インフルエンザは、感染してから発症するまでの間に、潜伏期間があります。家族や周りの身近な人がインフルエンザに感染していたら、家族内感染を予防するためにも、この潜伏期間について知っておくことは大切ですよね。インフルエンザウイルスはどのくらいの間潜伏しているのでしょうか?また潜伏期間にも感染力はあるのでしょうか?インフルエンザの潜伏期間について調べてみました。
インフルエンザの感染方法と潜伏期間
潜伏期間とはインフルエンザウイルスが体の中に入ってから高熱などの初期症状があらわれるまでの期間のことをいいます。
インフルエンザ感染者が咳や、くしゃみなどで飛ばした唾を吸い込んだり、ドアノブやスイッチなどの共有物を触った手で自分の口や鼻を触ってしまう、そのような経路でインフルエンザウイルスに感染していまします。
感染から発症までのインフルエンザの潜伏期間は、一般的に、1~3日となっていますが、場合によっては(新型インフルエンザなど)1週間ほど潜伏します。もし「感染したかも」という疑いのある日から3日間、または7日間、インフルエンザの症状が出なければ感染していない、もしくは感染したけど、発症しなかった。ということになります。
主な感染方法
・飛沫感染・・咳やくしゃみによって、ウイルスを含んだ唾液や鼻水が飛び散り健康な人の、目や鼻や口に付着して感染する
・接触感染・・感染した人の唾液や鼻水が付着した手で触ったドアノブやスイッチ、リモコンなどを、健康な人が触れることによって、感染する
潜伏期間
感染から発症までの潜伏期間は2日前後(場合によっては1週間程)
体内に侵入したウイルスは、気道や肺に付着して20分程で細胞内に到達し、侵入した1つのウイルスが8時間後には100個、16時間後には1万個、24時間後には100万個と驚異的な速さで増えていきます。このウイルスの増殖の速さがインフルエンザの流行を生むといわれ、あっという間に感染が拡大します。
潜伏期間中の感染力とその症状
インフルエンザの感染力はとても強く、発熱してから3日目にピークを迎えますが、潜伏期間中から感染の危険はあります。しかし潜伏期間中の感染力は、咳やくしゃみがあまり出ないので、飛沫感染するウイルスが人にうつす可能性は、発症後よりも低い方だと言われています。
インフルエンザの潜伏期間は症状がないのが特徴です。そのため、自分がインフルエンザウイルスを持っているのか、そうでないのかを判断するのは難しくなります。潜伏期間も感染力はあるので、気付かない間にインフルエンザのウイルスをうつしていることもあります。
感染(潜伏期間) | 発症 | 1日目 | 2日目 | 3日目 | 4日目 | 5日目 | 6日目 |
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微熱または熱なし | 発熱 | 熱 | 熱 | 解熱 | 解熱後2日間待機 | 登校可能 | |
感染の可能性あり | 感染しない |
※潜伏期間でも人にうつす可能性はある
※インフルエンザを発症(発熱してから)してから3日間が最も感染力が強い
※熱が下がってからも2日間は、人にうつす可能性がある
発症後の症状
インフルエンザウイルスに感染した場合、約1~3日間程度の期間で、突然の高熱とそれによる悪寒や、全身の倦怠感、食欲不振、などの「全身症状」が強く現れます。二次症状として、咳や鼻水、喉の痛みなど「呼吸器症状」が現れます。中には腰痛や吐き気、下痢などの「消化器系症状」を訴える人もいます。一般的には、約10日前後で症状が落ち着き治癒するのがインフルエンザの症状の経過になります。
感染予防法
インフルエンザが流行してきた時にやっておきたいこと
①手洗い・うがい
手洗いは接触感染を、うがいはのどの乾燥を防ぎます。
②換気をする
部屋の中に浮遊しているかもしれないので、1~2時間に1度は換気するのがベスト
③加湿する
ウイルスは乾燥を好むので、部屋の中は乾燥しないように加湿器などを使って適度な湿度を保ちましょう(部屋の湿度は50~60%が理想)また鼻やのどの乾燥も防げます。
④部屋を暖める
インフルエンザのウイルスは低温で低湿を好むので部屋は暖かくしてウイルスを活発にさせないようにしましょう(室温は高すぎず、低すぎない、20度前後を維持しましょう)
⑤水分をとる
体内が乾燥しないように常に水分をとるように心掛ける
⑥栄養をとる
バランスのとれた食事をしっかりとることで、体力をつけ、抵抗力を高め、感染しにくくする
⑦睡眠を十分とる
睡眠を十分にとることで体力を回復させ、免疫力を高めます。
まとめ
「マスク」は外部からのウイルスの侵入を防ぐには効果はあまり高くないとされています。しかし、唾や痰などは通さないため他人にうつさない効果は期待できると言われています。「もしかしたら・・」とインフルエンザの感染を疑う場合には、感染拡大防止の為にもエチケットとして「マスク」の着用を心掛けたいですね。最近では咳エチケットとしても「マスク」を着用している人をよく見かけます。一般的なマナーとしても定着してきているようですね。
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