インフルエンザといえば関節痛や高熱で寝込むイメージをお持ちだと思いますが、インフルエンザの症状は人によって様々です。鼻水や咳の症状だけで、インフルエンザに感染していることにすら気が付かない人やインフルエンザと診断されたものの症状は熱だけで、比較的元気な場合もあります。また、中にはインフルエンザウィルスに感染していても発症しない人もいます。症状が軽くて元気な場合に考えられる理由やウィルスに感染しても発症しない場合などについて調べてみました。
インフルエンザに感染したが、元気な理由は?
日中高熱が出ない
インフルエンザA型に感染すると、昼夜問わず高熱が出ます。しかし、中には夜に熱が上がるだけで、日中は比較的元気な方もいます。予防接種していると症状も比較的軽いことが多く、インフルエンザに感染しているのが嘘のようにピンピン元気なお子様も…しかし、学校保健安全法施行規則では「インフルエンザを発症後5日を経過し、かつ、解熱後2日(幼児は3日)を経過するまで」出席停止になります。そのためどんなに元気でも一週間程学校や幼稚園を休まなければいけません。お子さんが元気過ぎて一週間暇を持て余し困った…という話もよく耳にしますが、インフルエンザに感染している間はウィルスが体内に残っています。外出などは控え、決められた期間しっかり休んで完治させましょう。
ワクチン接種をしている
インフルエンザに感染しても高熱が出ない理由として、ワクチン接種が考えられます。ワクチンをしていると“インフルエンザに絶対に感染しない”というものではありません。ワクチンを接種することで感染した際の症状を緩和することが出来ます。また、発症後に症状が重症化するのを防ぐことが出来ます。そのため高熱が出ないことや、高熱が出たとしても2日ほどで下がるなど早い回復が期待できます。ワクチン接種の一番のメリットは“肺炎やインフルエンザ脳炎・脳症を予防できる”ということ。症状軽減や重症化を防ぐためにもワクチン接種をオススメします。
インフルエンザB型に感染している
インフルエンザと診断されても高熱が出なくて比較的元気な場合は、インフルエンザの“B型”に感染していることが考えられます。
インフルエンザA型は38度以上の高熱や頭痛、関節痛などの症状が特徴ですが、インフルエンザB型は微熱が続き、鼻や咳など風邪と似た症状が特徴です。そのため、インフルエンザに感染していることに気が付かないことも多いです。B型は風邪なのかインフルエンザなのか判断が非常に難しいですが、2月~3月の春先にかけて体調を崩したらB型に感染している可能性も高いので、病院で診てもらいましょう。症状が軽いからといって無理をすると、微熱がダラダラ続くなど回復に時間がかかったり、周りに感染させたりする恐れもあります。インフルエンザと診断されたら、まずはキッチリ治すことが大切です。
免疫力が高い
インフルエンザウィルスに感染しても発症しない人もいます。感染しても発症しない!なんて、なんとも羨ましい話ですよね。その差はまさに“免疫力”と言われています。
普段から規則正しい生活、バランスの良い食事、適度な運動を心掛け、免疫力の高い人はインフルエンザウィルスに感染しても発症しない場合があります。また、発症しても症状が軽いため気が付かないまま完治していることも。日頃から免疫力をアップさせウィルスに負けない体づくりをしておきましょう。
インフルエンザに感染しても発症しない人
前述したように免疫力の高い人はウィルスに感染していても症状が出ない場合があります。これを不顕性感染(ふけんせいかんせん)と呼びます。
不顕性感染は体内にウィルスが侵入しているにも関わらず発症しないということです。発症しない理由として免疫力が高く、発症するほどにウィルスが増えなかったことが考えられます。つまり、免疫力が高いとウィルスの増殖を抑え、発症せずに済む…ということになります。また、ワクチンを接種していると予め抗体が出来るので、ウィルスの増殖を抑え、発症を予防することが出来ます。不顕性感染は、症状が出ないため、感染していることに気が付かないまま完治しています。
しかし不顕性感染でも、体内にいるインフルエンザウィルスを他人に移してしまう可能性は十分にあります。知らないうちに感染源となり、拡散させている恐れもあります。ただ、インフルエンザを発症している人に比べるとウィルス量が少ないため、感染力は弱めと考えられます。
まとめ
インフルエンザウィルスに感染しても発症しないこともある…なんて目からうろこでした。つまり、普段から健康的な生活を送り免疫力の高い人は、ウィルスが体内に入り込んでも発症する前に撃退するパワーを持っているんですね。人の免疫力ってすごいですね。日頃からウィルスに負けないような体作り、免疫力をアップさせておくことが何よりも大切なんだなぁと感じました。インフルエンザの流行るシーズンは寒くて体力も落ちやすい時期です。疲れたら早めに寝たり、少し気分転換をしたりするなど、疲労を溜めないように心掛けましょう。
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