インフルエンザの予防接種前後の飲酒はOK？それともNG？

インフルエンザが流行する１２月~３月に備えて、多くの人が１１月か１２月にインフルエンザの予防接種を済ませることと思います。社会人の方は予防接種を受ける日の前日や当日に接待や忘年会が突然入ってしまった！なんて方もいるのではないでしょうか。

そこで、今回インフルエンザの予防接種前後の飲酒はOKなのか、注意することなど色々調べてみました。

予防接種前後の飲酒で注意することは？

前日の注意点

予防接種日の前日に飲酒をするのは特に問題はありませんが、飲む量に気を付けましょう。お酒の弱い人なら乾杯程度。お酒に強い方も大量に飲むのは避けましょう。

二日酔いになる程お酒を飲むと、翌日の体調が優れないだけでなく、肝臓や心臓に大きな負担となり、免疫力も低下します。そのため、接種後の副反応も出やすくなります。

基本的に予防接種は、体調が良好でないと接種出来ません。大切な接待などがある場合は仕方ありませんが、前日は出来るだけお酒を控え、早めに寝て体調を整えておきましょう。

当日の注意点

厚生労働省の予防接種ガイドラインには“接種当日は激しい運動や大量の飲酒は避けましょう”と書いてあります。

インフルエンザワクチンの副反応の多くは接種後２４時間以内に現れることが多いと言われています。つまり、この間に大量に飲酒をすると体調に異変が出たり、副反応の回復が遅れたりする恐れがあります。副反応が現れて再度病院行くことになっても飲酒をしていたら運転することは出来ません。

予防接種当日は出来れば禁酒にして、自宅で安静に過ごすのがベストです。どうしてもの場合は乾杯程度（一杯）にするか、ノンアルコールにしましょう。

翌日の注意点

一般的に見られる局所症状（接種部位が赤く腫れる、熱を持つ、かゆみなど）は通常２~３日程度でおさまりますが、腫れが腕全体に広がったり、熱やじんましんが出たりすることもあるので、接種後３日間は副反応に注意して大量の飲酒は控えましょう。

一般的な副反応はどんなの？

一般的に見られるインフルエンザの副反応は、局所症状（接種部位が赤く腫れる、熱を持つ、かゆみなど）で全体の１０~２０％の人に現れます。大量に飲酒した後は免疫力も低下していますので、確率は更に上がります。局所症状は通常２~３日程度でおさまるので、この間は副反応に注意して飲酒は出来るだけ控えるようにしましょう。

インフルエンザワクチンの主な副反応

・注射した部位が赤くなる（腫れ、かゆみ、しこり、熱を持つ）
・発熱
・頭痛
・寒気
・全身のだるさ

以上のような副反応は特に心配ありませんが、症状が悪化した場合は医師に診てもらいましょう。

稀に起こる重い副反応

・めまい
・アナフィラキシー症状（じんましんなどのアレルギー反応）稀にアナフィラキシーショック
・呼吸困難
・喘息発作
・肝機能障害
・急性散在性脳脊髄炎
・ギラン・バレー症候群

などが起こることがあります。これらの症状が現れたり、体調に何らかの異変を感じたりした場合はすぐに病院で診てもらいましょう。

接種後、飲酒の他に注意することは？

激しい運動はNG

予防接種はインフルエンザウィルスを体内に入れることでウィルスに対する免疫を作ります。そのため、接種後は体は免疫を作るために頑張っています。

接種後にスポーツ系の習い事、ジムやランニングの予定が入っている方もいると思いますが、予防接種後に激しい運動をすると、体が疲労し、インフルエンザの抗体を作ることが出来なくなります。せっかくワクチンをしたのに効果が得られない…なんてことになりかねません。

軽い運動程度（ウォーキング）なら特に問題はありませんが、接種した当日は出来るだけゆっくり体を休めるようにしましょう。予防接種日と習い事などの用事が重ならないように、何も予定のない日に予約を入れましょう。

入浴はOK

接種後はいつも通りに入浴できますが、以下の点に注意して入りましょう。

・接種後すぐは副反応が現れる恐れがあるので、接種後１時間以内は入らない。

・熱や、じんましんなど副反応が現れた場合は入浴は控える。

・かゆいからといって強くこすると、余計に悪化して回復が遅れる恐れがあるので、強くこすらない。

・長風呂は避けて、シャワーで汗や汚れを流す程度にする。

まとめ

ワクチン接種後の体は私たちが思っている以上に敏感で、疲労しています。大量の飲酒、激しい運動、長風呂は血液の循環が活発になり、副反応が出やすい状況になるので注意が必要です。予防接種前日、接種当日、接種後２~３日間は飲酒は控えて、体調に気を付けて過ごしましょう。

毎日飲まれている方は少量にするか、ノンアルコールで我慢しましょう。体調管理が悪いためにワクチン接種が出来なかったり、ワクチンの意味が無くなってしまうと元も子もないですよね。今回紹介した注意点を守り、ワクチン接種前後は安静に過ごすことが大切です。

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