毎年12月~3月頃になると流行するインフルエンザ。インフルエンザにかからないようにする為には毎年流行する前に予防接種を受けることが大切です。

子供にインフルエンザの予防接種を受けさせたくても、費用が高い為にあきらめてしまうことも多いと思いますが、全額でなくても一部でも費用を負担してくれる助成金があれば、予防接種を気軽に受けやすくなりますよね。

今回は、インフルエンザの予防接種で受けられる助成金についてや、助成金を負担してくれる健康保険組合や会社、自治体などについて詳しく調べてみましたので紹介いたします。

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インフルエンザの予防接種の助成金とは?

インフルエンザの予防接種は、完全に感染を阻止することはできないのですが、発病を抑え、重症化を予防する効果があると認められています。また、インフルエンザの予防接種によって身体に免疫がつくのは接種して2週間経った頃になる為、12月上旬頃には予防接種を受けておく必要があります。

しかしながら、インフルエンザの予防接種は治療ではないので健康保険が適用されず、基本的に全額自己負担です。病院によって費用は様々で、おおよそ1回2,500円~4,000円ほどかかります。

13歳以上の方は1回で済みますが、13歳未満の子供は2回接種を受けなければならず、お子様の多い家庭にとって重い負担になってしまいますよね。また、予防接種を受けても絶対にインフルエンザにかからないという訳ではない為、去年は受けたけど今年はまだいいか・・と受けずに放置していると、我が家のように接種しない年はいつも感染して発病・・なんてことにもなりかねません。

予防接種を受けることに躊躇してしまう、そんなあなたに朗報です。インフルエンザの予防接種では、費用の一部か全額を補助してくれる助成金が受けられることがあります。

そこで、どこでどんな人が助成金を受けられるか、詳しく調べてみました。

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インフルエンザの予防接種に助成金をだしてくれるところ

インフルエンザの予防接種に助成金をだしてくれるところは、加入している健康保険や健康保険組合や、お勤め先の会社、居住している自治体があります。みなさんも健康保険には加入していると思いますが、健康保険にはいくつかタイプがあります。

健康保険のタイプによって助成金が受けられないことも?

日本の健康保険制度は国民皆保険であり、国内に住所が有る人なら年齢や国籍に関係なく健康保険に加入する必要があります。

協会けんぽ・・健康保険組合を持たない中小企業などの従業員やその家族で構成される健康保険。全国健康保険協会が運営しています。

組合健保・・大手企業や企業グループの社員やその家族で構成される健康保険。大手企業や企業グループ、一部の地方自治体で構成される健康保険組合が運営されています。トヨタ自動車健康保険組合や日本電気健康保険組合、日生協健康保険組合など組合の数は1000を超えます。

船員保険・・船舶の船員で構成されます。全国健康保険協会(船員保険部)が運営しています。

共済組合・・国家・地方公務員、私立学校教職員などで構成される健康保険であり、年金基金の役割も担っています。

後期高齢者医療制度・・75歳以上の方(寝たきり等の場合は65歳以上の方)が加入する医療制度。各都道府県の広域連合と市町村が連携して運営しています。

国民健康保険・・個人事業主の従業員や、短時間労働などの仕事をし上記の保険に加入していない方、無職の方などで構成され、全国の市町村が運営しています。

国民健康保険組合・・個人事業主であっても同種同業の人が連合し厚生大臣の許可を受けて作られる。特定の事業に従事する個人事業主やその家族の方が加入できる。例えば、全国土木建築国民健康保険組合、東京食品販売国民健康保険組合など

現在のところ、協会けんぽや船員保険ではインフルエンザ予防接種費用の助成を行っていません

組合健保や共済組合、国民健康保険組合では助成金をだしてくれるところが多いようです。従業員のみの場合もあれば、その家族まで補助してもらえることや、一定の年齢に年齢のみを対象にしている組合もあります。助成金額も様々ですが、1回1000~2000円が多く、1回のみの組合もあれば、2回(13歳未満は2回接種)とも費用を助成をしている組合もあります。助成金を受けるには、接種できる期間接種できる医療機関が定められていることがある為、各組合に確認をしましょう。

また、少ないのですが一部の国民健康保険でも費用を助成している市町村があります。豊後大野市や日田市、愛媛県伊予郡松前町などですが、あくまで過去の事例のため今年も実施されるかどうかは不明です。国民健康保険加入者の方は、予防接種を受ける際に助成が受けられるかどうかをお住いの市町村の健康保険課に問い合わせてみると良いでしょう。

高齢者インフルエンザ予防接種がある

インフルエンザの予防接種は、基本的には任意接種で費用は全額自己負担ですが、重症化しやすい高齢者の方を対象に定期接種といって無料か少ない自己負担額で受けることができます。

定期接種の対象者は、65歳以上の方や60~64歳の心臓や腎臓、呼吸器に障害がある方やヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障害があり日常生活に困難が有る方です。

自己負担額は、市町村などの自治体によって様々ですが、1000円~2500円ほどで予防接種を受けることができます。または無料で接種を受けられるところもあります。

接種する期間や、接種できる医療機関は、指定されている場合が多く自治体のホームページに記載されています。事前に、接種を希望する医療機関に接種できるかどうかを確認しましょう。

市町村などの自治体で助成金を受けられる場合もある

一部の自治体でも主に中学生以下のお子様を対象に費用を一部、もしくは全額助成する事業を実施しています。予防接種を受ける際は、お住いの市町村のホームページを確認したり、健康保険課に問い合わせてみると良いでしょう。

会社

インフルエンザ予防接種の費用の全額もしくは一部を助成してくれる会社が増えてきています。従業員だけではなく、その家族も対象となっている場合も多いため、勤務先に確認してみましょう。

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まとめ

インフルエンザ予防接種の助成金を受ける場合、接種する際に助成額を差し引かれる場合と、接種では全額を支払った後に申請を行い、後日助成金が口座に振り込まれる場合とあります。健康保険組合や自治体、会社によって様々ですので事前に確認しておきましょう。

医療機関でインフルエンザの予防接種がスタートするのは例年10月頃になります。インフルエンザが流行するのは12月~3月頃になり、接種後に免疫がつくまでには2週間ほどかかるといわれています。最適な接種期間は、少し早めの11月中旬~12月上旬です。医療機関では予防接種が事前予約制になっていることが多いため、早めに確認すると良いでしょう。

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