インフルエンザでは急に発熱することが多く高熱にならない場合も頭痛の症状がでる人が多くいます。他の症状が軽くなっても頭痛だけ良くならない場合もあるので、インフルエンザの症状で頭痛がある時の対処法や軽くする方法、頭痛の原因などを調べました。頭痛の原因がインフルエンザではない場合もあるので注意して下さいね。
インフルエンザでの頭痛の原因
インフルエンザウイルスが侵入してくると体の中ではウイルスの侵入を伝えるためにプロスタグランジンという物質が大量に分泌され発熱を促しウイルスの増殖を抑えようとします。他にも血管拡張や痛みを強めたりする作用があるので頭痛になると考えられています。
インフルエンザの症状で関節痛になってしまうのもプロスタグランジンが作用してると考えられます。プロスタグランジンが原因の頭痛は体がインフルエンザウイルスを戦っている証拠でもあるのでむやみに薬で抑えるのはやめたほうがいいようです。
熱は下がってもウイルスが体内にいる場合は頭痛も続くことがあるのでインフルエンザの時に頭痛の症状がだけが残っている事もあります。
インフルエンザが理由ではない場合も
髄膜炎の場合
髄膜炎とは脳と脊髄を取り巻く髄膜の炎症で主な症状は頭痛の他に・嘔吐・高熱・首の後ろの痛み、等ですが症状が進行すると意識障害やけいれん等の症状があります。首を曲げると痛かったり、首の後ろが硬直している事などが判断基準になるようです。
通常インフルエンザの発症から10日ほど経過すると完治しているとしますが完治しているようなのに頭痛がする場合は髄膜炎の可能性もあります。インフルインザによって免疫が落ちている場合に細菌やウイルスが入り込んで発症します。ウイルスが原因の場合は無菌性髄膜炎といい、細菌が原因の場合は細菌性髄膜炎といいます。
無菌性髄膜炎は1週間程度で回復して合併症や後遺症がない場合が多いですが細菌性髄膜炎は発症してしまうと致死率も高く後遺症が残る可能性もあり注意が必要です。無菌性髄膜炎でも重症化してしまう事もあるので髄膜炎の疑いがある時にはすぐに病院に行きましょう。
副鼻腔炎の場合
他の原因には副鼻腔炎になっている場合も頭痛が起こります。インフルエンザで鼻水や鼻詰まりがひどい場合は副鼻腔炎も発症してしまうことがあり、鼻水が緑っぽい黄色になったり、鼻の回りに痛みや重苦しさを感じる場合もあります。
鼻水・鼻づまりがひどくて副鼻腔炎が疑われる時は耳鼻咽喉科に行くといいですよ。インフルエンザでの経過を言えばインフルエンザでも飲んで大丈夫な薬を処方してくれますし、吸入などで鼻づまりがスッキリすると頭痛も軽減します。
肩こりや目の疲れ
インフルエンザになってずっと寝ていると肩がこって頭痛になる事もあります。症状が辛い時は安静が一番ですが落ち着いてきたらソファに座ったり軽いストレッチなどで体をほぐしてみるのも頭痛の解消には良さそうです。
ずっと寝ていると暇なのでテレビやスマホなどを見続けていて目を疲れさせている場合もあります。テレビやスマホのブルーライトは眼精疲労の原因になるので頭痛になっているのかもしれません。
頭痛がひどい時の対処法
氷枕や冷たいタオルなどで冷やす
プロスタグランジンが原因の時は血管が拡張しているので冷やして血管を収縮させます。氷枕や冷たいタオルなどで首の後ろを冷やしながら、リラックスした状態で冷やしながら目を閉じてみましょう。
温めてみる
冷やしても効果のない場合は温めてみます。首や肩がこっている時は温めた方が効果があります。蒸しタオルや使い捨てカイロを首や肩に当てて温めます。
ウォーターバッグ カバー付き
鎮痛剤を使う
どうしても我慢出来ないときには薬を飲みましょう。病院で抗インフルエンザ薬を貰った時に解熱剤も処方してもらいましょう。解熱剤は鎮痛作用もあるので飲んでみるといいと思いますがインフルエンザの時は使用できない解熱鎮痛剤もあるので市販薬を飲む時は注意して下さい。
・アセチルサリチル酸(アスピリン)
・ジクロフェナク
・メフェナム酸
これらの成分が配合されている解熱剤は使用するとインフルエンザ脳症・脳炎、ライ症候群を誘発してしまうので使用できません。病院で処方されるのはカロナールでこれは成分がアセトアミノフェン100%です。市販薬でアセトアミノフェン100%の鎮痛解熱剤はタイレノールAです。
タイレノールA 20錠
小児用バファリンチュアブル12錠
まとめ
インフルエンザでの頭痛の対処法には冷やしたり、鎮痛剤を服用するなどがありますが効果がない時もあります。
熱が下がってくると頭痛も軽減してくる事が多いですが、良くならない場合は髄膜炎や副鼻腔炎などの合併症になっている可能性もあるので長く続く時やひどい頭痛の時には我慢せずに病院に行きましょう。