら背当て ・手動式マグネット錠 ・ 防水 |
・背面凹凸形状により蒸れにくい ・左右動かない背カン ・軽く感じる「ナナメの力」 ・「ロングかぶせ」 ・A4フラットファイルサイズ対応(一部) ・撥水加工 ・肩ベルトの左側にDリング ・内ポケットDリング |
大きな違いは、背カンと収納力です。
土屋鞄ランドセルは、子供の体型や動きに合わせて左右動く背カンを採用しており、着脱しやすいため子供にとって背負いやすく感じると思います。
一方、大峡(おおば)製鞄ランドセルは、動かない背カンを採用していて、子供が動いてもぐらつかず疲れにくく、シッカリと支えることを重視しているようです。
収納力については、土屋鞄ランドセルも大峡(おおば)製鞄ランドセルA4フラットファイルサイズ対応になっています。
大峡(おおば)製鞄ランドセルは一部になりますが、A4フラットファイルサイズ対応です。
A4フラットファイルが必須の学校はまだ少ない方ですが、これから増える可能性もありますし、何でも詰め込めてその分、両手が空き安全性が増すため親は安心ですね。
ランドセルの外寸・内寸サイズ
サイズ | 土屋鞄 | 大峡製鞄 | |
---|---|---|---|
内寸 | 高さ | 31cm | 31cm |
横幅 | 23.23cm | 22.2~ 23.5cm |
|
奥行き マチ |
11.5cm | 12cm | |
外寸 | 高さ | 32.3cm | 34cm |
横幅 | 26cm | 25cm~ 26.5cm |
|
奥行き マチ |
18.1cm | 19cm | |
A4フラット ファイル |
対応 | 一部 |
奥行き(マチ)は、他のランドセルメーカーが採用しているサイズが11cm~12cmですので、どちらのランドセルも収納力としては、充分あるといっても良いでしょう。
オーダーメイドランドセル比較
土屋鞄も大峡(おおば)製鞄もオーダーメイドランドセルの設定はありません。
ランドセルの売り切れ時期(2017年)
売り切れ時期 | 土屋鞄 | 大峡製鞄 |
---|---|---|
6月 | 下旬に予約受付開始 | 上旬に予約受付開始 下旬に完売モデル多数あり コラボモデル:コキチカは完売 コラボモデル:ビームスは人気カラー以外は在庫あり(店舗) |
7月 | 中旬に人気色は売切れ | |
8月 | 下旬にコラボモデル:ビームスは完売 | |
9月 | 中旬に完売 | webショップ、直営店は完売 宇都宮ショップでは人気カラー以外は販売継続 |
10月以降 | 宇都宮ショップでは人気カラー以外は販売継続 |
どちらのランドセルも非常に人気があり、予約受付開始直後に完売になるものもあります。
特に、大峡(おおば)製鞄と子供服ブランドとのコラボモデルのコキチカやこどもビームスは、毎年すぐに完売してしまいます。
色や値段などにこだわりが無ければ、遅くても7月~8月頃までには購入できると良いでしょう。
家が遠方でお店に行けないという方は、オンラインショップを利用すると送料無料ですし、便利ですね。
ただ、オンラインショップは完売時期が年々早まってきていますので、販売開始に合わせて購入できるよう早めの準備が必要になります。
ランドセルのキャンセル方法
土屋鞄 | 大峡製鞄 | |
---|---|---|
キャンセル方法 | 原則、キャンセル不可 |
間違って注文確定をしてしまった場合: コラボモデル コキチカ:キャンセル不可 |
土屋鞄ランドセルは、予約注文後のキャンセルは原則、できません。
大峡(おおば)製鞄ランドセルは、間違って注文してしまった場合は、電話かメールでキャンセルができるようです。
ランドセルの口コミ・評判
土屋鞄 | 大峡製鞄 | |
---|---|---|
メリット | ・仕上がりが綺麗 ・革の色の発色が良い ・高級感がある ・上品な佇まい ・職人の技術力の高さを感じる ・縫製がしっかりしている |
・男の子が乱暴に使っても問題ない ・上品で洗練された佇まい ・型崩れしなくて縫製が美しい ・背カンが身体に当たらず、軽い背負い心地 ・シンプル飽きのこないデザイン ・A4フラットファイル対応 ・内ポケットのDリングが付いている |
