インフルエンザは高熱が続く場合もあって辛い思いをする事になってしまいます。インフルエンザで熱が続くのは2日~5日間と言われていますから、1週間以上続く場合は合併症の恐れもあります。イナビルやリレンザなどの抗インフルエンザ薬がよく効くタイプのインフルエンザであれば1日で熱が下る場合もありますが、薬が効きにくい時もあるので熱が下がらない時の対処法を調べてみました。

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インフルエンザで熱が下がらない時の対処法

安静にする

インフルエンザに感染した時は安静にしているのが一番です。イナビル・リレンザ・タミフルなどの抗インフルエンザ薬はインフルエンザウイルスの増殖を抑える効果はありますが、ウイルスを消滅させたり殺したりすることはできません。自己治癒力に頼るしか無いのです。

解熱剤を使う

高熱で眠れなかったり、水分補給もできない時は解熱剤を処方してもらいます。インフルエンザの時に使う解熱剤には注意が必要です。インフルエンザ脳症・脳炎、ライ症候群などを引き起こしてしまう恐れのある成分が入っている解熱剤もあります。飲んではいけないのはアスピリン系・サリチル酸系・メフェナム系の解熱剤です。飲んでも大丈夫な解熱剤はアセトアミノフェンです。ただ副作用のない薬はありませんからアセトアミノフェンの解熱剤もむやみに使うのはよくありません。

脱水症状に気を付ける

熱が高い時は脱水状態になりやすいので水分補給に気をつけます。B型インフルエンザの時は熱が出ているうえに下痢や嘔吐がある場合もあります。普通なら食事の時にも水分をとっていますが熱が高いと食事も充分に取れていない場合が多いので特に気を付けましょう。水分補給にはスポーツドリンクやお茶でいいのですが、脱水症状が心配な時は経口補水液もあります。経口補水液は脱水状態では無い人が飲むにはナトリウムとカリウムの量が多く、飲みすぎると下痢を引き起こしかえって脱水状態になってしまうので飲み方にも注意して下さい。

経口補水液は成人であれば1日に500ml~1000mlまでなら飲んでも構わないとされていますが、一度に飲むのではなく少しづつ時間をかけて飲むのが良いそうです。その合間には水分補給でスポーツドリンクやお茶を飲むのを忘れないで下さい。

これは経口補水液の飲み方の動画です。わかりやすいので参考にするといいと思います。

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B型の場合は微熱が続く

B型インフルエンザの場合は熱が高くならない場合もありますが、長引いていしまう場合が多く、微熱がなかなか下がらないという話しはよく聞きます。一度は下がってもまた発熱してしまう二峰性発熱にもなりやすいです。これはインフルエンザが治りきっていないということです。家で安静にして様子を見ていていいのですが、ぶり返しの熱が高熱になった場合は合併症の可能性もあるのでもう1度受診しましょう。

発症後48時間以内に抗インフルエンザ薬を服用すると熱がぶり返しにくいと言われているのでインフルエンザの疑いがあったら病院に行き検査をしてもらいましょう。熱が下がってくると動き出したくなりますがここで外出したりなど無理をすると熱がぶり返しやすくなってしまうので解熱後2日間は家で安静にします。

インフルエンザの合併症

インフルエンザ脳炎・脳症

インフルエンザに感染した幼児がなりやすいですが大人にもないとは限りません。けいれんや意識障害があり、異常行動がある場合もあります。異常行動とは部屋の中を歩き回ったり、幻視や幻聴(見えないものが見えると言ったり、聞こえたりする事)、意味のわからない事を話し出す事などです。脳炎と脳症の症状は似ていますが脳炎は脳内にウイルスが入って炎症を起こしていて、脳症は脳内にウイルスはなく免疫が過剰に反応して起こります。似たような症状に熱性せんもう・熱性けいれんというものがありますが熱性せんもうや熱性けいれんは症状がすぐに消えて後遺症などの心配はほとんどありません。脳症の方が重篤になる場合が多く後遺症が残る事もあります。

ライ症候群

ライ症候群はオーストラリアのライ氏によって初めて報告されたのでこの名前が付きました。インフルエンザの症状がおさまってきた頃に吐き気や嘔吐の症状と低血糖がみられます。急速に昏睡になってしまう事もありますが早期に発見されると治癒率も高くなりますが、重篤になってしまうと亡くなってしまったり、後遺症が残る事もあります。

アスピリン系の解熱剤を使用するとライ症候群を発症する可能性が高くなることがわかってアスピリンの使用が避けられるようになってからは少なくなっています。

肺炎や気管支炎

肺炎や気管支炎はインフルエンザの合併症で一番多くなっています。肺炎はインフルエンザウイルスによるものと細菌性肺炎の大きく2つに分けられ細菌性の方が多く見られます。症状は高熱が続き、咳や痰が出ます。呼吸が苦しく胸が痛くなったり苦しく感じます。

インフルエンザウイルス肺炎はインフルエンザを発症して3日くらいに急に進行することが多く、高熱や呼吸困難の症状があります。

細菌性肺炎は重篤化しやすくインフルエンザで亡くなる方のほとんどが細菌性肺炎と言われています。インフルエンザウイルスで喉に炎症が起き、細胞がこわれていて細菌に感染しやすくなり肺炎球菌やインフルエンザ菌などに感染することで発症します。

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まとめ

インフルエンザに感染して熱が下がらない時の対処法について調べてみました。インフルエンザを発症してしまったら安静にしている事が大切です。合併症の予防にも早めに治す事が重要なので体を休めて早く治すように心掛けましょう。安静にしているのに熱が続く場合は早めに病院に行って下さいね。

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