インフルエンザの感染予防には手洗い・うがい・マスクが有効ですが、ちゃんとしていても感染してしまうことがあります。インフルエンザは感染力がとても強いので感染者が近くにいた場合は自分もうつっている可能性が高いのです。今回はインフルエンザB型の潜伏期間や感染経路、主な症状について調べてみました。
インフルエンザとは
インフルエンザとはインフルエンザウイルスによる呼吸器感染症です。インフルエンザウイルスには3つの型があり、A型・B型・C型に分けられます。A型はインフルエンザの中で一番流行しやすいインフルエンザで、今までに世界的に流行したスペイン風邪・香港風邪もインフルエンザA型の一種です。A型は人以外の鳥や豚にも感染しウイルスが変異しやすいため毎年流行を繰り返しています。
B型はA型の次に流行性が高いインフルエンザです。A型ほどではありませんが毎年感染者がいて小規模な流行を繰り返します。A型に比べると変異しにくいので免疫を持っている人もいてA型ほどの流行にはなりません。B型ウイルスには2種類あり、ビクトリア系統と山形系統があります。最近はどちらの型も同じ年に流行しているので、今のインフルエンザワクチンは両方のウイルスに対応できるようになっています。
C型インフルエンザは聞いた事がない人もいるかもしれません。A型・B型と違い季節性ではなく一年を通して感染者がいて、一度感染すると二度感染する事はまれです。症状が軽く、鼻水・鼻づまり・微熱のような症状なので風邪と思いインフルエンザと気が付かずに治っている人も多いようですが、2歳以下の小児は重症化する事もあるので注意が必要です。
インフルエンザB型の潜伏期間
潜伏期間とはウイルスに感染してから症状がでるまでの期間です。インフルエンザB型の潜伏期間は1日~2日と言われていて長くても3日です。この潜伏期間はインフルエンザA型・C型も同じで、一般的な風邪の潜伏期間は5、6日とされているのでインフルエンザの潜伏期間はとても短いのです。ウイルスの増殖速度がとても早いので潜伏期間が短いのです。体に1つのウイルスが入ると24時間後には100万個に増えると言われています。潜伏期間にも感染力があることがわかっていて感染者に症状がない時にも周囲の人にうつしてしまいます。
例えば昨日は元気で一緒に遊んだお友達が今日はインフルエンザでお休みしている場合は感染していると思った方がいいです。潜伏期間にできることは規則正しい生活とバランスの取れた食事で免疫力を上げること、水分補給も大切です。からだの水分が不足していると粘液に粘りがでて粘膜についたウイルスなどの異物を排出する事が難しくなります。
インフルエンザB型の感染経路
インフルエンザの感染経路は飛沫感染・接触感染です。
飛沫感染とは
インフルエンザウイルスに感染した人が咳やくしゃみをしてウイルスを飛び散らし、飛んできたウイルスが健康な人の口や鼻に入って感染する事です。飛んでいく距離は1m~2mといわれています。
接触感染とは
感染者が触ってウイルスが付いたものに健康な人が触りウイルスの付いた手で口や鼻を触り感染する事です。
空気感染とは
場合によってする事があります。それは、換気が悪く締め切った部屋の中に感染者がいて咳やくしゃみで飛び散ったウイルスが飛んでいる間に水分が蒸発して長い時間、遠くまで飛んでいくようになって空気感染します。換気を充分にしていたら空気感染の危険はとても低くなりますから換気をしましょう。間隔は1時間~2時間おきに5分~10分程度で大丈夫です。窓は2つ以上開けて同時に換気扇をつけると空気の流れができて早く換気ができます。
インフルエンザB型の主な症状
・のどの痛み
・関節痛、筋肉痛、倦怠感
・咳
・鼻水
・発熱(微熱から高熱に移行する場合もあり、微熱が続く場合もある)
A型と違い急に高熱がでる事は少ないB型ですが、関節痛や筋肉痛などの全身症状があります。風邪と思って病院に行かないと発症から48時間以内に飲まなければ効果のないイナビル・リレンザ・タミフルなどの抗インフルエンザ薬での治療の機会を失ってしまってしまうので周囲でインフルエンザが流行っている場合は病院で検査をしてもらう方がいいでしょう。初期症状では微熱であってもあとから高熱になる場合もあります。
インフルエンザB型と風邪の違い
インフルエンザは
・全身症状がある(関節痛・筋肉痛・倦怠感等)
・完治までは1周間程度かかる
・体調が急変しやすい
一般的な風邪は
・全身症状は軽い
・3日ほどで回復する
・体調は徐々に悪くなる
このような違いがあります。インフルエンザB型の場合は高熱がでない人もいるのでインフルエンザに気が付かない人もいますが、いつもの風邪に比べて倦怠感が強かったり違う感じがした時はインフルエンザかもしれません。
まとめ
インフルエンザB型の潜伏期間や主な症状について調べてみました。A型よりも症状は軽くすむ事が多いですが微熱が長引いたり、ぶり返したりするので油断は禁物です。早めに病院で検査をして抗インフルエンザ薬で治療しましょう。治りがけには咳が多くなるのでマスクをして咳エチケットも忘れずに!
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