インフルエンザが流行する季節になると小さい子供や受験生がいる家庭では気を使いますね。感染力や感染経路が分かれば予防方法もわかってくるので対策を立てやすくなります。家族の1人がインフルエンザになったら全員にうつってしまった!なんて事にならないように、インフルエンザA型の感染経路や感染力の強さなどを調べました。

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インフルエンザA型の特徴

インフルエンザにはA型B型C型があります。3つの中でもA型は発症すると症状が重く重症化しやすいのが特徴です。もう一つの特徴はウイルスが変異しやすいという点です。B型・C型は人にのみ感染しますが、A型は人以外にも感染するウイルスがあり、ニュースなどで良く耳にする事も多い鳥インフルエンザ・豚インフルエンザもA型の一種です。動物にも感染するためウイルスが変化しやすく多様化して免疫を持っている人がいないので毎年流行を繰り返してしまいます。

感染力が一番強いのもA型の特徴です。それはウイルスの増殖が爆発的に速いからと言われています。その速さは「1個のウイルスが体内に入って24時間後には100万個になる」と言われていることからも想像できますね。

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インフルエンザA型の感染力は解熱後にも

子供がインフルエンザになったら看病することになりますよね。看病しているうちに自分もインフルエンザになっていたという経験を持っているお母さんも多いと思います。A型のインフルエンザは感染力が1番強く重症化しやすいので家族の1人がかかると次々とうつってしまう事もあります。インフルエンザは発症する前の潜伏期間や発症して発熱し、その解熱後にも感染力がある事がわかっています。熱が下がり体もラクになるので動き回りたくなりますが、解熱後には咳が増える事も多いので周囲の人にうつしてしまう可能性が高くなります。

インフルエンザの潜伏期間はA・B・C型共に1日~2日程度と言われていて発症する前の元気な時から周囲の人にうつしてしまう可能性があります。感染力が一番強いのは高熱が出ている時です。熱が下がると共にウイルスの排出も少なくなりますが解熱後にもウイルスが排出していて解熱後2日たっていても少量のウイルスは排出されています。


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家族が感染したら感染者も看病する人もマスクを付けて感染者は別の部屋に隔離した方が良さそうです。看病している人がウイルスを運んでしまうこともあるので、隔離している部屋を出る時には上のようなアルコール消毒で手を消毒すると他の家族への感染を防ぐ事が出来ると思います。

インフルエンザA型の感染経路

インフルエンザの感染経路は飛沫感染と接触感染があります。空気感染も全くしないというわけではありませんが、ほとんどが飛沫感染と言われています。

飛沫感染とは

インフルエンザに感染している人の咳やくしゃみなどによってウイルスが飛び散り健康な人の口や鼻などの粘膜に触れて感染すること。水分を含んでいるのでそれほど遠くには届かず感染者から1m~2m程度まで飛ぶと言われています。

接触感染とは

インフルエンザに感染した人がウイルスが付いた手で触った物を健康な人が触り、健康な人の手にウイルスが付いて、ウイルスの付いた手で口や鼻を触る事によりウイルスが粘膜から侵入して感染してしまう事です。

空気感染とは

飛沫感染と似ているように感じますがウイルスの拡散距離が違います。飛んでいる飛沫が空気中にいる間に水分が蒸発して非常に小さくなり、長い時間かけて遠くまで飛んで行くようになります。飛沫感染より広範囲に拡散する事が違う点です。空気感染する感染症で有名なのは結核・はしか・水ぼうそうです。

インフルエンザA型の出席停止期間

インフルエンザにかかると学校は欠席ではなく出席停止になるので必ず休まなければなりません。出席停止期間は学校保健安全法で「発症後5日を経過し、かつ、解熱した後2日を経過するまで」と決められています。学校保健安全法に定められている学校とは、「幼稚園・小学校・中学校・義務教育学校・高等学校・中等教育学校・特別支援学校・大学及び高等専門学校」また、年齢が低いとウイルスの排出が長くなるので保育園では「解熱後3日経過するまで」となっています。

文部科学省 感染症の出席停止期間

インフルエンザB型C型との違い

B型の特徴はA型と違い人にのみ感染するインフルエンザです。感染力は強いですが高熱にはなりにくくA型ほど変異しないので免疫を持っている人も多いので大流行にはなりません。症状が軽い場合が多いのですが微熱が続くように解熱に日にちがかかるのも特徴です。症状が軽く済むのでインフルエンザにかかっていると自覚していなくて周囲の人にうつしてしまう場合があります。C型は季節性ではなく症状も軽くすむ場合がほとんどです。しかし、2歳以下の子供がかかると重症化してしまう事もあるので小さな子には注意が必要です。

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まとめ

今回はインフルエンザA型の感染力の強さや感染経路について調べてみました。インフルエンザにかかってしまったら、病院に行き薬を飲んで温かい飲み物で水分を補給し安静にしましょう。薬で熱が下がっても無理はしないこと。一度熱が下がってもぶり返してしまう事もあるからです。このぶり返しの発熱を二峰性(にほうせい)発熱といい学校の出席停止期間が解熱後2日経過とあるのもこの二峰性発熱の心配もあるからです。

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