インフルエンザの症状の特徴でもある高熱は辛いのでなんとかしたいですね。とくに子供が高熱をだすと心配になります。今回はインフルエンザで高熱がでた時の対処法を調べました。インフルエンザの時に使用できる解熱剤や子供が高熱をだした時に起こしやすい熱性けいれんについてもまとめています。10人に1人の子供が熱性けいれんを起こすとされているので、情報が頭にあると実際にけいれんしてしまった時でも落ち着いて対応できると思います。

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インフルエンザの症状

A型インフルエンザでは高熱が出やすく、抗インフルエンザ薬を服用していると1日~2日で下がる事が多いですが服用していない場合は3日程度続く事もあります。B型インフルエンザの場合はそれほど高熱がでる事は少なく微熱が長く続く場合が多いようです。嘔吐や下痢の症状がでるのもB型が多いです。

関節痛や筋肉痛、倦怠感などの全身症状はA型B型両方にみられます。高熱がでている時は頭痛の症状が強くでる事もあります。

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高熱がでた時の対処法

解熱剤を飲む(インフルエンザでも使用できる解熱剤)

子供が高熱を出すと心配になりますね。高熱が原因で脳に後遺症などが残ることはまずありませんが、辛そうな時は解熱剤を使ってもいいでしょう。インフルエンザの時には使えない解熱剤があるので注意して下さい。

インフルエンザの時に使えない解熱剤

・アセチルサリチル酸(アスピリン)
・ジクロフェナク
・メフェナム酸

これらの成分が配合されている解熱剤はインフルエンザ脳症・脳炎、ライ症候群を誘発するのでインフルエンザの時には使用できません。

インフルエンザの時に使える解熱剤

・アセトアミノフェン

病院で処方されるカロナールはアセトアミノフェン100%です。市販薬でもアセトアミノフェンのものなら使用できます。子供用にはアセトアミノフェンの座薬の解熱剤も市販されています。


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脱水症状に気を付ける

高熱がでていると脱水状態になりやすいので常に水分補給には気を付けます。水分補給にはスポーツドリンクやお茶でいいのですが、脱水状態になりそうな時には経口補水液を飲むのもいいと思いますが、飲み方に注意があります。基本的に医師の指示の元に飲むものですが、ドラッグストアで購入できます。1日に飲んでいい量も決まっていて幼児は300ml、子供は500ml、大人は1000ml程度となっています。

熱性けいれんを起こした時

熱性けいれんとは38℃以上の高熱をだしている時に子供が起こすもので、6歳未満の10人に1人位の割合で起きるとされていて1~2歳が発症のピークです。熱性けいれんの原因はよく分かっていなくて「子供の脳が未熟なため」と言われています。

熱性けいれんは5分以内で収まる事がほとんどで、脳に後遺症が残ったり、命の危険があるものではありません。数分で収まるとしても目の前で我が子がけいれんしていたら動揺してしまいます。驚いて体を揺すったり大声で名前を読んだりする事は刺激を与える事になってけいれんが長引く可能性もあるのでしないようにしましょう。また、舌を噛まないようにと口の中に物を詰める事も口の中を傷つけてしまうのでしないほうがいいです。熱性けいれんで舌を噛むことはほとんどありません。

熱性けいれんを起こした時は次の事に気を付けて様子を見ます。

・服を緩める(首周りをゆるめ呼吸をしやすくする)
・嘔吐がある時は顔を横に向かせて吐いた物が気道につまらないようにする(吐いた物が鼻や口の回りについた時は拭き取る)
・けいれんの様子をメモしておく(けいれんしていた時間・左右でけいれんに差はあったかどうか、その時の体温、など)

けいれんが5分以上続いた時やけいれんが収まっても意識がしっかりしていない時、顔色が悪い時などは救急車を呼びましょう。また、はじめて熱性けいれんを起こした時や高熱ではないのにけいれんした時、左右でけいれんに差があった時は病院に連れて行ったほうがいいでしょう。夜間や休日の時は、休日や夜間の救急医療機関に連れて行きます。

熱性けいれんには家族性があり親族に熱性けいれんを起こした事がある人がいる場合は発症率も2~3倍になると言われてて、再発率は25~50%、3回以上の再発率は約9%と言われています。

高熱がでていて悪寒・寒気がする時


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悪寒が寒気がある時は冷やしたりせずに体をあたためましょう。

悪寒をすぐに治すには足湯がおすすめです。ポイントは熱いと感じる位の温度のお湯にする事です。暖かいくらいでは悪寒はおさまりません。悪寒がしている時の足は冷えているので熱いお湯を入れてもすぐに冷めてしまいます。看病してくれる人がいる時は差し湯をしてもらいながら、1人の時には近くにポットを置いて足湯に入るといいですよ。

ソファに座っていられないほど辛い時は湯たんぽを布団の中に入れます。足元とお腹あたりに1つずつ入れると早く体が温まります。

悪寒・寒気が無い時

悪寒や寒気が収まったら体を冷やします。首の後ろや両脇、足の付け根など大きな血管が通っている所に氷枕や、保冷剤をタオルにくるんで冷やしてあげると効果的に冷やす事ができます。子供の場合は寒気がしているのかわからない時がありますね。その場合は手足を触って温かい事、頬が赤くなっている事を基準に考えます。

額を冷やしても体温を下げる効果はあまりありませんが、高熱がでている時には頭痛がしている事が多いので額を冷やすと頭痛がやわらぎます。

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まとめ

高熱がでると心配になりますが発熱だけなら42℃でも命の危険はないそうです。42℃になるとタンパク質が変性するという説もネットにはありますが、ほんとうにタンパク質が変性するのは50℃近くの高温でそうなので心配しないで下さいね。

インフルエンザの時に熱がでるのは体がウイルスと戦っている証拠なのでむやみに下げるのはよくないとされていますが、高熱で食事や水分補給もできない時や眠れない時には解熱剤を飲んで食事や睡眠をとった方が回復が早い時もあります。

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