デメリット | ・値段が高くて重い ・キャンセルができない ・オートロックではない ・持ち手がない |
・持ち手がない ・コードバンは、A4フラットファイルサイズ未対応 ・webページが少し見にくくてわかりにくい |
口コミや評判について、良いものも悪いものもまとめてみました。
土屋鞄 | 大峡製鞄 | |
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失敗談 | ・かぶせ部分の革がしわになってしまった ・他に比べて重さがあるため小柄な子供には体への負担が心配 ・高級感がありいいのですが重くて通学が大変そう ・見た目だけではなく他のランドセルも見れば良かった |
・5月にある展示販売会の入場整理券の申込に間に合わなかった ・本当は別のモデルを希望していたが、ネットに繋がりにくく、買えなかった。だが、他のモデルを購入できたので満足です。 ・コラボモデル コキチカの完売が早すぎて買えなかった。 |
失敗談についてまとめてみました。
正直いって、失敗したという声をほとんど耳にすることが無く、購入して良かったという声の方が断然、多いです。
失敗談というより、土屋鞄も大峡(おおば)製鞄も、どちらも気軽に購入しにくいという点でしょうか。
取扱いのある店舗が近所のスーパーなどではなく、一部の百貨店や店舗か、オンラインショップに限られており、量産品ではない為、人気のモデルやカラーはすぐに完売してしまいます。
購入したいという方は、お子様が年長さんに上がる前の2月~3月頃から公式サイトなどをチェックし、カタログを請求して展示会スケジュールなどを確認しておきましょう。
どちらのランドセルも故障した場合は、6年間修理保証がありますので、安心して修理してもらうことができます。
店頭で予約しても、納期が7月~2月の為、長くかかる場合はとても待ち遠しいですね。
オンラインショップで購入しやすくするコツは?
ランドセル購入は争奪戦ともいえますね。私自身、購入するチャンスを上げるために実践している方法を紹介します。
1.ネットの繋がりやすさは運次第ですが、パソコンやスマホの動作が遅いとタイムロスを生じますので、事前にメンテナンスをします(履歴を消したり、ゴミ箱を整理したり、不要なソフトはアンインストールなど)。
2.会員登録も事前に済ませておきます。クレジットカード情報や住所・名前などの入力情報は、自宅パソコンの場合はブラウザに登録しておくほうが良いでしょう。ブラウザに登録したくない場合は、単語登録(例えば、「じ」と入力すると住所がでてくるように単語登録しておく)でも良いでしょう。
※スマホは、外に持ち出し無くすリスクを考えると怖いので、クレジット情報などは登録していません。また、パソコンのセキュリティ対策ソフトは必ずインストールしておきましょう・・していない方は殆ど居ないと思いますが・・。
3.販売開始前に、購入ページ(ウィンドウか、タブ)を最低でも10個ほど開いておき、販売開始と同時にF5キー(更新)キーを押し、開くページがあれば入力開始し、注文確定までスピーディーに行いましょう。
4.マウスの操作は遅いので、キーボードショートカットを覚えておくと良いでしょう。(例えばGoogle Chromeの場合、タブの移動は「Ctrl+Tab」キーを使う。たくさんタブを開き、最後のタブに移動したい時はCtrl+9を使うなど)。タブの移動の時だけでなく、入力時においても、とにかくTabキーは良く使います!
まとめ
土屋鞄と大峡(おおば)製鞄のランドセルの違いについて比較してみましたが、参考になりましたか?
どちらも希少価値の高い、職人さん手作りのランドセルで、量産品とは異なり、購入するのが少し大変です。
6年間使い続けるものですから、少しでも軽くて背負いやすくて、品質が高く、丈夫で型崩れしないランドセルを選んであげたいのが親心というもの。
お子様が年長に上がる前の冬頃から公式サイトなどで情報をチェックしておきましょう。
そして、お気に入りのランドセルが購入できると良いですね。