毎年流行するインフルエンザですが予防するにはどうしたらいいのでしょうか。マスクや手洗い・うがいなどは皆さんしていると思います。アルコール消毒も効果があると聞いた事がありますが、なぜインフルエンザウイルスに効果があるのか、どの程度の効果があるのか等調べてみました。せっかく消毒しても間違った使い方では効果が得られないので正しい使い方や他のウイルスにも効果があるのかも調べています。
インフルエンザウイルスにはアルコール消毒
ビオレu 手指の消毒スプレー
その突起で人や動物の細胞にくっつく事で感染していきます。このエンベローブという膜は水に溶けにくく油に溶けやすいという性質があり、エタノールなどのアルコールに触れるとエンベローブが溶けて感染できなくなり増殖する事ができずに不活化するのです。(インフルエンザはウイルスによる感染症なので除菌や殺菌という言葉ではなく不活化といいます)
小型のスプレー式で携帯用のものもあるので外出先でも簡単に消毒できますね。
手のアルコール消毒の正しい使い方
消毒用アルコールも正しい使い方をしなければ効果を発揮できません。確認のためにももう一度順番に整理しておきました。
・指輪や時計を外す
・石鹸を使って手をしっかりと洗う
・手についている水分をよく拭いておく
・消毒液を適量手のひらにとりこすり合わせる
・指の付け根から先まで1本ずつすり込む
・手の甲と手首にもすり込む
手を洗った後に水分が残っていると充分な効果は得られません。消毒にちょうど良いとされているアルコールの濃度は70%くらいです。アルコールは速乾性があるので100%だとすぐに乾いてしまって充分に消毒できないのです。手に水がついているとアルコール濃度が薄まってしまい消毒の効果も下がってしまいます。つける時は撫でるようにするのではなく、時間をかけてすり込むようにつけるのがポイントです。15秒くらいはしっかりとすり込んで下さい。
家族が感染した時の消毒
家族がインフルエンザに感染した時は個室で隔離するように看病した方が予防効果があります。看病している時には感染者も看病している人もマスクを付けると感染しにくくなります。看病している部屋を出入りする時にはアルコール消毒をしましょう。手だけではなくドアノブやみんなで使う洗面所なども消毒すると安心です。
看病している部屋の中まで消毒する必要はありません。消毒したとしてもすぐにウイルスが付きますから、消毒するのは治ってからにしましょう。家具をアルコール消毒する時には、ニスやワックスも脂溶性なのではげてしまうので気を付けて下さい。
手荒れに注意
アルコール消毒は手の油分も奪ってしまうので石鹸で洗ってアルコール消毒を続けていると確実に手が荒れてしまいます。そこで日常的にアルコール消毒を使用している看護師さんが使っているハンドケアを調べてみました。
ハンドモイスチャーローション
他には尿素が配合されているものやワセリンなどもいいようです。
プロ用ハンドクリーム
パックスナチュロン ハンドクリーム
上の2つに比べて安価なのに安心して使える所がいいですね。パックスナチュロンシリーズには洗剤やシャンプーなど色々あって私も使った事がありますが使用感も良かったです。ハンドクリームをつける時は、石鹸で手を洗いアルコール消毒をした後に付けて下さい。
まとめ
インフルエンザ予防にアルコール消毒がなぜ有効なのか調べてみました。インフルエンザには効果がありますがノロウイルスやロタウイルスにはエンベローブがないのでアルコール消毒も効果がないと言われています。ノロウイルスは人工的に培養できないので研究が進んでいないそうで、一定の時間をかければノロウイルス等にも効果はあるという説もあるようです。
一般的にはノロウイルス等は次亜塩素酸ナトリウムで消毒すると効果があると言われていてハイターなどの商品名でおなじみの洗剤ですが、アルコールのように手指を次亜塩素酸ナトリウムで消毒するのは危険なのでやめて下さい。
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