幼稚園や保育園の入園式で、園を代表して園長先生または理事長先生が挨拶します。保護者にとっては子供がはじめて集団生活を始める大切な節目・イベントになるだけに入園式での園長先生の話もしっかりと聞いています。入園する前の願書提出前に幼稚園や保育園の教育方針や理念、環境、現状のほか未入園児として園が開放されるときに遊びに行って先生方の対応をみたり、ママ友から情報を得ていますが、実際に園長先生からの話しも聞いていますよね。

子供が入園式のときに園長先生が保護者と子供たちに対して挨拶した内容を例文・文例として紹介します。

スポンサーリンク

入園式の園長先生の挨拶のポイント

入園式の園長先生の挨拶は祝辞ですので、新入園児と保護者に対する祝福の気持ちを込めて挨拶をします。毎年、壇上に立って話す園長先生でも緊張する行事の一つです。でも、新任の先生や他の担任の先生方はもっと緊張しています。顔を見ると保護者のほうまで緊張感を感じます。

入園式の挨拶で一番最初にスピーチするのが園長先生ですので、緊張をほぐしながら、話しをしっかりと聞いてもらうようにし、これから始まる幼稚園や保育園生活を安心して過ごしてもらえるようにしたいです。

【ポイント】

・最初の印象となるのでハッキリと話す
・挨拶の長さは2~3分が目安
・長すぎず短すぎない内容にする

スポンサーリンク

入園式の園長先生の挨拶の基本構成

入園式の園長先生の挨拶を考える上で、どのようなことを順番に話したら良いのかという基本構成をまとめました。一般的な構成ですので、付け足したりしてスピーチ内容を考える参考にお使い下さい。

・入園を祝う言葉
・幼稚園の教育方針、理念
・園児をとりまく環境
・幼稚園の歴史
・保護者への祝辞
・締めの言葉

入園式の園長先生の挨拶の例文・文例

基本構成が分かるように、項目を括弧の付いた青文字で明記したあとに、文章・文面を書いています。

(入園を祝う言葉)

新入園児皆さん、ご入園おめでとうございます。保護者の皆様にも、心よりお祝いを申し上げます。また、ご来賓の皆様におかれましては、お忙しい中ご臨席を賜り、厚く御礼申し上げます。

(幼稚園の歴史)

当幼稚園は昭和◯◯年の設立でございまいして、今年で創立◯◯年になります。そのため、ご列席の保護者の皆様の中には、当幼稚園を卒園されて、お子さんも当幼稚園にご入園して下さった方もいらっしゃいます。中には三世代に渡り、当幼稚園に通われているご家族もいます。卒園された方のお子さんもまた通って頂ける幼稚園になったことを本当に嬉しく思います。

(幼稚園の教育方針・理念)

当園は、「明るく・やさしい・伸び伸びとした子どもに育てること」を教育目的としています。これは開園した当初から変わらない教育方針です。その思いが脈々と受け継がれてきた幼稚園です。卒園された保護者の皆さんを見て教育方針・理念は間違っていなかったと確信しました。

(園児をとりまく環境)

少子化の中でも、これまで無事にやってこれましたのは、地域の皆様のご支援のおかげと深く感謝しております。

新入園児の皆さんは、今日から子育てママ幼稚園のお友達となりました。さて、新入園児の皆さんの人数は100名です。今は名前も知らないお友達が多いと思いますが、これから毎日この幼稚園で会いますので、お友達をたくさん作って楽しい幼稚園生活を送れるようにしましょう。幼稚園では、お歌を歌ったり、文字の書き方を学んだり、足し算を学んだり、演劇をしたり、運動会をしたり、みんなでお昼ごはんを食べたり、お庭で遊んだりと楽しいことがたくさん待っています。

(保護者への祝辞)

さて、保護者の皆様、本日はお子さまのご入園、誠におめでとうございます。これから幼稚園での3年または4年間を過ごす時間は、子供が大きく成長する時期でもあります。そのような大切な時期に当園を選んで頂きありがとうございます。お子様の成長には、幼稚園と保護者様の連携が大切だと考えていますので、毎日、園での生活の様子を連絡帳に記載させて頂きますので、確認して頂き、園での生活の様子を伝えられるように努めて参ります。

また、園での生活に関して心配なことがありましたら、先生にでもいいですし、連絡帳に書いて頂いてもいいのでご遠慮無くご相談下さい。密に連携することでより良い幼稚園生活を送れるようにと考えています。

(締めの言葉)

ぜひとも手助けとなるお力添えとご理解をいただきますようお願いをいたしまして、私からの祝辞とさせて頂きます。

入園式の園長先生の挨拶の例文・文例のポイント

園長先生の話は、長くなる傾向にあると思います。入園式に参加している親としてみれば、色々な話しを聞くことができるのでうれしいですが、子供たちは集中力が長く続きませんので、挨拶する時間は短めがいいです。目安としては、2~3分が良いとされています。

話が長くなるときは、子どもたちに話しかける時間を2~3分にして保護者への祝辞は別で考えるということでもいいと思います。これは、話す内容やケースによって違ってくると思います。

スポンサーリンク

最後に

幼稚園や保育園の入園式では、毎年同じような内容の挨拶をする園長先生もいるようですが、基本的な構成はあまり変えないとしても、スピーチ内容は変えないと保護者の間で「毎年、同じ話」だと言われてしまいます。兄弟児がいるところも多いので毎年、挨拶は変えるようにするといいです。

話し方も、新入園児と保護者では変えないといけません。言葉使いや話すスピード、口調などを変える必要があります。

スポンサーリンク