インフルエンザB型はA型に比べると症状が軽くて済むことが多いですが、微熱がダラダラ続くなど長引く傾向があります。熱が平熱に戻った後も鼻水や咳などの症状が更に1週間程続くこともあり、完治するまでに時間を要します。今回インフルエンザB型が完治するまでにどの位の日数がかかるのか調べました。完治したかどうか判断する方法もお伝えします。
インフルエンザB型の潜伏期間
インフルエンザB型の潜伏期間はA型よりも少し長く1~3日です。A型は急に高熱が出ますが、B型は37度位の微熱が続いたり、熱が出なかったりする場合もあります。症状も鼻水や咳、頭痛など、風邪と似ているためインフルエンザと気が付かないことも多いです。インフルエンザB型が流行る2~3月頃に、風邪のような症状が見られた場合はインフルエンザの可能性もありますので、早めの受診をオススメします。また、嘔吐・下痢など消化器系の症状が現れるのもB型の特徴です。腹痛や下痢など体調に異変を感じたら迷わず病院で診てもらいましょう。
インフルエンザB型の初期症状
・微熱が続く(高熱が出ることもある)
・鼻水
・咳
・全身のだるさ
・頭痛
・腹痛
・腰痛
・関節痛
・嘔吐
・下痢
インフルエンザB型の完治までの期間
インフルエンザの症状が出始めたら48時間以内にインフルエンザ治療薬を服用すると効果的です。48時間を過ぎると効果が期待できなくなるので、インフルエンザが流行っている時期は、体調に異変を感じたら早めに病院で診てもらいましょう。
薬を飲み、しっかり水分補給をし安静にしていると、インフルエンザA型は2日程で熱が下がります。B型は体内にウィルスが残る日数が長いので、大体5~7日で熱が下がり始めます。そのため完治までの日数は少なくとも1週間は要します。解熱後に再び発熱する“ぶり返し熱”や、解熱後に鼻水や咳がしばらく続くのもB型の特徴で、このような症状が現れると長引きやすく、完治するまで2週間程かかる場合もあります。
学校保健安全法施行規則には「インフルエンザ発症後5日間が経過、かつ、解熱後2日間(幼児は3日間)を経過するまで」出席停止となっていますが、B型は長引くことがあるので注意が必要です。熱が下がっても咳や鼻水が続く間は、まだウィルスが体内に残っている可能性があります。咳は周りに飛沫感染させる恐れもあるので、完治するまで自宅で安静に過ごしましょう。
完治の判断方法
インフルエンザを発症して5日間、解熱後2日が経過している
“ぶり返し熱”が出た場合は、再度解熱して2日経過したことを確認しましょう。基本的に平熱に戻って2日が過ぎると熱が出ることはないので、完治したと判断できます。ただし、咳や鼻水が続く場合は注意が必要です。
全ての症状が治った
熱が下がった後も咳や鼻水が続く場合は、まだウィルスが体内に残っている可能性があり完治はしていません。解熱後の咳や鼻水、下痢など全ての症状が治まった時点で完治したと判断できます。
まとめ
インフルエンザB型は「微熱だし症状も軽い」と安心してはいけません。熱が完全に下がっても体内にウィルスが残っている可能性があるので、ウィルスを拡散させないためにも登校や外出の際はマスクを徹底しましょう。インフルエンザは感染力が強いのであっという間に流行が拡大します。冬から春の時期は受験や卒業式を控えた大切な時期でもあります。まずはインフルエンザに感染しないように適切な時期に予防接種を受け、マスク・うがい手洗い・換気・加湿でしっかり予防しましょう。日頃から規則正しい生活を送り、体力を付けて免疫力をアップさせておきたいですね。それでもインフルエンザに感染したらしっかりと完治させることが大切です。特にB型は人によっては完治するまでに一ヶ月近くかかることもあります。長引くと更に免疫力も体力も落ちるので、栄養と休養をしっかり取り、回復するまで無理なく過ごしましょう。
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